エルピス最終回 再生中

恵那と斉藤の取引中

恵那は滝川が斉藤を呼ぶことも織り込み済みで
滝川にあえてあのテープを預けたのか?

政治スキャンダルのスクープ
斉藤「大変なことになる」
恵那「わかっています」
斉藤「いや、君はわかっていない」
もうこのセリフで、ああまた女はわかってない
っていう典型的な男の発言じゃないか
この手を男性の発言を40年くらい
聴き続けてきてうんざり。
で、今のこの日本のていたらくですよ。

斉藤「俺が案じているのはこの国の行く末だ」
きた、主語がでかい奴。
女性が声をあげると、女同士の戦いだの
細かいところ、ズレたところをあげつらうくせに。

自分がへつらってきた大政治家のスキャンダルを出ると
自分がその地盤を狙っているのに、という
自分の卑小な強欲さを、国家天下で滔滔と隠す。
斉藤は「国家的な危機」というが、元は
ひとりの女性の尊厳を
ひとりの男が踏み躙った、
そしてそれを法律で裁くことを阻止した
ひとりの強欲な男のせいだろ。

恵那は先に取材していた冤罪事件を明るみにだせば、
この政治スキャンダルの大元まで辿り着くと読んで
絶対に勝つ自信のある冤罪のスクープを出すために
あえて交換条件にした?
(でもそれだと事前に映像資料が揃ってないとね。
 原稿を読むだけでもスクープにはなるが弱い。
 ここはドラマ的な演出で、岸本が持っているということに?
 確かに胸がスカッとするところだった)

恵那「知らせないというカードを切っている人は
   その責任を自分で負えるのか」
斉藤「でも俺を信じてほしい いつか」
から続く涙目上目演出の必死な説得。
恵那の方が立つ場所は上。
恵那は斉藤の目をみない。
(あーこういうこと言う奴だよ。
 なんでこんなのと付き合っちゃったかなぁ
 まったくこういうのがいるから困るんだよ)
くらいには覚めて、冷めている感じだ。
 (どうしても斉藤に希望をみいだせないイチ視聴者
 それは理由があって、脚本家とプロデューサーと音楽担当の
 ライブに最前列で参加。
 プロデューサーが斉藤みたいな人はほんとに
 テレビ局にたくさんいる。魅力的でいちどは騙される
 というようなことをちょっと吐き捨てる感じで
 お話していたから)

斉藤、恵那との交換条件を大門に告げて
冤罪事件の方を
斉藤「今夜のトップニュースに出して構わない」
構わないって何様?
ただし大門との関わりはオフレコ
「明日まで待つと君も自己か病気で出れなくなるよ」
これ大門亨殺害に関わったり知っているっていう証左では。
ここまで斉藤に言わせた
恵那の作戦勝ち。

ただし斉藤は冤罪事件を
今日中、残り数分で放送に出せる映像も資料もないだろう、
誤報として揉み消せるとタカを括っていての脅し文句だったのかも。
滝川もたぶん聞いていたんだろう。
それで恵那の肩をたたいてる。
もう無理だっていうように。
そこに岸本登場。視聴者だって「君、最高!」ってなるわ。

このあとの後日談を見たいんだが
まずこのスタジオ、滝川が副調整室でどう仕切ろうが
音声も動画も撮られているんだろう。
誰かがそれを保管しているだろう。

そしてそんなことをしなくても
後追いのスクープ狙いの記者が
冤罪と大門の関わりに行き着くのは簡単。
昔、ロッキード事件で
「ハチのひと刺し」が当時のトレンド入りしていた。
恵那たちのひと刺しがどこまで波及するのか。

でも全部明らかにされるのは
50年後くらいか?
関係者が死んでから?
最近のNHKスペシャルを観ていても
なんでこれが「新発見」なんだよーという
70年前の資料が見つかることが多い。
川井憲次さんのテーマ曲にのって
「未解決事件」として
冤罪のまま松本さんが獄中死することにならなくて
よかったと思う。

ドラマで希望がみえ
現実で災いがみえた。

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