「創造と変格の技法」を読んでみてやれること!

■本書の抜粋

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーテクノロジーの進化とともに、経営の世界も激動の時代を迎えています。変化への柔軟な対応が求められる一方で、いつの時代も不変のものがあるといいます。それを堀さんは5つの原則として提示する。(1)可能性を信じ、志を立てる、(2)人を巻き込み、組織をつくる、(3)勝ち続ける戦略を構築し、実行する、(4)変化に適応し、自ら変革し続ける、(5)トップの器を大きくし続ける、の5つだ。

本書では各原則を実際にどう応用すればいいのかが、堀さんの挑戦を追体験しながら学べます。一度にすべてを実践するのは難しい。ですが、可能性を信じることからすべては始まります。この本を閉じる頃には、人生を賭けるに値する志を見つけ、それを追い続ける力が湧いてくるにちがいないのです。
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ーー書籍情報ーーーーーー

著 者:堀 義人

本書名:創造と変格の技法

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■すべては、可能性を信じることから始まる


自分や自社の限界は、他人の意見や外部要因によって決まるものではありません。自分の意識で決めるものであります。固定観念を打ち破り、自らが可能性を信じて突き進めば、選択肢が広がっていきます。その中で自分が心底ワクワクし、戦略的に整合性がとれ、投資対効果が高く、社会にとって価値の高い選択肢を検討します。自分がその選択肢を心から信じるからこそ、他の人々もついてきてくれるのです。

昔独立した経験があります。上手くいったことも、上手くいかなかったこともある中で、ついてきてくれる人達はあることを境にいなくなっていきました。それは、自分自身の志がなくなった時です。

何かを目指しているときには一緒に賛同してくれる人もいました。しかしその目指すものがなくなる、諦める状態になったときに他人は離れていくのです。

堀さんは中学生時代から、常識を健全に疑う姿勢を貫いてきました。権威をもった人の意見やメディアも鵜吞みにはしません。「それは違うのではないか」「なぜこれが正しいと自分は思うのか」。こうした思考を習慣化することで、ビジネスにおいても大きなチャンスを見つけられるようになるといいます。

■常識を打破し、勇気をもって「小さく始める」

常識を否定するにはエネルギーが必要になります。人と違うことを試す際には、その理由と根拠を問われるからです。つまり、常識を打破することで説明責任が発生します。

逆にいうと、その行動が正しいことを証明できれば、相手の理解を得られ、可能性を追求できるようになります。

私自身、どちらの経験もあります。1つは、自分自身の生き方の根底から叩き直してもらった経験です。最初は、納得できない部分も多く少しずつかえていった記憶がある。そしていつかのタイミングで、自分では考えていなかった可能性が芽生えエネルギーをかけてもらったことに感謝するようになりました。

また、一方では相手の意見を否定すると、にとてつもないエネルギーを使ったことです。自分自身もそうだったように、根拠を問われる際にそれを打破する必要があるからです。

巷では、怒られなくなったら終わりというような言葉があります。たしかに、怒るということはそれに対する説明責任も生まれるので、相手に興味が無ければ、怒らない=相手にしない方が楽なのです。

可能性を信じて変革のアイデアを考え抜きます。それを論理的に構築し、明文化して多くの人と議論します。すると自分の考えを強固にするためのヒントが得られると同時に、自分の考えを深く検証できます。

最後には「これはできそうだ」という確信に至るはずです。そのうえで、やりたいという衝動に駆られたのなら、勇気を出して前に進めばいいのです。

実際にやってみてうまくいかない場合は、「そうか、神様はこっちに行かなくていいと教えてくれたのだ。早い段階でわかってよかった」と思えばいいのです。違和感を抱いたらすぐに修正しながら進める。そんなリーンスタートアップの手法を、堀さんはすすめています。

■ミッションが行動の原動力になる

新しいものを創造し、変革を起こすための原動力になるのはミッションであります。よく言われることではあるが、明確に持っていっる人は少ないはずです。自らの人生を賭けてもいいと思えるミッションに出会えれば、内面からエネルギーが無尽蔵に出てくるといいます。

もちろん、ミッションを見つけることは簡単なことではありません。しかし、何かやりたいというものが見えたら、とにかく一度試してみることだです。

「夢は知識」という言葉がありますが、知ることによってそれが夢になるのと同じように、その価値観に触れることによって今までになかったものに出会える可能性があります。したがって、何もやらないより、まずはやってみる、体感してみることが大切なのだと思います。

本書では、そのとき必要なのが「世界観と歴史観」であるといいます。世界が今どう動いているのか、自分がこの時代の日本に生きていることにどんな意味があるのか。こうしたことを考える中で、自分の志や使命が見えてくるといいます。

■組織はトップの器で決まる

創造と変革には、自分の可能性を信じて志を立て、多くの人を巻き込み、組織をつくることが欠かせません。さらには戦略を立てて遂行し、変化に適応して自らを変革することが求められます。しかし現代においては、それだけでは不十分であるのです。

最も重要なのは、組織のトップが能力を高め続けることです。組織はトップの器で決まるといっていいといいます。

こうやって、本にも書いてあると、今の会社に入って本当に良かったと思えます。また同時に、自分自身もそういう人間でありたいと思います。

リーダーが自分の能力に投資し、経営能力や思考力、人間性などを成長させようとフルコミットすることは、会社を良くするうえで投資対効果が最も高いといえるのです。トップは、あらゆる機会を使って自身の能力を高めなければなりません。

今までの多くの経営者とのご縁がありました。若輩ものの私が言うことではありませんが、完全に2極化している事実もあると思っていて、常に投資を続けている経営者は、いまだ伸び続けていますし、もういいや誰かにまかせよう。現状維持でいいやって経営者は、残念ながら事業の縮小撤退などの状況になっているのです。

では具体的にどのような能力を高めればいいのでしょうか?

リーダーに欠かせない能力は、「経営知識と理論」「意思決定する力(正解がない中で最善の解を求めていく力)」「コミュニケーションを通じて多くの人間を巻き込む力」の3つといいます。

これらに加えて今後は、グローバル人材として、次の3つの要件も求められるといいます。それは「世界で通用する言語」「世界観」「異文化コミュニケーション能力」であります。

ここでの世界観とは、経済、通貨、金融、国連を中心としたガバナンス組織などを通して、世界を俯瞰する力を指します。

さらには欧州、中国、北米などの地域単位や、さらには国単位で、法制度、歴史文化、宗教、カントリーリスクなどを理解するのであります。この世界観が身につくと、限られた経営資源で適切なグローバル戦略を練ることができるのです。たとえば、どの国にどのような営業拠点や研究開発拠点を置くべきか、といったことです。

また、異文化コミュニケーション能力とは、多くの人との違いを認識し、埋め合わせていく力を指します。異文化に遭遇したときに、良し悪しの判断を留保して、違いがあるということだけを認識し、その違いの源泉を掘り下げて共通項を見出しながら、違いの背景を考え、どう解決するかを共に考えていく。こうした姿勢が肝要となるというのです。

■「欲望」と「頭の作用」

ただし、自らの心のありようを察知し、心を律するのは難しいです。なぜなら「欲望」と「頭の作用」という2つの邪魔が入るからです。

名声欲や金銭欲があると、自らが心で欲しているもの以外の欲に流されがちになります。一方、頭の作用が強すぎると、自分の心を頭で誘導し、真の幸せを見失ってしまいかねないのです。

そこで、2つの邪魔なものを取り除くのに役立つのが、密教の教えです。座禅などを通じて「空(くう)」の状態になることで、自分の心を察知しやすくなるといいます。すると心を陶冶でき、「心即理」「知行合一」の実行につながっていくといいます。多くの経営者が瞑想やマインドフルネスといったことを積極的にとりいれていますが、この空の状態が重要であり「心のあり方」の拠りどころになっているというのです。

■成功した革命における3つの共通項

日本を良くするために何ができるのか。

堀さんはまず、国が大きく変化した歴史上の事例の共通項を洗い出しました。フランス革命や明治維新といった、成功した革命における共通項とは何か。

それは、「強い願望をもった有能なリーダーの存在」「思想やビジョン」「民衆の武力が用いられたこと」の3つでありました。民主主義の現在では、この武力はソーシャルメディアなどを活用した「発信力」に置き換えられています。

発信力という部分に焦点をあててみると、堀さんは世論を変える必要があるならば、体を張って自らの考えを示すことが大事だと考えています。そのため、ツイッターやフェイスブック、ニューズピックスなどを通じて、自分の意見をわかりやすく伝えています。そうすることで、多くの人の考え方を変えるパワーになるのです。

最近Twitterを本格的に始めましたが、今はまだ、影響力の少ないものではありますが、ここからフォロワーが増えてくれば影響力も変わってくるのだと思います。

■今後の行動に取り入れていくこと

①ミッションの再設定

今は、まだ我武者羅に働いています。しかし本書を読む中でもっと明確なミッションがあるべきと思いました。もう一度自分自身が何がしたいのか、何のためにやるのかを見つめなおします。

②発信力の強化

最近Twitterをはじめましたが、もっとTwitterについて勉強して行きます。影響力のある人はどのように考えているのか?自分はTwitterを通じて何を発信していくのか?ここを試行錯誤しながら挑戦していきます。まずは1000フォロワーを作っていきます。

③価値観に触れる

最近は、どちらかというと閉鎖的になっていたと思いいろいろな価値観に触れ自分自身の固定概念を取っ払っていきます。

いい悪いの判断の前にまずは触れてみる、そこから選択の基準を持ち取り入れる、やめるといった判断をしていきます。