【一流の存在感がある人のふるまいのルール】を読んで取り入れること!

■本レポートの抜粋

業界や分野を問わず、「一流」と称される人々が自然と発している、圧倒的な存在感と輝きがあります。一般には、「オーラ」などと曖昧に表現されている。本書では、一流の人の品格の作られ方を具体的に分析し、どのような振る舞いをすれば、一流の人の「エグゼクティブ・プレゼンス(職位の高い人などに求められる品格を感じさせる雰囲気)」を身に着けられるかを、読者に指南します。

その内容は、明日からでも実践できそうなものから訓練を要するものまで、さまざまです。「改めて言われてみればその通りだな」と感じるような、当然とされていても実行できていないことに気づかされる指摘も多く、自分の職場での日常を顧みる良いきっかけとなるでしょう。

ーーーー書籍情報ーーーーーーーーーーーーーーー

著者名:丸山 ゆ利絵

著書名:一流の存在感がある人のふるまいのルール

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■一流の人は「イメージ」を演出する

一流の人は、鏡の使い方からして、一般人とは異なります。多くの人は、鏡を見るときに、「見てほしい理想的な角度」でしか自分を見ません。これに対し、一流の人は、鏡を使って全方位から全身を確認します。自分からは見えにくい脇や腰、振り返った姿、シャツの襟や袖口ののぞき具合など、確認するべき箇所は無数にあるといいます。「他人から見た自分」を常に意識し、必要があれば修正を加えていくのです。「他人の目」で毎朝行う厳しい身だしなみの確認が、一流の人の洗練されたイメージを形作っているといいます。

イメージ演出の中でも、とりわけ重要なのが、正しい姿勢だといいます。腹筋を締め、そこからすっと自然に背筋を伸ばし、肩甲骨を意識して後ろに引っ張ると、自然に堂々とした感じになります。仕上げにアゴを少し引いて、口元を引き締め、アゴの角度も、人の印象を左右する重要なポイントであります。

アゴの角度が、いかに相手に大きな印象を与えるかという具体例は、枚挙にいとまがなく、たとえば、著者はある企業の人事担当者から、コンサルティングを依頼されたとします。その企業は、採用活動で「最終選考の面接担当者が偉そうだった」という評判が書き込まれてしまって困っていたのです。役員の一人のコンサルティングを行い、著者はすぐに、学生が偉そうだと言った理由が分かったといいます。「アゴの角度を上げてしまう」という、初対面でやってはいけないことを、その役員はやってしまっていたといいます。アゴを上に向けてしまうと、どうしても横柄で偉そうな印象を与えてしまうのだ。

また、姿勢と並んでイメージ演出の大きな役割を果たしているにも関わらず、効果的に使われていないのが、「笑顔」でだといいます。普段は真顔で、近寄りがたい印象の、とあるエグゼクティブは、リクエストに答えると『ありがとう』の言葉とともに、何とも言えないふわっと優しい笑顔になるというので、みんなが「この人のためにがんばろう」という雰囲気が自然と生まれたといいます。笑顔は普段の表情にメリハリをつけるアクセントとなるゆえ、極上の笑顔を手に入れて効果的に駆使すれば、それは大きな武器になるのです。

■器の大きさは「振る舞い」で決まる

著者が秘書をしていた頃、お客様にお茶を差し出す際、頭を下げてくれたのは、決まって「かなり偉い方々」だったといいます。相手に思いやりや礼儀正しさを示すことは、示された側のやりがいや喜びを高める。そのような振る舞いが自然にできる人だからこそ、彼らは「上」に行けたのだといいます。

一流の人は、「相手が聴く頼み方」を心得ているといいます。何かを頼む時は、相手の名前をきちんと呼びかけ、相手がリクエストに応じたら、「ありがとう」「助かったよ」などとお礼の言葉を述べることも忘れないといいます。頼み方ひとつに、風格が出るのです。部下や裏方の仕事に対して、気を配り、感謝の心を持っています。

その一方で、経営者や管理職の立場にいる人が、感謝の心を軽視すると、組織の崩壊にもつながりかねません。しかし、「部下に感謝を伝えることイコール部下に甘い顔をすること」と誤解している管理職は意外に多いといいます。人間は、自分のことを認めてくれない態度の人には、反発するか自分からも無関心を返すかであります。一流の人と同じく、きちんとした感謝の表現を振る舞いに取り入れていくことが大事だといいます。

一流の振る舞いは、名刺交換の場でも問われる。重要なのは、「正しい名刺交換のマナー」というようなレベルの話ではなく、「自分の役職や格にふさわしい態度で名刺交換ができているか」という点であります。一流と呼ばれる人々は、相手から受け取った名刺にきちんと視線を落とし、穏やかな表情でかすかにうなずく。質の良い名刺入れから、名刺を滑らかに取り出します。にこやかな中にも、相手をはっとさせるような強く鋭い眼の力を感じさせるなどの共通点があります。「格」や「丁寧さ」を伝えてこそ、一流の振る舞いです。逆に、良くない渡し方は、新人のようにへりくだり過ぎたり、横柄で偉そうな態度でルーズに渡したりすることである。このような渡し方は、名刺交換した相手に、二流の印象を与えてしまうといいます。

器の大きさは、何かを発言する際の言葉の選び方にもにじみ出ます。一流の人は、「これを言うことによって、相手に何が伝わるか」を常に意識しているので、「そんなつもりで言ったのではない」と言い訳するような事態には陥らないのです。自分の言葉の影響力を、一流の人は良く自覚しているのです。だから、自分の意図を適切に伝えるための言葉や表現に対して真剣なのです。

■一流の人の「おもてなし」スタイルを学べ

あなたは、接待や会食のときに、何を基準に店を選んでいるでしょう。店のランクだけを基準に選んでいるようでは、接待の成功はおぼつかないといいます。

一流の人は、相手に「来た甲斐」を感じてもらい、くつろいでもらえる場所を選ぶことにとことんこだわるといいます。たとえば、毎日接待漬けのような相手であれば、ほっとできる家庭的な店。地方から来た方には、「これぞ最先端」の店や、江戸情緒あふれる店、というように、相手によって臨機応変に選ぶ必要だといいます。

ある「おもてなし上手」の社長は、大きなプロジェクトで高名な建築デザイナーをアメリカから招いた際、接待場所を急遽変えて成功したことがあるといいます。当初、チームの顔合わせ会食の場は、無難に高級しゃぶしゃぶ店が予定されていたといいます。ところが、実際にデザイナーと顔合わせをし、相手のエネルギッシュさを目の当たりにした社長は、「無難ではダメだ」と直感、もっと元気でインパクトのある店が適していると感じたといいます。そこで、新鮮な食材が客の前にずらりと並べられ、客の指名によって焼き手が焼き上げる、楽しい雰囲気の、しかし上質な炉端焼き店に変更しました。デザイナーたちは大喜びで、日本側のスタッフとも、どの食材を選ぶかなどの会話で盛り上がって打ち解け、接待はもちろん、プロジェクトも大成功だったといいます。

接待を成功させるには、この社長のように、目的を達成するための「計算」と、「心からのもてなし」の両輪が必要だといいます。

また、接待中は、話題選び、会計の仕方、店員への態度や会計の方法等も大切です。いずれにせよ、「店の不手際は、自分の不手際」と心得るくらいに徹底して、自らが「ホスト役」としてその場をマネッジすることが、一流の人の流儀だといいます。

■必見! 一流の人のファッション・ルール

服装は他者から見える「内面」だといいます。適切な服装選びは、ビジネスでの昇進や成功には特に重要だといいます。ふさわしい服装を選べるということは、社会性の高さの表れであり、アイテムの選び方や着こなし方で、その人の知性や品格、センスが読み解けるといいます。

さらに大切なのは、無意識による自己評価がその人の服装選びに出るということです。「適当でいいや」などと考えて服装を選ぶことは、すなわち自分に「お前は適当でいい」とメッセージを送り、周囲にもそう思うように言ってまわっているようなものだといいます。

では、具体的にはどのようにして、服装選びのセンスを高めればよいのであしょう。海外のマナーには一般的に、「服装に迷った場合は、よりドレスアップした装いをする」という考え方があります。日本人も積極的にこの考え方を取り入れるべきだといいます。なぜなら、迷ってカジュアルダウンした場合、場違いな服装になってしまう可能性があり、それは大変失礼にあたることであるからです。

また、一流の場所に積極的に出かけてセンスを磨くことも大切だといいます。華やかな席の経験や、そこで見る一流の人の服装や振る舞いは、自分のセンスと自信を知らぬ間に磨いてくれるのです。

注意しなければならないのは、流行の取り入れ方だといいます。流行を追いかけると、「クラス感」が落ちてしまう。一流の経済人やエグゼクティブで、「流行りの服」を着ている人はいないといいます。それは、流行に敏感であることは、「進取性」を相手に感じさせても、「有能」「信頼感」「安定感」を感じさせることはないということを、一流の人は知っているからだといいます。同様に、昔の古臭いシルエットのものや、自分の好きな時代のものばかりを身に着けることも、ビジネスシーンでは評価が下がり、信頼を損なうもとであります。「どう見られたいか、どう見られることが自分にとっての成功なのか」ということを意識した服装選びが大切なのです。

■自分のスピーチを客観的につかもう

日本人が人前で話すことが下手なのは、人前で話すことを学ぶ機会がないからです。当然、自信を持つことができず、「人前で話すのは苦手だ」という意識のままで止まってしまいます。しかし、「一流の人の話し方」を知れば、ほとんどの人が、ある程度のレベルまでは話せるようになります。

まず、人前で話すコツは、「上手な人のフリをする」ということだといいます。話す前、つまり、人前に出た瞬間から、威風堂々と落ち着いた自信のある態度を見せます。見ている人は、「自信がありそう=実力がある」という印象を受けてくれるからです。「話慣れていなくて」「緊張していて」などという前置きは論外だといいます。「話がうまそうな人」の印象を演出することが、「スピーチ上手」への第一歩だといいます。

次に、緊張をコントロールするスキルを身に着けることです。スピーチ上手な一流人たちは、いかにもリラックスして、緊張などとは無縁のように見えるが、実は彼らも多かれ少なかれ緊張しているのです。一流の人が、緊張していても期待値にふさわしい話ができるのは、「自分をコントロールする方法」を持っているからです。

緊張をほぐす方法はいろいろあります。多くの人が、「緊張はコントロールできない」と考えているが、それは誤解です。自分の話のゴールをしっかりイメージしたり、「緊張している自分」を客観視するよう意識したり、深呼吸をしたり、人によってやり方はさまざまであるが、大事なのは、緊張を緩和する自分なりの方法を確立することと、「緊張をコントロールしよう」という強い意志です。事前にスピーチの練習を重ねることも有効だといいます。

スピーチの内容に関しては、「スピーチの本筋へのつながりを意識した自己紹介をする」ことや、「自分だけが話せる話題を選ぶ」ことも重要だといいます。自分と聴衆の関係性、主役と自分、主役と聴衆など、その場にいるすべての人々の関係性を気遣って話をすることも、忘れてはならない心構えだといいます。

■今後取り入れること

1)おもてなしスタイル

相手の立場、背景をよみとき相手にとって満足してもらえることを意識して行動します。

最近では、ゴルフ接待、会食がふえていますがその際のふるまいや対応方法を再度学び、上品な振る舞い+相手の立場を理解してどうやったら喜んでもらえるのかを学んでいきます。


2)器の大きさを学ぶ

振る舞いによって、器がきまるという内容があり人に対する丁寧さや気配りなどを含めて日頃より意識していきます。

役職にふさわしい振舞をできるようにしていきます。

1)2)を勉強するには、それができる人や学べる場所に自分自身がいかなければわからないので、まずは一流に多く触れられるように多くの方のお力もかりレベルアップを図ります。