【超一流は、なぜ、デスクがキレイなのか?】を読んで実践すること

■本レポートの抜粋

「整理」「片付け」「段取り」の3つの観点から、最高のパフォーマンスを発揮する環境のつくりかた、そして、段取りよく仕事を進めるために必要なスキルを、惜しげもなく語っています。

同じ実力なら、デスクの上がキレイなほうにチャンスが流れるといいます。それは、デスクの上がキレイな人のほうが、頼んだ仕事にすぐに取り掛かると思われているからだといいます。反対に、両手が塞がっている人からは、人もお金も去っていくといいます。なぜなら、両手が塞がるほど荷物を持っているということは、要領が悪い人間であるという証拠だからです。仕事ができない人ほど、デスクの上が汚く、持ち物が多いという著者の指摘に、思わずギクリとさせられてしまう人は少なくないでしょう。

デスクがキレイであるということは、仕事をする環境が整っているということであり、それはすなわち仕事の段取りがきちんとできているということです。超一流の人は、仕事のスピードが速いのです。そして、そのスピードを可能にしているのは、整理整頓されたキレイなデスクなのです。

ーーー書籍情報ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

■著者名:千田 琢哉

■著書名:超一流は、なぜ、デスクがキレイなのか?

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■物が多い状態は恥ずかしいこと

貧しい人の家は、例外なく物が多いといいます。安くて良さそうな物があると、我慢できずについ買ってしまうからです。

また、バーゲンセールに突撃する人々をよく見てみると、闘争心やコンプレックスを剥き出しにして、殺気立っている人が多いことがわかります。あのような、物や人口の密度が高い場所には、不幸が生じやすいものです。

一方、年収が上がり、役職が上がってくると、次第に物は少なくなっていきます。なぜなら、自分に自信が出てくると、物に依存しなくなるからです。

物が多いということは、物に依存しているということであり、自分に自信がない証拠だといいます。まず大切なのは、物が多いということは恥ずかしいことなのだと認識することだと本書では言います。

■成功者は仕事が速い

成功し続けている人たちの共通点は、仕事のスピードが速いこと、そしてそれを可能にさせる環境が整っていることです。最高のスピードを出すための環境を構築するためなら、いくら投資してもかまわないといいます。

「自分の最高のスピードを出せる環境」とはつまり、余計な物がなく、自分の使いやすいように片づけられているということです。机の上が物であふれていたり、パソコンの画面上が汚かったりすると、余計な動きが生じます。その無駄をなくすことこそが成功への道といいます。無駄な物がなく、無駄な動きが生まれない研ぎ澄まされた環境が、最高のパフォーマンスを生むと本書ではいいます。

■物が増えるのは知恵に投資しないから

気がついたら身のまわりが物だらけになってしまう人がいます。自分としてはそんなに物を買っているつもりはないのに、知らず知らずのうちに買ってしまっているのです。それはもはや一種の病気だといいます。

そんな人にオススメなのは、見える物ではなく、見えない知恵に投資することです。勉強にたいする投資はその筆頭だといいます。どんなことでも10年も続ければ、自己紹介で「ちょっとやっています」と胸を張ることができるはずです。

また、本やセミナーへの投資も有効だといいます。自分の持っているお金を、知恵というかたちで、自分の頭に入れていきます。そうすれば、物も増えないし、誰にも盗まれることはありません。本当に価値ある投資対象は、目に見えない物だといいます。

■物は手放すことで吸収できる

1年間使わなかった物も取っておいてはいけないといいます。例えば、1年間使わなかった資料を「またいつか必要になるかもしれない」という理由で取っておくと、机の上やキャビネットが資料であふれかえります。すると、実際よりももっと狭いスペースで仕事をするか、それに耐えきれずにもっと広いオフィスに引っ越すことになります。このように、1年使わなかったものは「貧乏の種」だといいます。

物を手放せば、すこぶる快適に仕事ができるようになり、仕事のパフォーマンスが飛躍的に上がるといいます。万が一、捨てたものがまた必要になったら、たとえ何万円かかっても、もう一度購入すればすむ話だといいます。

■デキる人は荷物が少ない

同じ実力なら、普段机の上が綺麗なほうにチャンスが流れます。机の上が綺麗な人のほうが、すぐに仕事にとりかかって成果を出してくれると思われているからです。逆に言えば、荷物が多い人や、分厚いデカ鞄を持っている人は信用されないといいます。荷物が多いのは、要領が悪いと言って歩いているようなものだからです。

デキる人の場合、例えば出張で3泊するとしても、下着は自分で手洗いするか、コインランドリーのあるホテルを選ぶといいます。そのため、荷物は3泊分も必要としません。そして、目的地のホテル周辺にある、24時間使えるコインランドリーやコンビニの有無、あるいはホテルのクリーニングの時間を入念にチェックします。そうすることで、いかに荷物を減らすか、知恵を絞っているのです。

■整理と整頓はまったく違う

整理整頓という言葉があるが、整理と整頓とでは、まったく意味が違います。整理とは要らない物を捨てることであり、整頓とは美しく並べることです。

整理上手が裕福になる理由は簡単です。いつもスッキリした状態で、生き生きと仕事ができるからです。また、物の整理ができる人は、人の整理も得意といいます。三流の人に関わりつづけると、膨大な時間とお金がかかってしまいます。三流の人とは綺麗さっぱり決別するのが、整理上手な人であるといいます。

一方で、整頓上手が貧しくなる理由も簡単です。いつも物で溢れかえっており、捨てられなかった物を小奇麗に並べることに時間をかけすぎてしまうからだといいます。しかも、物の整頓ができる人は、人の整頓も上手にできてしまいます。つまり、三流の人たちともうまく付き合えてしまうので、縁をうまく切ることができないといいます。

整頓することも必要だが、それはきちんと整理できる力を持っている人にのみ許される権利です。整理ができない人に、整頓する資格はありません。すべては、勇気を出して、余計な物を捨てることから始まるのだといいます。

■余計な物を置かなければ仕事は速く終わる

余計な物というのは、今取り組んでいることに関係のないことすべてを含んでいます。例えば、せっかく集中して作業に取り組んでいるのに、机の上に携帯が置いてあるとどうなるでしょうか。メールの着信音がなろうものなら、その瞬間に集中が途切れてしまうのです。

携帯にかぎらず、今使っていない物を置いておくのははっきり言って、「異常」です。目の前のことに集中してさっさと作業を終わらせればいいのに、余計な物を置いているだけで余計な用事を思い出してしまうといいます。余計な用事を思い出すと、今の作業を中止してでもそれをやってしまうのです。

そもそも今取り組んでいること以上に大切なことなんてこの世に存在しないはずです。それなのに、余計なことに気を奪われてしまうから、約束の時間にも間に合わせられないのです。

机の上には余計なものを置いてはいけません。今この瞬間に使うものだけを置くようにしましょう。そうすれば、大幅なスピードアップが可能だといいます。

■片づけは周囲のために

机の上の片づけをするのは、自分のためではなく周囲のためです。

あなたは「ちょっと出かけるだけだから」などと言って、机の上を散らかしたまま出かけてはいないでしょうか。散らかされた場所というのは、隣や付近にいる人にとっては気持ちが悪いものです。いくら自分が片づけていても、近くに片づけられない人がいると、自分まで散らかっているような気分になってしまうといいます。また、オフィスを出入りする業者が、机の上が散らかっている様子を見たら、「この会社は信頼できない」と考えてしまうといいます。

仕事をしていないのに机の上を散らかしたままでいるということは、それだけ罪が重いのです。プロは自分が席を外す際に、やりかけの仕事をそのまま放置などしません。百歩譲って、お手洗いに立つ場合でも、資料はちゃんと閉じて紙も裏返しておくべきだといいます。

たったこれだけのことを習慣にするだけで、あなたは一気に信頼される人間になるといいます。出かける際に机の上に物を置かないのは、マナーではなく義務だと考えることだといいます。

■早く終わる人はスタートが早い

段取りが良い人は、スタートが早いといいます。その仕事を何時間やるかよりも、何時からスタートするかのほうがずっと重要です。逆に、できない人ほど、あれこれ理由をつけてスタートが遅いといいます。締め切りに間に合わない人は仕事が遅いのではなく、スタートが遅いのです。

本当に仕事ができる人であれば、毎朝しなければならないことは何もないはずだといいます。なぜなら、今日の仕事は前日にすでに終わっているからです。今日の仕事を今日やっているようでは、仕事をしていることにはならないといいます。

段取りの良い人に変身するための方法は簡単です。たった1日だけ、がんばればいいのです。どこかで1日だけがんばって、明日の仕事を今日終わらせてしまえば、あなたの人生は嘘のようにゆとりのあるものになるといいます。その結果、急な仕事を頼まれても、余裕をもって取り組めるようになるはずです。

■すべてにおいて一石二鳥を狙う

段取りとは能力の問題ではなく、習慣の問題です。そのため、頭の良し悪しに関係なく、誰でも訓練次第で身につけることができるといいます。

例えばコンビニに出かける際、段取りの悪い人は、コンビニに出かけて自分の弁当だけ買って帰ってきます。一方、段取りの良い人は、コンビニに出かけるついでに、何かできることはないかと真っ先に考える。

このわずかな手間を惜しまないだけで、あなたの人生は確実に変わるといいます。つまり、どんなに些細なことでもいいから、すべてにおいて一石二鳥を狙うといいます。周囲に「今からコンビニに出かけるけど……」と一声かけるだけで、周囲に感謝されると同時に、何かあった時に助けてもらいやすくなります。

■クオリティを言い訳にしてはならない

もし仕事が遅いことで悩んでいる人がいたら、自分の胸に手を当てて考えてもらいたい!

「クオリティ」という言葉に逃げてはいないか?

クオリティというのは逃げの口実にもってこいの言葉です。しかし、クオリティというのは、あなたが決めることではなく、相手が決めることです。そもそも締め切りが守れないのに、クオリティもなにもないといいます。期限を破ってしまうということは、0点よりもはるか下の評価を受けるということだと心得る必要があります。

どんな仕事においても、仕事が速い人はクオリティも高いのです。正確に言えば、クオリティが高い人は、仕事も速いのです。

クオリティを上げるには、クオリティを常に意識しながら、ひたすら量をこなすことに尽きます。圧倒的な量をこなそうとすれば、必然的に能力が高まります。

■段取りがうまい人は運も良い

運が良ければ成功するとは限らないが、運がなければ成功はできません。運が良ければ幸せになれるとは限らないが、運がなければ幸せにはなれません。

運を良くするためには、段取りを良くすることが1番の近道になります。仕事の段取りがすぐれている人は、人生の段取りにもそれを応用できるからです。

人生の段取りを良くすれば、人生がスムーズに運びます。たとえ多くのトラブルに見舞われても、段取りが良ければ、それをチャンスに塗り替えていけるといいます。その姿が、はたから見ると「運の良い人」に映るのです。

段取りは訓練で誰でも身に付けることのできる習慣です。毎日の習慣が、幸運を引き寄せるのです。

■今後やること

1)整理をする

特に整理するものとしては、身の回りや部屋パソコン上のデスクトップ普段使っている時間を整理します。不必要なものは、一度削除をおこない。できるだけ物を少なくすることを意識して、必要なものを探す時間などを減らし生産性を上げていきます。

2)一石二鳥をねらう

一度の行動に対して今までは、そのことだけをクリアするために時間を使っていましたが、今後は一つの行動に対して他にどんなことが出来るのかを考え行動します。一つ資料を作るにしても、今後の資料作成のテンプレにしたり、市場の分析にやくだてるなど行動する前に少し考える時間を作ります。