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【バイク教習日記5】「心配・不安」のち…

50歳153㎝の女子が無謀にも大型バイクの免許にチャレンジした記録です。

【11月24日 教習8・9時間目】

教習項目8~10
円滑な発進 速度の調節 ブレーキ操作

一歩前進を素直に喜べない

「重い 怖い 痛い 出来ないに凹む」
の嵐に翻弄されながらも
カメの歩みでここまで
1歩1歩クリアしてきました。

教習始めに「今日は次の項目に進むよ~」言われてその時に思ったのが「やった~!」ではなく「次に進んで大丈夫なのか??」だったのです。

本来なら自分の成長をかみしめて喜ぶところなのに嬉しさよりも心配と不安に飲まれてしまって喜びはどこか遠くに行ってしまったようです。

先生が進むと言うのだから「ここまでは出来た!」ということ。
でも自分的には「出来た感が全くない」から心配・不安になる

「出来たこと」を喜び受け止める素直さや「出来ていること」に目を向ける前向きさに欠けていることが今後の教習を進める上でネックになることにこの時の私はまだ気づいていませんでした。

モヤモヤした気持ちを抱えながらまずは外周や車用のクランク・S字を走りなら発進停止などの基礎練習


「バイクに乗っている」という事実が私にとっては異常事態!アワアワと焦るばかりで冷静に他の教習車との距離や走行位置などに気を配れない

先生に急に「止まって!」と言われると
ビビッて急ブレーキをかけてバランスを崩し
典型的かつ見事な「立ちゴケ※」を何回か披露することになる

※立ちごけとは、オートバイや自転車で発生しうる転倒の一種で、停車中ないしは停車しようとする際に車体を足で支えることができずに転倒するものをいう。

急制動にチャレンジ!!

40キロ以上で走り
2つのパイロンの間をフロントタイヤが通過する瞬間にブレーキをかけ始め
晴れの日は11メートル以内、雨の日は14メートルの線で止まる
止めた後にバイクを倒したりバランスを崩さない

下記の記事より画像引用


先生はさらっと説明し見事な急制動のお手本を見せてくれたけど
40キロというのがとにかく速い!

今までの教習では20キロくらいまでしか出したことがない
車だとゆっくりに感じる20キロもバイクだと怖いのに40キロも出すの?!

短い距離で40キロまで「加速」
規定の距離内で安全に「止まる」 
言葉にすると単純な動作のようで私には乗り越える壁が多いのだ!

「加速」も20キロにビビッているのに40キロという倍のスピードの世界へのチャレンジだし、40キロからの「止まる」もバランスを崩せばたちまち「立ちゴケ」の憂き目にあうことは確実で「怖い!」との闘いなのです。

ギアを1速→2速→3速とリズムよく上げ
ぐいーんと加速したいのだけど
ギアチェンジがぎこちなさすぎて間に合わない

ギアチェンジをするとガコッてなる
リズムよくできなくてテンパっていると
3速になるころにはパイロンまで来てしまう

パイロン位置からタイミングよくブレーキをかける
「タイミングよく」が曲者で

パイロンの位置を前輪が通り過ぎた瞬間!
右手と右足を同時に動かす
フロントブレーキ(右手)とリアブレーキ(右足)の比率は7:3
止まる寸前にクラッチ(左手)を握り、さっ!と左足をつく

順序だてて文章にしてみるとこれだけのことなのに実際にやってみると動きがちぐはぐになって思い通りにならない。

何回も繰り返し練習するうちに少しずつスムーズになってくる

「こうして次はこうして…」と頭で考えていると身体の動きが間に合わない。

「考えるな!とにかく動かせ!そのうちできるようになる!」

なんとか急制動が及第点の出来になり教習時間を終了

ぽかん…からのじわじわと感じる喜び!!

「次の時間はシュミレーターだから」との言葉に「ポカン…」となる。
「はい…。ありがとうざいました。」と間抜けな感じで答えて教習終了

「ポカン…」としたまま車を運転して家に帰る途中でジワジワと嬉しくなってくる!

「やったー!」すごく時間かかったけどなんとか次に進めた
補習のたびに「出来ない自分」を思い知る
その繰り返しにちょっと「卑屈」になっていたやっと「私なんて…」から解放された気がする


いつものように身体はクタクタだけど初めて「嬉しい気持ち」で家に帰った日かもしれない。

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