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【翻訳】モノトーンボードのバリューを最大化する【MTT】GTOWブログ.99
モノトーンフロップはポーカープレイヤーに大きな不安を与えがちである。相手がモンスターをフロップで引き当てた可能性は容易に想像できる。また、フラッシュをフロップした場合、4枚目のハートでアクションが止まり、ハンドの価値が下がることも容易に想像できる。このような恐怖は理解できるが、それを克服する方法を学ばなければ、これらのボードを最適にプレイすることはできないだろう。実際のところ、フロップでフラッシュが出ることは稀であり、相手がフラッシュを引かなかった場合、ターンやリバーでフラッシュになる可能性も非常に低い。ほとんどの場合、相手はフラッシュドローさえ持っていない。
プレーヤーがベットやコールをし、ポットが大きくなるにつれ、フラッシュカードを中心としたレンジに凝縮される。しかしその場合でも、このリスクにもかかわらず、バリューのために他の強いハンドをプレイし続けるのが一般的には正しい。この記事では、起こりうるすべてのシナリオを検討することはできないが、いくつかの代表的なシナリオを検討し、どのようなモノトーンフロップでも役に立つ戦略原則を抽出する。
ポットが小さい時にフラッシュは発生しにくい
フロップでフラッシュを引き当てるのは難しい。ほとんどのハンドはスーテッドではなく、スーテッドであってもボード上のスーツと一致するのは25%以下である(カード除去効果による)。有効スタック40bbのSRPでは、BTNがK95のモノトーンフロップでフラッシュを完成させる確率は5%に過ぎない。より低いスーテッドのカードを多く使うBBは、6%の確率でフラッシュを完成させる。
フラッシュカードはモノトーンボードでは戦略的に重要であるが、他の考慮事項を圧倒すべきではない。
UTG対BBの対決では、両プレイヤーのプリフロップのレンジはややスーテッドハンドに偏っている。UTGはK95で6%、BBは8%の確率でフラッシュをフロップする。KをAに変えてもBBの頻度はあまり変わらないが、UTGは4%に落ちる。アーリーポジションでプレイする価値のあるスーテッドハンドのほとんどはエースを含んでいるからだ。
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ほとんどのシナリオで、プレイヤーがモノトーンボードでフラッシュドローをヒットする確率は25-30%である。しかし、BBがアーリーポジションのオープンをコールした場合、この数字は下がる。UTGに対してのK95のモノトーンボードでは、BBがフラッシュドローをフロップする確率は21.6%である(しかし、フラッシュをフロップで完成させる確率は高いことを覚えておこう)。
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モノトーンフロップの後、次のストリートで4枚目のハートが来る確率は約20%である(あなたが❤︎を持っていない場合はやや高く、1枚持っている場合は低く、2枚持っている場合はかなり低い)。
要するに、モノトーンフロップが出たとき、相手がフラッシュを持っている可能性は極めて低く、おそらくフラッシュドローすら持っていないことがほとんどである。また、相手がフラッシュドローをフロップでヒットしたとしても、おそらくフラッシュに昇格することはないだろう。これはあなたにも当てはまる。このようなボードではフラッシュカードは重要であるが、ポットコントロール、シンバリュー、エクイティの否定といった通常の戦略的考慮を圧倒すべきではない。
これはヘッズアップポットを前提としている。フロップを見るプレイヤーが多ければ多いほど、誰かがフラッシュや強いフラッシュドローをフロップした可能性が高くなる。複数のプレイヤーがフロップでチップを投下し続けるときには、そのうちの少なくとも一人がそのようなハンドを持っていることはほぼ確実であり、あなたがそうでない場合は慎重に行動すべきである。
ポットが大きくなるにつれ、フラッシュカードの重要性が増す
プレーヤーがベットやコールを繰り返し、ポットが大きくなるにつれて、レンジはフラッシュカードの周りにどんどん集中していく。リバーでオールインをしたり、オールインをコールするかを考える頃には、それらのカードは非常に重要になる。
次の図は、ポットが大きくなるにつれて、各プレイヤーがフラッシュかフラッシュドローのどちらかを持つ可能性を示している。これはBTNのトリプルバレルの後、K♥ 9♥ 5♥ 2♦ 6♣のボードで40bbのBTN対BBのシングルレイズポットに基づいている。
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フロップで は 、フラッシュやフラッシュドローは 、そ れ以外の強いハ ンドを無視するほど圧倒的な確率ではない。
モノトーンであろうとなかろうと、K95はBTNにとって素晴らしいフロップであり、彼らは高い頻度でCbetを行うはずである。したがって、33%ポットのフロップベットはフラッシュやフラッシュドローに強く偏っているわけではない。
しかし、ターンでバレルすると、フラッシュを持っている確率がほぼ2倍になり(ターンからリバーまでで7% → 13%)、フラッシュドローの可能性が約20%高くなるため、ターンをベットするレンジの約半分が少なくとも1枚のフラッシュカードが含まれることになる。
リバーでオールインをする頃には、そのようなカードを持っている可能性がより高くなる。もちろん、彼らはすべてのフラッシュにバリューベットするだろうが、彼らがフラッシュをブロックするカードを持っている場合、フラッシュよりも弱いハンドでバリューベットすることもより望ましくなる。BBのリバーコールレンジもフラッシュカードに大きく依存するため、フラッシュをブロックすることはブラフをより有益なものにする。
なぜBBのレンジはBTNのようにリバーの前にフラッシュやフラッシュドローを中心に凝縮されているように見えないのだろうか?それは彼らのコールレンジのみを見ているからだ。これらのハンドは確かに良いコールをするがまた、良いレイズハンドでもあるのだ。フラッシュはフロップのレイズレンジの20%近くを占め、ターンのレイズレンジの40%近くを占めている。
モノトーンフロップの戦略的原則
プリフロップレイザーはほとんどのフロップでエクイティアドバンテージを享受しており、そのアドバンテージを積極的なCbetをすることにより活かすことを好む。どちらのプレイヤーもフラッシュやフラッシュドローをフロップする可能性は低いが、ポットが大きくなるにつれて、これらのハンドはより懸念されるようになる。従って、プリフロップレイザーは通常のフロップの時以上に、Cbetをする時は小さなサイズを好む。これにより、フラッシュがBBのレンジの大きな部分を占める可能性がある状況でも、戦々恐々とポットを膨らませることなく、自分の全体的に強いレンジでエクイティをプッシュすることが出来る。
100bbディープで全てのフロップでのBTNの対BB戦略を検証してみよう:
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同様の理由で、BBは特にモノトーンフロップでドンクベットすることは少なく、モンスターがフロップしたときにはチェックレイズすることを好む:
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ツーペアは、BBがK♥9♥5♥で最もコンスタントにチェックレイズするハンドであり、フラッシュや強いドローさえも凌ぐ、最も望ましいチェックレイズ候補である:
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このことは、フロップでは、フラッシュやフラッシュドローは、他の強いハンドを無意味にするほど圧倒的に多くはないという点を強調している。ツーペアやセットは、フロップでレイズするには特に望ましいハンドのカテゴリーである。なぜなら、それらは現在十分に強いハンドであるが、のちのストリートで多くのカードが落ちるにつれて、その価値の多くを失うリスクがあるからである。さらに、フルハウスになる可能性もあり、相手のフラッシュをクーラーにする可能性もある!従って、このようなハンドでは、すぐにお金をポットに入れることが優先される。
ローフラッシュも、同じように脆弱なハンドのように感じるかもしれない。4枚目の♥が出て逆転されることは想像に容易い。しかし、実際にはその可能性はかなり低い。あなたの2枚のホールカードが♥で、3枚のコミュニティカードも全て♥だった場合、デッキには8枚の♥しか残っていないため、♥が出る確率は約17%に過ぎない。相手も♥を持っていればリスクはさらに低くなり、そうでなければ4枚目の♥でポットを失うことはないだろう(それでもブラフをされる可能性はあるが)。
BTNにとって、K♥9♥5♥は良いフロップであり、55%以上のエクイティと利益を生むエニーツーカードでのブラフが可能にさせる。彼らは標準的な高頻度のスモールベット戦略を取ることができ、肥大化したポットで最も不利になるハンド、すなわち♥のないミディアムペアを中心にチェックレンジを構築する。
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ブランクターンのプレイ
モノトーンフロップをチェックコールした後、BBは通常以上にターンをチェックしたがる。これは、しばしばドンクベットを誘発するペアのターンでも同様である:
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モノボードではターンのトリップスの価値は低く、プリフロップで(このスタックの深さ(40bb)では)全てのポケットペアをプリフロップで3betし、フロップで多くのツーペアをチェックレイズするため、BBがフルハウスをターンで完成させることはほとんど無い。
BTNのバレル頻度は、♥のターンと♥ではないターンの間であまり変わらないが、もちろん、これらのレンジの構成はカードによって変わる:
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主な例外はA♥で、BTNのフロップのベッティングレンジの中に大きく入っているため、これがボードに出ると彼らのフラッシュを大きくブロックする。もちろん、A♥はBBのフラッシュもブロックするが、BBはより多様な1枚の♥を含むハンドを持っているため、特定の1枚のカードから受ける影響は少ない。
2♦のようなブランクターンの場合、BTNはポラライズドレンジでバレルを打ち、中程度のペアをほぼピュアチェックする。彼らのバリューレンジはフラッシュだけでなく、セット、ツーペア、オーバーペアであるAA、そしてかなりの数のトップペアも含まれる。♥のキッカーがいる場合、Kxはほぼピュアベットするがなるが、そうでない場合はベットとチェックがほぼ均等に混在する。
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ブラフをかける場合、BTNは9に対するオーバーカードと♥のドローやブロッカーの組み合わせを探している。再び、フラッシュのスーツに注意を払うことが重要である一方で、それが唯一の考慮事項ではないことがわかる。BBのコールレンジには9xが多いので、より高いペアへのアウツがあることはブラフの価値を高めることになる。
ブランクリバーのプレイ
6♣のようなブランクリバーではBBは決してドンクベットをしない。BTNはほとんどオールインオアチェックの戦略を取り、ワンペアより強いハンドは全てオールインする。AKでもAが♥ならピュアオールインであり、スロープレイしたフラッシュに対してオールインしてしまう可能性が低くなるためだ。
ドライなランアウトの場合、BBがフラッシュを持っている可能性はそれほど高くない。BTNは多くの弱いハンドからフルバリューを追求できるし、そうすべきである。BTNがどこまで弱いハンドでバリューを求めることが出来るかは、スタックの深さ、ポジション、ボードテクスチャなどの変数によるが、トリプルバレルの場合でも、利益的なオールインをするためにフラッシュやブロッカーを必要とすることはない。
ブラフの場合、ブラフの場合、A♥単体は必ずしも最良の候補では無い。なぜなら、AQやAJのようなハンドは実際ショーダウンバリューがあるからである。A♥4xとA♥3xはより良いオールイン候補であり、A♥2xもツーペアをブロックしているという価値がショーダウンの価値を上回るため、オールインする。
BTNは♥のブロッカーがなくても、最悪のアンペアハンドのほとんどをオールインする。QJのような高位のアンペアハンドは、BBのフォールドレンジの多くをブロックするため、♥のブロッカーがあってもブラフとしては好ましくない。
BBにとってツーペア以上はスナップコールである。それ以外ではトップペアがミドルペアやボトムペアよりブラフキャッチに適しているとは限らない。ほとんどのペアはインディファレントであり、大きな♥のブロッカーがいればコールするインセンティブが増す。
♥がリバーで落ちたときのプレイ
6♥のリバーでもBBがドンクベットをする事はほとんどない。なぜならBBはフロップかターンで既に強い♥のほとんどをレイズしているからである。BTNは依然としてほとんどオールインオアチェックの戦略をとる。バリューのためのオールインをするためにJ♥(3番目のナッツ)が必要である。ほとんどの低いフラッシュはチェックバックするが、T♥があれば約2/3ポットサイズの薄いバリューベットを検討することができる。ここでの主な危険は、ポラライズドレンジによるチェックレイズを受けることである。
多くの人間のプレイヤーはリバーでのチェックレイズが得意ではないので、そのような相手に対するエクスプロイトとして、このシンバリューベットを真剣に考慮するべきである。
♥4枚のボードでは、ブロッカーは重要な役割を果たさない。なぜなら、自分がフラッシュを持っていなければ、フラッシュをブロックすることは出来ないからだ。この時点で、あなたのハンドはブラフをするには強すぎる。つまり、BTNは最低ランクのハンドでブラフをかけるべきである、ペアでないハンドや最小のポケットペアであっても合理的なオールインの候補である。
BBはフラッシュを持っていればコールし、持っていなければフォールドするだけである。まれに、特に多くのブラフや少ないブラフをブロックするハンドの場合は例外となる。
ターンで♥が落ちたときのプレイ
BBが♥のターンでドンクベットをしないのは、ナッツクラスのハンドを持っている事は稀であり、フリーカードを与える事が危険ではないからである。
BTNの2♥がターンで落ちたときの戦略は興味深い、83%ポットのベットをするポラライズドレンジ、主にシンバリューの為に20%のポットベットレンジ、そしてほとんど中程度の強さの手だけで構成されるチェックレンジに戦略を分割する。
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83%ポットベットレンジは、Q♥とA♥のコンボのほとんどと、上記のセクションで6♥のリバーでブラフしたのと同じような最悪のハンドのほとんどが含まれている。
20%のポットレンジはツーペア、セット、そしてAKやAAの一部で構成されている。これは先制ブロックベットのように機能し、BTNがこれらのハンドからもう少しバリューを絞り出し、リバーでフリーショーダウンのためにチェックバックすることを可能にする。このベットは良い価格を提供しているため、このレンジでは非常に少ないブラフしか含まれていないが、BBがチェックレイズに踏み切った場合のトラップもある。その最有力候補はA♥Q♥やQ♥J♥のようなハンドであり、これらは2つの大きな♥を含んでいるため、BBのコーリングハンドの多くをブロックする。
小さいフラッシュはこのスモールベットレンジには入らない。彼らはリバーのプローブベットをコールするつもりでターンでチェックビハインドする
よりポラーな83%のベットを前にして、BBの反応はコールかフォールドである。ツーペア以上とフラッシュはピュアコールである。MDFに届かせる為にトップペアも少し混じっているが、ツーペア未満のハンドのほとんどをフォールドする。ツーペアはフルハウスになる可能性があるため、ブラフキャッチャーとしては平均より優れている。
20%のベットに対しては、彼らはもっとタフにディフェンスする。それでもレイズはあまりしないが、最悪のハンド、主にサードペア以下しかフォールドしない:
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リバーのプレイ
BTNはターンで83%ポットベットに続き、リバーが♥であろうとなかろうと、ポラライズドリバーベットを行う。♥以外のリバーでは、彼らの弱いハンドはすべてブラフとしてほぼ同じように機能する:
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ハートのリバーでは、純粋なブラフと純粋なギブアップがあるが、両者のEVの差はわずかである:
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ほとんどの人間に対しては、このシナリオではブラフとしてオールインしない方がいいだろう。これらのブラフは、BBがチョップハンドを全てフォールドするだけでなく、ボードに勝っているハンドのいくつかさえもフォールドすることに依存しており、典型的な人間の対戦相手はそのようなフォールドをすることに消極的である。
ターンで20%のポットをベットした後、BTNはしばしばリバーでチェックバックするが、トラップとブラフでオールインする。
しかし、BBはリバーでチェックし、小さめのターンベットをコールした後、実は強固なブロックベットレンジを持っている。リバーが6♥の場合、BBはほとんどのハンドで35%ポットをリードベットするが、その際、BTNのフォールドをブロックするため、AやKを持たないことを好む。BTNの小さなターンのベットレンジは、現在はボードをプレイするようなハンド(5枚のハート:K♥9♥5♥ 2♥ 6♥)が多かったのに対し、BBはしばしばボードに勝つことができるため、このベットはBTNがしばしば期待する安価なショーダウンを否定することになる。
6♠のリバーでは、ベット額は小さく、ベット頻度も少ない。この11%サイズポットのリードベットは、BTNの小さなターンベットに似たブロックベットとして機能し、BBがローフラッシュやツーペアからさえも薄いバリューを絞り出すことを可能にする。BTNのバリューベッティングレンジをブロックする2つの大きな♥を持つハンドという同じ種類のハンドでのトラップも含まれる。
まとめ
モノトーンのボードであっても、モンスタークラスのハンドはなかなか出てこない。良いハンドをベットし、適切な場合はスロープレーをし、特に相手がポットに多くのお金を入れる前には、相手に過度の信用を与えないこと。相手はおそらくフラッシュを持っていないし、ドローすらもないだろう。バリューを得たり、エクイティを押し出したりすることができるハンドは他にいくらでもある。
ポットが大きくなればなるほど、フラッシュの可能性は高くなり、それをブロックすることも重要になってくる。それでも、4つのスートがボード上にない限り、あなたは他の強いハンドからバリューを得続け、相手の多くのフラッシュ以外のホールドにプレッシャーをかけ続けるべきである。
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