Hardstyle聴き始めて2年経った人の備忘録 │@LUCIAminnu

 はじめましての方ははじめまして。Slash-M名義でHardstyle DJをたま~にしているLUCIA.(ルチア)という者です。Hardstyle聴き始めてから三年目に入る節目ではあったので備忘録として適当にまとめておこうかなと思ったので書きます。

1、Hardstyleを聴き始めた当初

 そもそも自分がHardcore-Technoをまじめに聴き始めたのは二年前のHARDCORE TANO*Cツアーで初めてクラブに行ってからでした。そこで8月にHardstyleパーティーのDefDistortionにてMax Enforcerが来日公演するという情報を聞きつけ赴いたのがきっかけでどっぷりとHardstyleの魅力にハマってしまったわけであります。

 Hardstyleを掘るにあたってまず何から始めたらいいかなと思った自分はとりあえず有名だったり人気な曲から聴いていくか~と、Hardstyle.comのCHARTS→TOP40→Archiveと開いていくと2012年から現在までの毎週毎でサイト内一位だった曲が表示されるので、それを全部プレイリストにまとめてずっと聴いていました。200曲くらいあった気がするけどこれをするだけでHardstyleパーティーの楽しさはグンと上がりましたね~。

 そして最初にハマったのはお馴染みDa Tweekazでした。一昨年来日しましたね。自分がHardstyleを聴き始めた頃、ちょうどJägermeisterがリリースされたぐらいだったと思います。マジで一生聴いてた...

まぁDa Tweekazは次の次にリリースされるForeverからガラリとキックの印象を変えてしまったのでこのキックが好きだった自分はあぁ...ってなってましたけど(もちろん死ぬほど聴いたは聴いた)。

 前述した通り2012年からのHardstyleから掘っていたわけなので所謂Classicsと呼ばれる古いのはこの時点では聴いてませんでした(最近Q-Danceは13年の曲をClassics呼ばわりしてるけど)。しかし、2012~14あたりのHardstyleをちょっと聴いておくだけでも大分曲に対する知識は爆上がりしましたね。FrontlinerとかNoisecontrollersとか結構聴いてました。


しかし一気に曲を漁ったのでBass ModulatorsとかSound Rushとかよくごっちゃになってたし、レーベルとか何それ美味しいのみたいな感じだったので頭の中で整理できたのはもうちょっと後だったような気がしますね。


2、AtmozfearsとDa Tweekazの来日で更にどっぷりと

 やはり日本で海外アーティストを観れる機会はそうそう無いわけであります(最近は国内シーンの拡大やオーガナイザーさんの尽力で増えてはきていると思う)ので、来日イベントがあるだけでHardstyleに対する好きな気持ちがぐんぐんと上がっていくのです。でもこれだけは言えるけど来日イベントだけに行くのは本当にもったいないから規模が小さくても定期的にパーティーに遊びに行くことをお勧めします。これは本質。自分は例えぼっちでも行きまくりました。
 そして一昨年の11月にAtmozfearsとDa Tweekazの来日公演がほぼ同日にありましたね。Lose It Allがリリースされて少し後だったかな。


 Da Tweekazの来日があまりにも嬉しくて愛が溢れてTシャツやクリスマスボックス(現在注文不可)を注文したのは良い思い出です。

3、まさかのDJデビューとXtra-Rawとの出会い

 去年の三月にDJデビューすることが決まり、それに向けて機材や曲を買い始めました。ここから散財の道を辿っていくわけであります。Hardstyle(に限らずだとは思うけど)にはExtended Mix(イントロやアウトロがある)とRadio Mix(Spotifyとかで聴けるイントロやアウトロが無いもの、昔の曲はExtendedで聴けたりする)があり、まずこれを知るところから始まりました。イントロあるのとないのじゃ全く違ってきますからね。
(他にもOriginal MixとかOriginal Editとかで表記分けされてたり、Pro Mixとかの表記揺れもあってよく分からんってなることもしばしば。)

 三月のRan-D来日公演を観に大阪に赴いたりもしてるうちに、五月にDefDistortionに出演することが決まりました。この頃の自分はXtra-Rawに爆ハマりしていました。(※Xtra-Rawという表記は自分含めファンが勝手に言っているだけで明確な区別はない)
原因は現在APEX Recordsに所属している、自分と同い歳の海外アーティストCryexです。今でこそDefqon.1 Homeに出演したり、新曲がランキング上位に食い込むCryexですが、この時はクラブでCryexの曲を聴く事はまぁ無かったです。(言うて今もほぼ無い)

 このCryex - Monsterの影響により自分は完全にRawの人間になってしまったわけであります。あーあ。
彼は最近Spoontech Recordsからリリースしたり、元Maliceの片割れであるSickmodeとの合作をリリースしてたりしてるので是非聴いてくれ(布教していくスタイル)

Xtra-Raw含めRawstyleは割とコアだし、聴く人を選ぶサブジャンルなのかなとは思いますけどね。ただクラブで流すDJは確実に増えてきてはいます。


4、コアなClassicsとの出会い

 さてここまで2012年から現在までの曲は聴いてきたわけなんですが、どうしてもちょっとした忌避感があって聴いてこなかった2011年より前のHardstyleを聴こうかなとなったわけであります。(ClassicsもどこからがClassicsなのか~みたいな線引きは割と曖昧です。)

これには先輩DJやHardstyle仲間の影響もあったのが大きかったです。やっぱHardstyleを全力で楽しむならば避けては通れない道だと(言い方悪いけど)思います。

 まぁ掘るにあたって思い立ったことはとりあえずクラブに赴くことです。クラブに行けばどのDJがどのジャンル・アーティストを主に流しているかとか知ることができますからね。簡単に言えば国内シーンが分かりやすい。

 それはそれとして、そこで出会ったのが老舗Fusion RecordsのサブレーベルであるSuperplastikでした。なんとこのレーベルでの最後のリリースが2009年!知る人ぞ知るって感じですね。ここでThe PitcherやDozerや古のノイコンといった神アーティストに出会うわけです。


 今年行われたイベントDEDIQATEDによるThe Hardstyle Top 25 of all-timeでも古い曲がかなりランクインしていたので、海外での人気も凄まじいです。
この動画の通りClassicsは歌えるとバカ楽しいので憶えるとクラブでの楽しみが増えると思います。


5、最近の自分

 最近クラブに赴いた際、Spoontech Recordsの魅力に取りつかれてからというもの、狂ったように聴いてます。Spoontech Recordsは2010年にVazardとDeleteがオーストラリアで建てたRawstyleレーベルで、割と渋めな曲をリリースするし聴く人を選びますが、今でも根強い人気があります。日本では特にこのレーベルの曲を耳にする機会が多いと思ってます。

 初めてSpoontechでハマった曲はUnkind - Fuck Youでした。Spoontechの中でも聴きやすいサウンドだと思います。こういうの歌えると楽しいよってだけ。


6、最後にオススメの曲をちょっと貼る

 ってことで自分がHardstyleと出会ってから今までの経緯を簡単に日記としてしたためたので、最後に好きな曲でも貼って終わりにしますね。この記事の目次順から分かりやすく2曲ずつ貼っていこうかな。

 ①Noisecontrollers - All Around The World (2013)
   ノイコンの中でもかなり気に入ってる曲。ブレイクからビルドアップからドロップから何から何まで完成されていると思ってる。


 ②Digital Punk & Max Enforcer - Start The Revolution (2018)
   Digital Punkの力強さとMax Enforcerのメロディセンスが見事にマッチしている曲。MVが物騒。自分も死ぬほど聴いたしクラブでよくかかる。


 ③Atmozfears & Audiotricz - Handz Up (2017)
   この二組からはあまり想像できない曲調のHardstyle。でもAtmozfearsは最近でもよくこういうキック作るようにはなってきてる気がする。パーパーパーパーパーパーが気持ちいい。


 ④Da Tweekaz ft. Oscar - Break The Spell (2012)
   Da Tweekazの別に隠れてはいない名曲。クラブでかかることはあんまない気がする。ブレイクがマジでカッコよい。ドロップはフロア熱狂モン。


 ⑤Imperatorz & Aversion - Valhalla (2020)
   Maliceが2019年のDefqon.1でかけててちょっと話題になってたRawstyle。最近ノリに乗っているImperatorzとAversionの合作。ヴァルハラー!!好き。


 ⑥Jack Of Sound & N-Vitral - Who You're Fucking With (2017)
   2017年とは思えない禍々しいキックとシュランツっぽい2ndドロップが癖になるRawstyle。最近のRawにも全然負けてない激しさしとる。


 ⑦The Nasty Boyz - Angel (Hardstyle Masterz Cut) (2007)
   老舗も老舗、Dance Pollutionからリリースされた名曲中の名曲。ブレイクから一気に曲調がエモになる。公式動画が無いのは昔の曲あるある。動画内でプレーしているのはTuneboy。こんなのセットの最後に流されたら泣くでしょ...


 ⑧Pavo - From Scratch (2010)
   自分がClassicsの中でも好きなアーティスト。曲名の通りスクラッチ音が特徴的な曲。ビルドアップからドロップまでマジでカッコイイ。ここまで来るとあまりClassics感は無いかもしれん。


 ⑨Donkey Rollers - Hardstyle Rockers (Hardstyle Mafia Remix) (2011)
   現在は活動していないHardstyle Mafiaによるリミックス。フリーリリースだけどリンクは切れているというのも昔の曲あるある。同じEPで出たGhost!も大変良い。個人的にSpoontechといったらこんな感じのキックを思い浮かべる。


 ⑩Hatom - Battleship (2020)
   つい最近リリースされたHatomの新曲。Spoontechとは思えないサウンドしてるので個人的に話題になってる。Hatomの作曲幅は本当に広いので過去曲を掘ってみるのもいいかもしれない。


以上でこの日記みたいな記事は終わりです。また気が向いたら好きな曲でも載せようかなって思ってます!これオススメだぜ聴け!みたいなのあったらドシドシ送ってください。

LUCIA. a.k.a. Slash-M


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