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2017.6.17日本海側の映えスポット巡り〜俵山温泉&川棚温泉

梅雨入りを迎えたが雨は久しく降っていない。

そんな土曜日なので、山口の絶景に行くことにする。まず訪れたのは長門市俵山温泉。レトロすぎる古い温泉街の旅館は湯治客向けが多く、内湯を持たない宿もあるようだ。すなわち湯治客は元湯である「町の湯」へ入りに行くことになる。立ち寄ってみると普通の共同浴場。街の渋い雰囲気に比べたら物足りない印象もある。飲泉してみるとちょうど良い卵感で意外と飲みやすい。

俵山温泉の近くに、「麻羅観音」なるスポットがあるようで向かってみる。境内には無数の男根像が立ち並び、陶器製?の男根も大量に奉納さてていた。なんでも、大内義隆公の遺児が女装して俵山に潜んでいたところ、捕らえられて殺害され、男児であった証拠に男根を切り取られたといった歴史があるようだが、全然ピンとこない由縁であった。

その後、海沿いに鳥居が立ち並ぶことで知られる元乃隅稲成神社に向かう。2015年にCNNが日本の最も美しい場所31選としてこちらを選出したことや昨今の映えブームを受けて人気スポットとなっていた。でも行ってみると感じるが、由緒ある神社という雰囲気はなく、宗教法人でもない比較的新しいインディーズ系神社であることに気づくことになる。

立地は悪いが大型バスなども見られ、駐車場行列ができていた。晴れた空と青い海に赤い鳥居のコントラストは多くの人を魅了すること納得の絶景であった。ただ、過去の写真では鳥居の並ぶ場所は青々と芝があったのに、来訪者が増えたせいか剥げてしまっていたのは残念だ。

山口県日本海側のもう1つの絶景スポット角島へと向かう前に、向津具半島という場所を訪れる。ムカツクとはなんとも変わった地名であるが、そこには楊貴妃の墓なるもっと変わったスポットがある。楊貴妃といえば世界三大美女で、皇帝の寵愛を受け、最後には安史の乱で処刑となったというのが通説である。しかし、こちらの地域には、安史の乱を逃げ伸びた楊貴妃が、この向津具地方に漂着したという伝説があるそうである。歴史的な正当性はさておき、中国風の東屋があったりと雰囲気が良い場所ではあった。

福岡方面に戻りつつ、角島に立ち寄る。とはいえ、角島自体には上陸せず、角島へと続く橋を見渡せる場所に車を停め写真を撮ったらすぐに出発する。

30分ほど車で進み下関市に入ると、海沿いの道に大きな鳥居を見つけた。福徳稲荷神社というそうで、海に向かって巨大な鳥居があったりと、SNSでっ話題になりそうなスポットだった。

そこそこの距離を運転したので川棚温泉で休憩することにする。ネットで見たネオンが灯る温泉街のアーチは撤去されたようで残念だった。本日2湯目は元湯青竜泉。普通な銭湯といった印象で、体感できる泉質でもなかった。設備重視で川棚グランドホテルに行けばよかったと後悔。その後立ち寄った清のラストエンペラーの弟愛新覚羅溥傑を祀った愛新覚羅社は、非常に小さな神社ではあるが、建立された経緯を調べると激動の近代史が浮かび上がってくる。

下関市内ではさらに、彦島水門も見学した。閘門運河と昇開橋が組み合わさった珍しい施設である。水門部分が歩行者通路となっており、そこを渡れるのも面白い。

下道で福岡市へ帰る途中、半ば無理やりではあるが、八幡駅前の「八幡のチャンポン」に立ち寄った。ゴロゴロとチキンカツの載ったチャンポンは八幡のソウルフード。満腹になったところで帰路についた。

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