ときにはビジネスに正義があってもいいんじゃないですか?(ドラマ「それってパクリじゃないですか?」感想)

水10はお仕事ドラマ!ですね!
※ネタバレ含みます。

ジャニーズWESTの重岡さん×オレンジ文庫は手堅いと思っています。
(「それは経費で落ちません!」も良かった…。)



お仕事ドラマの素敵なところって、普段はスポットが当てられない(かもしれない)職業の人たちの奮闘が分かるところだと思ってます。
人生の半分以上は、働く(はず!)だから、ほんのちょっぴりでも「お仕事頑張ろう」って思いたいじゃないですか。
そんな私を後押ししてくれるようなお話です。

飲料メーカーの知的財産を守る人たちが描かれています。

知財部に配属された藤崎さんは、知財の知識はゼロ、おまけに感情に流されやすい、まだポヤポヤの新人です。
そんな藤崎さんの上司が、妥協ゼロ、仕事は結果!の北脇さん。
このコンビが、会社の「モノづくり」を守るためにさまざま出来事に立ち向かっていきます。

私も社会人になって、だれが見ても王道の「正義」はビジネスでは不正解の時もあるんだなと思ったことが数多くあります。
ビジネスには正義なんてない、ときには残酷に思えるようなことをしなくては行けない時もあります。

でも、第8話みたいなことも働いていたらきっとある!

特許をお金儲けのためだけに使う、パテントトロール企業である今宮食品の社長が、自社の特許を侵害しているとして月夜野ドリンクに乗り込んできます。商品を引き続き販売するなら、多額のライセンス料を払え、と。しかも今宮は抜かりなく、月夜野の開発部長の過去の口止め料もふくんでいると。
パテントトロールに目をつけられたら最後、特許は上手いように使われ、お金も搾り取られる…。
策もなく、穏便に済ませるためには、ライセンス料を支払うしかないかという空気が社内に立ち込めていた所でした。
藤崎さんだけは、「あきらめたくない!」と過去の文献を探し続けます。

そこに、なんとあの妥協ゼロ・結果が全て!の北脇さんも賛同するのです。
「ビジネスに正義なんてない。でも、ときには正義もあっていい。」と。

結果、月夜野ドリンクみんなで協力することになり、今宮食品を退けることが出来たのです。

先にも述べたように、現実、ビジネスに正義はありません。自分が望んでいなくても、やれと言われたらやるしかないことの方が多いです。
役割だから、と心を殺すこともしばしば。
ただ、正義がないからと言って、全部を諦める必要もないのではないかと思います。

藤崎さんは、とても優秀!と言うわけでもなく、会社に化学反応を起こすような変わり者でもありません。
ですが、知財部員として、勉強を続け、めんどくさい調整事にも腐らずまっすぐ仕事に向き合っていました。
そして、困っている人は助けたい、理不尽なことにはおかしいと思う、というような当たり前ともいえるまっとうさも持っています。

これって実はとてもすごいことなのかもしれません。
ですが、決して私たちが真似できないものではないと思います。

ポンコツでも、腐らず、ひたむきに!
そうすれば、いつか誰かの心を動かす仕事ができるかもしれない。大勢でなくとも、1人でも心打たれてもらえればと願います。

私も実践してみようと思います。

ドラマが終わってから随分時間が経ってしまいました。

拙文、読んでくださりありがとうございました。



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