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FF14に思うこと

前回、前々回とスト6に関する記事を書きました。
その中で"スト6は格ゲーにおける革命だ"などと綴っておりますが
今回はFF14が起こした革命について、個人的に思うことや現状について感じることをつらつら記していこうと思います。

真のクソゲーだった過去

申し遅れましたが、ワタクシは現役のヒカセン(※)として過ごしております。
零式と名付けられたコンテンツまでを遊ぶ程度です。
(※FF14プレイヤーの通称、光の戦士の略)


今でこそスクエニの支柱となる程に成功を収めたMMOタイトルですが、サービス開始当初の旧FF14はお世辞にも面白いとは言えないものでした。

…いやクソゲーだったよあれは、割とガチで。

この辺りの話に関しては、FF14の変遷を語ってくれている動画等が腐るほどあるので、気になる方は色々と検索してみてください。
例として適当に引っ掛かった動画を載せておきます。


旧 FF14をクソゲーだと感じた個人的理由

リリース前から期待を募らせ、いざプレイを開始した旧FF14。
その期待が打ち砕かれるまでに時間はかからなかった。やはり個人的に大きな理由としては、FF11と比較した際にあまりにも不出来だった。
メニューひとつ開くにも閉じるにも煩わしさが伴うようなお粗末な造りのUIをはじめ、プレイヤーの感覚を考慮した様子が殆ど見当たらなかった。

強いてポジティブな点を挙げるなら
当時としては群を抜いていたグラフィックでしょうか。
まぁ、それすらもただただ負荷の原因になるレベルの作り込みだったわけで、結局はマイナス点か…w

「あれ(FF11の実績や経験)があるのに何故こうなった?本当に同じ会社が作ってんのか?」


"スクエニ(スクウェア)のゲームなら何を買っても面白い"
大昔に聞いて、感じて、考えたあの絶対的信頼や安心感。
FFX2やFF13の時点でなんだか雲行きが怪しいなと感じてはいたものの、当時はスクエニに対する期待をまだ胸の奥に秘めていたこともあった為、旧FF14の有様を見てスクエニへの信頼は地に落ち、失望へと変わりました。

いや、待て…もしかしたら遊んでいれば面白くなるかもしれない…。
そう思ったのも束の間、一週間ももたずに続行不可と判断。その日を境に二度とログインする事はありませんでした。

「俺にはこのゲームを遊び続けることはできない」


それから暫くした頃に、返金やサービスの無期限無料化のような声明が公式から発表されたように記憶しています。
それを知ってすら戻ることは無かったが( -ω- `)


10年の歳月を経た頃

旧FF14から即退散してからも幾つかのMMOにはハマり遊んでいましたが、その後暫くの期間はPCやCSゲームから離れており、せいぜい無機質にスマホゲームを遊ぶ程度のゲームライフになっていました。

そんな日常の中、自分でも何を思ったのか解らんが特に目的も無いままPS4 proを購入。
普段衝動的な行動はとらない自分としては珍しいことだった。

そしてついでに懐かしさと共に目についた
無双OROCHI 3を併せて購入…(˙◁˙)

いざゲームを起動してみると
めっちゃ映像綺麗、動作滑らかすぎぃぃぃぃ。

最新のゲーム機ってすげぇんだな、と
浦島おじさんは思ったそうな。

流れに乗った浦島おじ
どうせならとモニターやらヘッドセットやらSSD
何だかんだで周辺機器を含め、10万円以上の買い物をしてしまったそうな。
まさに竜宮城から玉手箱を持ち帰り舞い上がった浦島太郎。
舞うのはタイやヒラメだけでいい。

まぁ、ただ単に必要になる装備を整えただけですがʕ •́؈•̀

エオルゼアへの誘致

ネット上で付き合いの長い妹分にPS4を買ったことを伝えた際に、なんとFF14への勧誘を受けた。

実際のところ、MMO等のゲームから離れていた期間も
ある程度のゲーム情報はキャッチしていた為
FF14が新生したことも、拡張パッケージが何作かリリースされている事も把握はしていた。

ただ…当時のクソゲーを体験している身としてはなかなかの躊躇いがあり、二つ返事で"やる"とは言えない。

まぁしかし、好調だという話も耳には入ってきてはいたし、どれどれ。


漆黒のヴィランズ

ワン ブリン シャドゥ  ワン ブリン ザ ラ~~イ(テーマソング
拡張:漆黒のヴィランズにて、プレイアブルの新種族としてヴィエラが追加


俺、エオルゼアに行く、行きますわ。


正直ヴィエラの実装がここでなければ、動機としての材料不足で未だにFF14には触れずにいたと思う。

・誘われたこと
・新拡張のタイミング
・ヴィエラの実装

この3点が決め手となり、いざ再びエオルゼアへ。


新生された世界は…

酷く久しいMMOの世界、フィールドや街を移動しているだけで楽しく感じたことを憶えています。
あ〜久しぶりだな、この感覚。
主に盾役が好きで遊んできたMMO、エオルゼアに降り立ち最初に選んだジョブはナイトでした。


…そして間もなく感じたこのゲームに対する違和感。

あれ…?このMMO…簡単過ぎないか…?


新規層に向けたゲーム作り


新生直後は定かではありませんが、自分がプレイを開始した漆黒のヴィランズの時点では
既に様々な仕様が簡易化された状態になっており

タンク(盾役)ひとつとってみても、敵の攻撃を引きつける行動に要する技術介入は無に等しく
そのジョブに対するやり甲斐を、個人的にはあまり感じられないゲームシステムだなと感じてしまいました。
(とはいえ、極端にプレイヤーのピンキリを言えばそれなりの技術差はでます)

ただ、上記の話はあくまでそれなりにゲーム慣れしている個人の感覚の話です。
そして大事なのはまさにそこ、後述する内容に繋がります。

"コアゲーマー主体"からの脱却

俗に言う"古き良きMMO"というものは、何をするにも時間を要するもので
所謂 Time to Win というゲームバランスだった。
個人的にはそれはそれで達成感があって好きだが、のめり込んだ場合何かを犠牲にする可能性が大いにある。

仮にFF14が20年前のMMOのようなゲームバランスで新生していたとしよう。
もちろんそれはそれで昔からのMMOプレイヤーは喜んでプレイするだろう、自分も間違いなく飛び付いていると思う。
しかしそれでは"古くからのMMOユーザーがFF14に移った"という状況にしかならず、新規のMMOプレイヤーの母数が増える訳では無い。

ましてスマホゲームからの世代や、ゲーム初心者のユーザーの獲得を前提とするのであれば
過去のMMOのようなTime to Win のゲームバランスでは受け容れてもらえないことは明白でしょう。

事実として様々な簡易化や緩和が成された造りのFF14は、年々プレイヤー増加のピークを更新し続けていた。

実際にゲーム内で出会ったプレイヤーの中には
"ゲーム自体FF14が初めて"という方々も多く存在し、その後も長期間に渡りプレイを継続し楽しんでいる。

そして更にはバトルコンテンツに対する操作等の簡易化だけではなく、ゲーム内での生活系コンテンツの充実を目指したことで
"バトルは苦手だけれど、フレンドとの日常的な遊び体験は好きだ"
そういった層から高い評価を得ていることが見受けられる。
さながらエオルゼアという空間付きSNSとでもいえましょうか。

昔のようにシビアな戦闘を繰り返し、何日も時間を費やしてレベルを上げるゲームは、現代においてはマイノリティであり
多くの人が多様な楽しみ方ができる、空間の提供場として成立しているのがFF14なのだと思います。

そして何よりも、メインストーリーが素晴らしい。
もちろん人によりけり感想は多様だと思いますが、非常に作り込まれたストーリーは
MMOというジャンルの枠組みを超えた仕上がりだと感じています。


不安な一面もある


安定したユーザー数の獲得や、幅広いプレイヤー層に考慮した造りはビジネス的には成功だとは思います。

が、昨今のFF14の傾向として
"何でも簡易化しがち"な点が個人的には目につきます。

確かにより多くのプレイヤーが楽しみ満足できるような環境というのは望ましいことだと思いますが
仮にこの先、更に多くの要素が簡略化または簡易化されていったとして
どんな人でもできる、どんな人でも手に入る
そんなコンテンツばかりが溢れ返ったとしたら?

「これ遊ぶ必要あるのか?」という疑念が芽生える気がしてなりません。

「今やらなくても良いか」から
「もうやらなくて良いか」になったら終わりの始まり

"必要最低限の苦労"が存在しないゲームからは達成感が得られないし、続けて遊びたいと思わなくなります。

まぁ、開発陣もバランスを見極めて様々なコンテンツの実装や改修を行っているのだろうと思いますが

次期拡張パッケージである
黄金のレガシーではどのような変化がもたらされるのか、ある程度の期待をしています。

今夏 リリース予定 オゴレガ

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