「Instagramでビジネスを変える最強の思考法」を読んでみた

----------書籍情報----------------

書籍名:Instagramでビジネスを変える最強の思考法
著者:坂本翔


■はじめに

今、御社Webを大きくするために、フロントに立てるようにしたいと考えています。
しかし、先日ご相談させていただいたように、私はそもそも、戦略も戦術も立てられるだけの知識がありません。
まずは「まずは戦術を10個出せるようにする」という言葉をいただいてから、戦術の選択肢を増やすため、知らない運用のことについてや、媒体について知ろうと思いました。

そのため、今週は本書を選考しました。Instagram以外にも、FacebookやYouTubeなど、正直まだまだよくわかっていない媒体が沢山あります。
そういった媒体についても、今後勉強し、知識を深めていきたいと考えています。

今週は、本書で得たInstagramでビジネスを成功に導くための知識を記載します。


■Instagramをビジネスに活用するべき「3つの理由」

SNSマーケティングが注目されている今、Instagramのアプリを月に1回以上開くユーザー(MAU=Monthly Active Users)は世界で10億人以上います。
日本国内のMAUは3300万人で、そのうちの月間アクティブユーザーは84.7%と言われています。これは、私たちがほぼ毎日使用しているLINEとほぼ同じ数字だそうです。
男女の割合もほぼ半々で、男性43%、女性が57%となっており、Instagramは、これだけの多くの人が使用しています。

そんなInstagramを今ビジネスに活用するべき理由が下記です。


1、一度に多くの情報を伝えるこ世界観のおができる
Instagramは、他のSNSと違い、「写真or動画+文字」というのが基本の構成になります。
つまり、文字だけで投稿できる他の媒体に比べて、多くの情報を一度に伝えることができるのです。

2、世界観の表現が一瞬でできる
他のSNSは、縦一列に過去の投稿が並びます。しかしInstagramは、プロフィールページに過去の投稿が3列、写真の一覧として表示されます。
そのため、サービスや、会社の世界観を一目でユーザーに伝えることができます。

3、効率のいい拡散ができる
Instagramは、FBやTwitterのように、「シェア」「リツイート」といった拡散機能がありません。
そのかわり「ハッシュタグ」の活用が盛んで、趣味嗜好に合わせた情報を発信することができます。サービスに関心を示す可能性の高いターゲットに、効率よく情報を発信することができるのです。


■ユーザーの行動を5段階で考える「DECAX(デキャックス)」

本書では、現在の消費者は「DECAX(デキャックス)」という流れで消費行動を起こすと書かれています。

D:Discovery(発見)
E :Engage(関係)
C:Check(確認)
A:Action(購買)
X:eXperience(体験と共有)

例でいうと、下記のような流れです。


ユーザー:今まで仕事の関係でネイルが出来なかったが、転職をきっかっけにネイルを始めたいと思っている渋谷在住の女性Aさん

・D:Discovery(発見)
Instagramから、「#渋谷ネイル」とハッシュタグで検索を行い、好みのネイルを投稿しているお店のアカウントを見つける

・E :Engage(関係)
スケジュールが読めなかったので、すぐに予約はしなかったが、とりあえずフォローはした

・C:Check(確認)
Aさんのフィードには、お店のアカウントの投稿が表示されるようになり、そのたびにAさんは投稿をチェックする。

・A:Action(購買)
確認のフェーズを何度も繰り返すうちに、Aさんのスケジュールも見せてくるように。そのタイミングで、お店のアカウントから来店予約をする。

・X:eXperience(体験と共有)
実際にお店に来店して、ネイルをしてもらう。そこでした体験をAさんのInstagramやSNS、またリアルの世界で友人などに拡散してくれる。


この流れを理解した上で、どのフェーズの人にどんな発信をすることができるかが重要になるといいます。

こういったカスタマージャーニーのようなものは知っていると思っていましたが、あらためて具体例をもとに見ると、
SNSマーケティングがどのようにビジネスに役立っているのか、どういう導線になっているのかがよくわかりました。


■ユーザーの特性を理解したうえでの、戦術を考える

私たちのクライアント様もそうですが、企業はメールのアドレスや電話番号、名前など、ターゲットユーザーの個人情報を常に求めています。
しかし、ユーザーのネットリテラシーが高い今、ユーザー側は、そういった個人情報はなるべく渡したくありません。

DECAX時代の消費者は、自分の個人情報は渡すことなく、しかし自分の得たい情報はすべてほしいという、圧倒的に優位な立場で起業との関係を構築することを求めている、と本書ではいいます。
このようなユーザー側の志向に合わせた形で、ビジネスを行う必要があるのです。

そのため、ターゲットとなるユーザーが、「このお店の情報を今後も受け取りたい」「この企業とつながっていたい」と思った時に、企業側が個人情報の入力を基前るのではなく、気軽にフォローできるInstagramアカウントを用意しておくということが、このDECAX時代、とても重要な考え方だといいます。

今まで「自分の個人情報は渡すことなく、しかし自分の得たい情報はすべてほしいという、圧倒的に優位な立場で起業との関係を構築することを求めている」という考え方は、なんとなく頭でわかっていても、こうして言語化できるほど、ちゃんと理解できていませんでした。
また、そのうえで「ユーザー側が気軽にフォローできるInstagramアカウントを用意しておくということが重要」というのも、本当にその通りだなと思いました。

しかるべきタイミングで、SNSマーケティングへの進出を悩んでいるクライアントがいた場合には、上記のような情報を伝えて、広告やコンサルフィーをもらえるように営業をできるようにしたいと思います。

■Instagramの役割は入口商品の販売

Instagramでビジネスを拡大させるといっても、何を売っても大丈夫、というわけではありません。Instagramで販売するのはあくまで「入口商品」です。

インスタ上でフォローされていたとしても、SNSというライトな関係から始まる場では、数万円のものはなかなか売れません。まずは、手軽に購入できる商品から販売し、個人情報を得てからは徐々にコミュニケーションやファン化を続けていき、高額商品の購入に繋げていくのがいいといいます。

例えば、サプリメントや健康食品の場合、飲んだことないユーザーに対して、最初から3ヵ月の定期購入の契約を取り付けるのは難しいことです。
しかし、3日分のサンプルを無料でプレゼントし、まずは初回の1ヶ月分の購入へ誘導するなら、まだ入り口としてのハードルは下がります。

このように、「売りたいもの」を売るのではなく「売るための入り口販売」をメインとして活用するのがいいます。

上記のような考え方は、他の媒体や経路でも活用できると思いました。
解約率なども考えなくてはいけないですが、もともと継続率はいいなら、3日トライアルくらいまでハードルを下げてCVを取るなど、そういったやり方もいいなと思いました。


■質の高いフォロワーを集める方法

本書では、フォロワーを増やす方法として、下記の4つを上げています。

1、適切なアカウント運用
2、Instagramキャンペーン
3、Instagram広告
4、フォローやいいねのアプローチ

なかでも、本書内でおすすめされているのが、「Instagramキャンペーン」です。
Instagramキャンペーンとは、アカウントのフォローをキャンペーン応募の条件にすることで、商品やサービス関心のある見込み客からのフォローを期待することができます。

キャンペーン内容は様々ですが、例えば、
フォローすることや、ハッシュタグをつけた投稿をするこことなどを応募条件とし、抽選で賞品をプレゼントする、などがあります。

他にも下記のようなメリットがあります。

メリット
・商品や会社に興味関心のあるフォロワーを集められる
・ユーザーの自社アカウントや自社ブランドに対する愛着・ファン度が高まる
・UGCを集められる(コンテンツ使用には本人許可をとる)
・ユーザーのキャンペーン応募のハードルが低い

応募へのハードルが低いことで、より多くのユーザーを集めることが出来ますが、
他広告と同様、ハードルが低すぎても、ただプレゼントが欲しいだけのユーザーが集まってしまうので、次につながらないユーザーも混ざってしまう懸念がある点を注意しなくてはいけません。


■まとめ

本書を読んで、
「実際にあのクライアントだったら、Instagramでこういう施策ができたな」
「こういう考え方でSNSを活用するべきだったんだな」
というのが多々ありました。

今までLPやターゲット心理しか見てきませんでしたが、
媒体の特性や知識を得ることで、こんなに提案できるものや、考えらる選択肢が増える=クライアントのビジネスを大きくできる方法が沢山見つけられる
ということに、とても意味を感じました。

もっと知らないことを減らして、クライアントや会社に貢献できる提案ができるようにしていきたいと思います。
そのうえで、一番効率的で最短な、ベストな回答を導き出し、ビジネスを大きくできる方法を出せるようにします。

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