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コロナビールの悲哀

新型コロナウイルスの影響で、損害を被った企業や商品は数えきれないと思いますが、その名前のせいで生産中止に追い込まれた「コロナビール」はその最たるものの一つに挙げられるでしょう。

コロナビールはメキシコのグルポ・モデロ社が製造しているビールですが、今回の新型コロナウイルスの影響でメキシコ政府から不要不急の産業の停止を求められてしまいました。これを受けてコロナビールを含む全製品の生産を一時的に停止しています。

ネット検索の傾向を示す「グーグル・トレンズ」によると、2020年1月後半に「コロナ、ビール、ウイルス」の検索数が世界で2300%も上昇してしまったそうです。これらを含めた風評被害によって、同年1月~2月だけで約810億円の売上が失われたとされています。

コロナビールは、軽い味わいが特徴でほとんどの場合、ジョッキに注がずに瓶のままラッパ飲みします。テキーラのように塩分を加えたりする事もありますが、たいてい、8分の1程度に櫛形切りしたライムを瓶の中に押し込んで風味を付けて飲む事も多く、「ライムがなければコロナを飲むな」というキャッチコピーの広告が出たこともあるほどです。

日本人にも馴染みの深いコロナビールが、全く無関係なのにその名前のせいだけで飲めなくなってしまうのは寂しい限りですね。

お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号」の田村淳さんも、インスタグラムでコロナビールが飲めない現状を、納得がいかないと嘆いているそうです。

このような過度な風評被害の面においても、今回の新型コロナウイルスの影響の大きさを痛感してしまいます。

早く生産が再開されて、またコロナビールにライムを押し込んでラッパ飲みしたいものですね。

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