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世界一周3日目log スネークファームワクチンの打ち方(2024年3月)


【これから打つ人へ】ワクチン受付場所が噴水前の病院から新しい建物に変わっています!
※会場の情報だけが欲しい人は上の目次から飛んでください。


以下はしばらく個人的記録です。

世界一周3日目にしてようやく、念願の地へ行ってきた。
その名もスネークファーム、タイ赤十字教会だ。

世界一周をしたいと思う人は皆、この名前にピンと来るのではないだろうか。
そう、私も例に漏れず、高額なワクチン費用を抑えるためにここを最初の目的地とした。

友人知人に「世界一周?どこへ行くの?」と聞かれるたびに、
「まずはタイのスネークファームかな」と格好よく言ってきたあの地へ。

トランジット事件(前記事)の反省を生かし、私はスネークファームについて事前にインターネットでよくよく調べることにした。
打つワクチンを決め、事前に英名をメモするのは当然として、施設に着いてから接種までの流れなど。
コロナ対応で受付が変わってさらにその後2023年ごろから元に戻ったことも把握し、準備万端のはずだった。

暑さとGoogleMapと格闘しながら病院前についた時も、私の心は余裕だった。身体はへばっていたが。

正門をくぐってまず目に入ったのは、偉大なる先駆者たちが写真を残してくれていたあの噴水。壮麗な建物、見覚えのある景色。
ありがとう、先人たちよ。私はあなた方のおかげで迷う事なく進めます。いざ、正面の建物へ。

ーーーあれ!?入ってすぐ左手にあるという問診票は?「New Patient」はどこ?

平静を装いながら「New Patient」の文字を探す。どこにもない。そんなバカな、あのブログではここだったはず。スマートフォンを取り出し位置を確かめる。ない、やはり、問診票が無くなっている。
すると、薄暗い仕切りの中にいた人が、「Hello.コンニチワ?」と声をかけてくれた。
受付があるのは気づいていたが、中に人がいたとは。そしてなんと言っても日本語!やはり日本人観光客が多いのだろう、ありがたい。
「問診票……New Patient……ワクチン……」
しかし私はまたパニックになっていた。リラックスが大事だと言うのに。

受付の人は少し困ったような表情をした後、
「オーケー、ゴー、ストレイト、アウトサイド、アンドライトサイド」と言った。

まっすぐ行って、外に出た後、右側?

英語力の欠如と方向音痴の頭で混乱しつつも「オーケー!センキュー」と答えとりあえず進む。
しかし教えられたとおりに進み、外に出てもどこにも問診票は見あたらなかった。あるのは今出てきた建物の外壁のみ。しばらく右に沿って歩くと元の入り口に戻ってしまった。

受付の人に(ああ、戻ってきたのね)と思われないよう、ひとまず来た道を引き返す。すると、廊下にタイ語だけが書かれたポスターが何枚も貼ってあることに気づく。(このポスターを後人のために撮っておくべきだった、ソーリー)

写真を翻訳するアプリで撮ってみると、「ワクチンを打ちたい人は外に出て右側の新しい建物に行ってください」となっている!なるほど、受付の人が言っていたのはこういうことか。
つまり、必死に調べた情報が仇となり……。前回の反省の結果がすぐに反証となって返ってきたわけだ。
人生いろいろ。

それでも先駆者の功績が頼もしかったことに変わりはないので、ここからは打ち方を記録します。


スネークファーム ワクチンの打ち方(2024年3月時点)

事前準備:英語が不安な人は、打ちたいワクチンの英名をメモしてからいきましょう!
日本語も添えておくことをお勧めします。ドクターに説明してもらう時分かりやすいので。

参考画像。汚いメモで申し訳ない。


1、門から入って正面、噴水前の建物を左側に進みます。

奥に見えるのが噴水前の建物。
以前はここが受付だったが…。


2、右折します。前に白いテントが張られた建物を目指します。

目指す建物。テントが目印です


3、建物前で「New Patient」と書かれた箱に入った紙(問診票)をとり、記入します。

4、 記入したらすぐ側の血圧計で血圧を測ります。(スタッフに教えてもらえます)

5、 4でプリントされた紙と、問診票とパスポートを、血圧計のすぐ右側の受付に渡し、書類を受け取ります。

6、 問診票を取った場所のすぐ近くにある自動ドアから、建物内に入ります。

7、 建物に入ってすぐ正面に、日本語で「登録料」と書かれた紙が貼ってある受付カウンターがあります。そこのトレイに書類を置きます。(結構無造作に重ねてます。)

8、 しばらく待ちます。名前を呼ばれたら登録料20バーツを払います。(初回のみ)

9、 受付横の小部屋に呼ばれ、どのワクチンを打ちたいかをお医者さんと英語で相談します。この時、打ちたいワクチンをメモしたものを見せるとスムーズです。

10、 話が終わったら、小部屋を出て右側、1つ飛ばして2つ目のカウンターのトレイに書類を置きます。

11、 名前を呼ばれたら、打つワクチンを確認し、すぐそばの支払所(薬局)でお金を払います。支払ったらまた同じカウンターに書類を返します。

12、注射を打つため中央の小部屋に呼ばれます。4ショットの場合は左右の腕に2ショットずつ注射。注射後、15分くらい待合所で待機するよう言われます。

13、カウンターに呼ばれて、打ったワクチンについて説明を聞きます。ワクチン手帳と診察カードがもらえます。


2回目接種について

2回目以降は問診票はいりません。血圧を測って、血圧計横で受付するのは一緒です。

パスポートは必要です。お忘れなく。

料金は都度払いです!打つ分だけ払います。
筆者はまとめて払ったと勘違いしていたので、2回目の支払いのとき、ATMへ走りました。
※ATMは、噴水前の病院の(正門から見て)右側の建物の駐車場側、1階にあります。キャッシングの最低金額は5000バーツだったので注意!(あと2日で出国なのに多額のバーツが手に入ってしまいました……。)

ワクチン手帳
スケジュールも書かれていて助かります


かかった費用

1回目領収書
2回目領収書

打ったもの
・百日咳・破傷風・ジフテリア・ポリオ混合
・A型+B型肝炎混合
・狂犬病
・髄膜炎
・黄熱病
・日本脳炎
・腸チフス
(よく推奨される麻疹風疹ワクチンは、2008年から拡大された定期予防接種の枠で打った気がするので打ちませんでした。抗体持続期間は20年なので、大丈夫だろうということで。多感な中学生のとき「注射が怖いことが同級生にバレませんように」と祈った気がするので…。3種混合とポリオは母子手帳に記録がありましたが、抗体は接種後10年までのようなので4種混合として再接種。)

合計:8,020バーツ(33,400円くらい)
1ヶ月後にまたA型B型肝炎混合の2回目を打つので、最終費用は9220バーツになりそうです。

所感:い、意外とかかる!接種ブログだと2万円くらいの人が多かったので油断してました。確認しましたが、円安の影響ではなく単純に私の打った量が多いからのようです。
やはり日本でいくつか打ってから行く人が多いですね。
私の場合は、当時ド田舎に住んでいたためトラベルクリニックまで行くのが面倒で、まあ何とかなるか〜と思って打ちませんでした。A型B型肝炎だけ少し後悔してます。日本で打っておけば屋台のご飯食べれるよ〜!と、過去の自分に言いたい。
しかしこれらを日本で打つと大体16万円強……。ゾッとします。ありがとうスネークファーム。


わかりにくくて申し訳ないですが、以上です!

ちなみに、困っていたら患者さんの中に助けてくれた人がいました。早口英語でほとんどわからなかったけど、非常にありがたかったです。ああいう人になりたいものだ。

この記事が誰かのお役に立てば幸いです。


Have a nice trip!


以下はつぶやき。

1回目ワクチン接種後、なんだかすごく卵料理が食べたくなったので、ちょっと奮発して大戸屋に行きました。味は普通に美味しかったです。1200円くらいかな。

豚ロースの卵とじセット

副反応で熱が出る人もいるみたいですが、私の場合は打たれたところが痛いくらいで、特に体調の変化はなかったです。


ちなみに普段の食事はA型肝炎が怖くてセブンイレブンで済ませてます……。
何度も言いますが、これだけは日本で打っておけばよかった。あと1ヶ月*も屋台メシが食べられないなんて。日本とはラインナップが違うので面白みはあるのですが、毎日ホステルのラウンジで食べているので味気ないです。かといって外で食べるには暑すぎる。

*A/B型肝炎は混合ワクチンにしたので、抗体が付くのはまだ先です。A型だけならもっと早く抗体がついたことに気づいたのは後になってから。B型の感染経路に用はないのに……。でも性行為以外にも感染経路はあるようなので、万が一を考えるとやっぱり打って良かったかな。途上国で体調を崩して、手術といかないまでも点滴で感染とか…あるかもしれないし。

おやおや?今調べていたら、何やら良いことが書いてあるサイトを見つけました。

日本語で検索したとき、2回接種で1年の効果とどこかで書かれてたので、抗体がつくのはまだ先だと思っていたけれども、

引用元サイトの『What benefit has Twinrix Adult shown during the studies?』欄に、何か、いい感じのことが!

The studies showed that for hepatitis A, antibodies were detected in 94% of adults after the first dose, 99.5% after the second dose and 100% after the third dose. For hepatitis B, antibodies were detected in 71% of adults after the first dose, 97% after the second dose and 99.7% after the third dose.

The additional studies showed that the presence of antibodies was maintained for up to five years. The three-week vaccination schedule also led to the production of antibodies in around 83% of patients, rising to around 89% after the booster dose at month 12.

https://www.ema.europa.eu/en/medicines/human/EPAR/twinrix-adult

上記を翻訳すると、

研究では、A型肝炎については、1回目の投与後に成人の94%、2回目の投与後に99.5%、3回目の投与後に100%で抗体が検出されたことが示された。B型肝炎の場合、抗体は1回目の投与後に成人の71%、2回目の投与後に97%、3回目の投与後に99.7%で検出された。

追加の研究では、抗体の存在が最大5年間維持されたことが示された。3週間のワクチン接種スケジュールはまた、患者の約83%で抗体の産生につながり、12ヶ月目にブースター投与後に約89%に上昇しました。

え〜っ!A型肝炎は1回で94%も抗体が!?B型は71%なのね、いやいや!十分十分!欲しいな〜って割合がちょうどもらえてる!ありがとう!

と、愚生のわたくしは思ってしまいましたよ。

それにしても、一安心。やっぱり3回目まで打たないと効果は無いのかなぁと不安に思っていたので。

上記のサイトに「急ぎの場合は3週間で3回打つ方法もある」と書かれていて、
えー、先生、教えてよ!と思ったけれども、引用文を読むと、1ヶ月待った方が効果が高いのかな。
3週間の場合は83%って、かなり下がりますね。それでも応急処置としては十分なのかな。誤読の可能性もあるけれども。

まあでもちゃんと2回目を打ちますよ。97%はあった方がよいでしょう。本当は3回あった方がいいんだけども、確実に。

皆さんもくれぐれも接種スケジュールにはお気をつけて!


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