韋駄天さんに会いに天竺へ
荷物詰めるの飽きました!
なぜインドに行くのか、そして、インドネシアとマレーシアに行くのか。
予定組んでみたら立派な理由ができていました。
韋駄天さんの聖地巡礼です。
バリのクマラ神。
マレーシア、クアラルンプール郊外の、バトゥ洞窟。
インド、タミル・ナードゥ州、パラニの、アラルミグ・ダンディユーサパニー・スワサパニー・スワーミー寺院。
北インドのマトゥラーの、政府博物館。
これだけ行けたらもう目的達成です。
足の速い人を韋駄天と呼ぶことがあります。
映画「ロード・オブ・ザ・リング」の吹き替えでストライダーの訳が「韋駄天」になってたと聞きました。
そんな仏教界俊足代表の韋駄天さんは、元はインドの神。
ヒンドゥー教の最高神の一柱であるシヴァ神の次男で、スカンダ、またはカルティケーヤ、またはクマーラ、スブラフマニヤ、またはムルガン、または(略)と呼ばれる軍神です。
スカンダを漢字にして建駄天だったのが、誤字で韋駄天になったらしく…
この方の神話や立ち位置その他の変遷が大変面白くて調べてるうちに、いつかお寺行ってみたいなーと思うようになりました。
いや御朱印ないのわかってますけど、実際に現在信仰されてる様子見学したい、と。
でも遠すぎて行き方わからないし日本発のツアーでも行かないだろうなあお金かかるしなあ、と、実現不可能な夢コーナーに保留しておいたのですが。
ツアーないなら個人で行けばいいじゃない、と、天啓またはGoogleマップにささやかれまして。
それから「女性のためのインド旅講座」行ってみたりカレー食べたりり先達の旅行記見たりしているうちに、退職決まりました。
退職日決まったらそれまで漠然と目星つけておいた予約サイトからぽちぽちぽちぽち。
Twitterでバリのお話してくださる方と、「宿やってるからおいで」「いつか行くー」と話していたのに遠慮なく乗っかり、まずバリへ。
成田からバリ行くのに予算重視で飛行機取ったらクアラルンプールでトランジット(乗り換え)16時間、帰りもデリーからクアラルンプールで乗り換え(こっちは数時間)。
16時間ってほぼ一日だから観光できないかなー、って夜だ!そして出発が早朝だ!ということでここはトランジットホテルで一寝する事にしたのですが、二回も寄るのに、空港出ないで帰るの悔しい、と、バリからインドへ移動する際にあえてクアラルンプールで一泊確保。
ここにはバトゥ洞窟があります、一日堪能できます。
さてクアラルンプールからインドに行こうと予算重視で飛行機を見ていくと、やっぱりデリーに直接行かずにあちこちで乗り継ぎします。
その中のチェンナイはどこだろうなーと地図を見ていたら、タミル・ナードゥ州。調べ物してるときに頻繁に出てきたところだ、この州にムルガン(スカンダ、カルティケーヤ)神のお住まいがあるパラニがある!
ということで、チェンナイからインドへ入ることに。
チェンナイからマドゥライまで飛行機で移動して、その後鉄道なので、狭い日本で例えると、博多行くついでに宮崎に行く感じでしょうか。
その後、行けるものなら行ってみたかった博物館に寄りたい→そこに行くにはニューデリーからワラーナシーの間の鉄道を使うか車で連れてってもらえと師の教えがあり、じゃ、ワラーナシーに行くぞ、ガンジス河に触るぞ!と、次の行き先決定。
ワラーナシーから寝台車でニューデリーに来て、そこから車でマトゥラーへ。
ここに超初期の仏像がぞろぞろ並んでいるそうなのですが、ここにカルティケーヤ(スカンダ、ムルガン)の像があるそうなのです。
展示されてるといいなあ。
ということで、韋駄天さん探しの旅になります。
目標はこの三つ。
あとは無事移動できてご飯食べられて体調崩してなくていろいろ見て回れたら快挙!
お土産も忘れずにな!
韋駄天、スカンダは、永遠の少年神で、美貌の天界の将軍、と、それだけでおなかいっぱいなのですが、シヴァ神が父であり火神アグニが父なのです。(not夫婦)
元は土着の神で火神の子だったのが、シヴァ神の息子ということになったらしく、神話も大変混乱しています。
そして、北インドではその後忘れられていくのですが、南では今でも大変な人気で、海外に移住したタミル人がその土地に大寺院をたてたり大変なお祭りを今でも続けていたり。
日本には、仏教の禅宗が入ってきた頃に中国から渡ってきたのですが、誤字のせいで、中国にいる時点で「シヴァ神の子、超エリート将軍」という出自を忘れられてしまい、お顔と軍装だけで世を渡り、なぜか庫裏(寺の台所)の守護神という属性くっつけてきたのでした。
まだまだ語れるのだけど適当にストップして、荷物詰めてきます。
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