新卒で入社した会社の話② 配属先へ初出社

4月中旬、配属先の営業所へ初出社。

事前に人事部から聞いていた情報によると、椎村という女性がいるので恐らくその人に教えてもらうのではないかとのこと。

一度、営業所に挨拶がてら、所長に電話したのだが、全くその時の内容が思い出せないのは、あまりにもインパクトがなかったのだろう。

大してなんのワクワクもなく、かといって緊張もなく向かい、営業所に到着した。

事務所はどうやら2階のようだ。

階段を上がり、道ゆく先輩社員であろう方達に挨拶をする。

・・・・・・・・・

え、無視??

あれほど、新入社員研修で挨拶をしっかりしなさいと言われたのに、早速無視ですか。。

✴︎後で知ったこの先輩は、酒井さんという人だが、この人はずっとそんなスタンスの人でした。よく見ると口は動いているので、無視しているというようでもなかったようです。本人の名誉のためw

事務所へ行き、椎村に挨拶をする。
年齢は35歳、娘が1人のバツイチ。実家で暮らしているため、両親が娘の世話をしてくれているのだろう、どこか生活感のない人のように見えた。

専門職の松井、パートの森根にも挨拶をし、所長に呼び出され、営業の皆さんに挨拶をすることになった。

営業員は全員で25人、ご迷惑おかけすることもあるかと思いますがよろしくお願いします・・的な当たり障りのないことをいった気がするが、ここでもシーンとしたような状態で、なんだか歓迎されている気は全くしなかった。

まぁ他の同期もこんな感じなんかな、軽くそんなことを思いながら業務スタート。

得意先が、病院薬局と医療系なせいか、電話をかけてくる方も、営業の人も常に余裕がない感じで、何もできない新入社員の私はただただ存在しているだけで申し訳ない気持ちになる。

電話も1分間に1回は絶対になる、下手すると2回。ノイローゼになるくらいコール音が鳴り響く。(退職する約3年の間、このコール音が大嫌いでしょうがなかった)

特にできることもないので、資料の印鑑押しや日付チェックや、簡単な作業を行い午前中が終了。

昼休憩なのだが、更衣室兼休憩室が同じになっていて、そこに物流課や配送のおばちゃんも来る。私からしてみれば母親みたいな年齢の人達で、なんやかんやこの方達には可愛がられた。愚痴も聞いてもらったりしたな。

午後からも午前中の続きをし、物流課の見学に行き、簡単なお手伝いをし、業務時間は過ぎていった。

なんだか気疲れした。あぁ、もう学生ではないんだな・・とこの時に強く感じたのを覚えている。

最寄りのバス停に母が迎えに来てくれた。

もちろん、どうだった?と聞かれた。なんかよくわからない。それが私の答えでした。


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