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【clusterワールド制作部】30日後に受賞するワールド初心者~先手必勝~

おはくらです、るーしっどです。

clusterアドベントカレンダー企画2020、10日の記事です。前回は美坂さん「アバターと当たり判定の話」でした。アイテムを持って利用する際には、アバターの身長が影響してくるという、とても興味深いものでしたね。

ここではとっっっっても今更なんですが、3月にワールドコンテストで【ダンジョン賞】取った時のお話を綴りたいと思います。予め申しておきますが、技術的な話題はないです。それは他の人が書くと思うので(あれ?デジャブ?)。
今回は参加のきっかけからその受賞に至るまで、そのワールドをどういう思いと狙いを持って、何とぶつかりながら作成したかをお話します。メンタルとか、戦略のトピックがメインと思ってください。技術的な話が苦手な、むしろ初心者に向けています。今からワールド頑張ってみたい!と思わせてみますので。どうかお付き合いください。

改めて、魔女ルシエルちゃんの隠し部屋について軽くおさらいします。clusterが、ワールドアップロード機能とスマホ対応をリリースし、それに伴って行われたのが「clusterワールドコンテスト」です。で、なんやかんや5つワールドを作成し、その内の一つとして作った魔女ルシエルちゃんの隠し部屋というワールドが、4つある賞の内の一つ【ダンジョン賞】をいただくことになりました。

①参加のきっかけ

一つはバーチャルSNSとして生まれ変わったclusterに、私もワールドをさっそくアップロードしてみたかったから。ひきこもり衆なので…。
ちなみにVRChatなどでもワールドの作成経験はなかったです。
もう一つはイベントを盛り上げるため。ひきこもり衆なので…。
そしてもう一つは、参加者特典に釣られたからです。くらすたーちゃんのアクスタとマグカップは欲しくなって当然です(?)ひきこもり衆なので…。

②このワールドができるまでにやったこと

賞の前にマグカップ入手のノルマとして、5つワールドあげる必要がありました。ただ5つ作成するのももったいないと思いつつ、かといって納得するクオリティのワールドを5つ作ろうにも、ワールド知識のなさと1カ月の期間が大きな枷となっていました。ということで、1ワールドごとに新たな目標を定めて1つずつノウハウを増やし、グレードアップを目指す…という方針でコンテストに取り組みました。

第一段階:とりあえずワールドアップロード
第二段階:Skybox導入+アセット組み合わせでオリジナルワールド作成
第三段階:新たにBGM追加などに挑戦してみよう
第四段階:作りたかったワールドを作ってみよう①+Animation他
第五段階:作りたかったワールドを作ってみよう②+パーティクル

この通り第三段階までは実質練習台であり、受賞を狙うのは4つ目と5つ目のワールドのみに絞りました。 

③実際にワールド作成を始めて

初心者にとってもっとも面倒な環境づくりが第一段階。ここが私にとって最初の難関になる…かもしれませんでしたが、こちらの公式ドキュメントが事細かく丁寧に書かれていたので特に苦戦することはなかったです。

そうしてできたのがこちら。

続いて第二段階。ビルと何かを組み合わせればアスレチックっぽくなるのでは…ということで某ギャンブル漫画にありそうなワールドがいつの間にかできていました。

そうして第三段階。私はこの時点ではBGMやSEをワールドに仕込むことすら実装方法がわからなかったので、ここはただそれを実装するだけにとどまりました。オリジナルの世界観とか0のほぼ数合わせ…。

そうして本番その1、第四段階。ここでできたのが、今回メインで紹介している「魔女ルシエルちゃんの隠し部屋」です。自分のオリジナルキャラと世界観を内包している脱出ワールドを作ってみたいという欲求がコンテスト以前から存在し、おあつらえ向きに【ダンジョン賞】部門が存在していたのでやるしかないなと、全てをぶつけました。今まで作ったワールドで一番力を入れており、一番愛着を持っているワールドでもあります。

そうして本番その2、第五段階。【お花見賞】狙いで、同様に作ってみたい世界観の一つを実現させました。しかしこちらの作成段階で、既に多様な映える桜ワールドができていたので、被りのないコンセプトを考えるのには結構苦労しました。

④先手必勝という戦略の話

さて、長かったですがここからが一番お話したかったことです。
3月のワールドコンテストでは、受賞部門に【SF賞】【ダンジョン賞】【お花見賞】【蕎麦屋賞】の四部門が存在し、各部門毎にそれぞれのテーマに合わせたワールドの中から受賞対象が選出されるようになっていました。
③でも述べていますが、私が作りたいと考えていたワールドに近いテーマが【ダンジョン賞】だったため、一番時間をかけるのも脱出ワールドにしよう、と考えていました。

で、実際どれくらい受賞の自信があったかというと…作成前でも80%くらいは取れるつもりでいました。根拠はいくつもあります。

コンテスト自体始まったばかりで参加者が少なそうなこと
・clusterでのワールド作成自体も多くのクリエイターにとってまだ注目度が高くなかったこと
4テーマもあるうえ、SFやお花見賞よりは倍率が低そうだったこと
(当時の)CCKの機能でできることが限られている
=ゲーム作成や他のPFで培ったワールドギミック等の技術を応用しきれない
=表現できるMAXクオリティの天井が始めたてでも手の届く位置にあり、差がつかないこと
・作りたいワールドに合うテーマがあった(※特殊例)

一方で逆に言い換えると、これ以降に機会を移すとチャンスが少なくなるだろうなとも。これも根拠はあります。

・CCKの機能が拡張されるにつれ、機能を生かし切れるほど自身の成長・理解度が追いつく保証がないこと
・注目度が高まり、徐々にレベルの高いクリエイターも参入してくること
・同時にスタートを切ったユーザーも自身より早い成長の可能性があること
・↑の理由で平均的なワールドクオリティが上がること
・そもそも参加者自体が増加して倍率が高くなること
・ワールド数増加に伴って真新しさで見てもらえることはなくなる(埋もれやすくなる)こと

こうした理由もあり、コンテストに臨むうえではここで自身の出せる全力のロケットスタートを切ることは念頭に置きました…すべては確実に賞を取るために。先手必勝です。
ここまで読んで、かなり姑息だなあ弱気だなあと思った方もいるかもしれません。が、戦略と捉えています。
誰も手を出さないうちにやる。これは、ワールド作成に限らず世の中のいろんな場面であると思います。既に始まっているものであっても、今やることに価値はあります。始めるのは早ければ早いほどいいので。

実績や何かを狙う際にはこの考えを参考にしてみてほしいです。特に、力がないなと考える人ほど。賞も取っているし、なんかいろいろ企画もしてるし、凄い人みたいなフィルタがひょっとしたら私(るーしっど)にある人もいるかと思いますが…今でも技術は大したことないです。だからこそ言います。力がないなと考える人ほど参考にしてほしいと。
たった一度でも実績がつけば、後に自信やモチベにも繋がりますので。

もちろん、一つ取って満足するのでなく、以降も地道に継続を続けて成長していくこと、機会があれば挑戦することも大事なのはお忘れなく。

⑤終わりに

さて、本題は話し終えましたのでここからは余談です。先ほどコンテスト前は80%ほど自信あり!といいましたが、実際に受賞発表を控えるにあたってはどうだったかというと「手ごたえのある出来だ!」…と思う一方で他にも受賞しそうなワールドもあったので、正直わからなかったです。得にアイデアやデザインで感銘を受けたのは以下のワールドでした。

こちらのワールドもおもしろいので是非遊んでみてほしいです。ギミックなどの機能を一切使っていないことを前提に遊んでみると凄さが伝わると思います。

また、受賞に際してバーチャルご友人のはれのそらさんからもインタビューを受けたことがあったので、もしよければそちらも読んでみてください。

以上、ここまでありがとうございました。皆さんもワールド作ってみてくださいね。
次回12/11はmesseさんのターンです。ClusterCreatorKitに関する何かが出るかもらしいです!幾多のゲームワールドを作ってきたクリエイターであり、ゲームワールド杯2020の大賞受賞者であり…。あれ、この感覚どこかで…?

ということで非公式アドベントカレンダーもよろしくお願いします!

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