【MD】神碑(ルーン)がわからない人のための神碑対策メモ
この記事はマスターデュエルの禁止制限や環境に準拠していますが、対策に関してはOCGの神碑も大体同じ感じかと思います。
はじめに
神碑は2022年12月のセレクションパック「ミステリアス・ラビリンス」でマスターデュエルに実装されました。
その後の2023年4月までにマスターデュエル独自のレギュレーションにおいてメインデッキに入る神碑カード10種類のうち5種類が準制限になり、2023年8月現在ランクマッチで神碑を使ってる人はかなり減りました。
自分はそれでも神碑を使い続けていますが、いまだに
あ この人神碑をよく知らないな?
という対戦相手がマスター帯でもいます。
《灰流うらら》のような手札誘発、《ハーピィの羽根帚》のような除去札を変なタイミングで使う人とか、
《王家の眠る谷-ネクロバレー》や《魔封じの芳香》みたいな魔法罠を貼りつつ攻めてくる人とか。
こういう人は、こちらが「まだ油断できないな。慎重に行こう」と思っている時でもサレンダーしたりしてきます。
自分は神碑でも神碑以外のデッキ(ふわんだりぃず、エルドリッチ、ラビュリンスなど)でも神碑に勝率がいいので、神碑のことを知っているか知らないかというのは大きいと思うんですよね。
神碑(特に【命削り神碑】)は隙の大きいデッキなので、メタカードを入れなくてもわりと立ち回りでどうにかできます。
【神碑スプライト】対面でも応用できるかな。
神碑デッキとは
カテゴリ内の10種が魔法カード、4種(OCGでは5種)が融合モンスターカードで、デッキ破壊効果を持った速攻魔法カードを使い回しながら戦う異色のデッキです。
キーカードはフィールド魔法《神碑の泉》(マスターデュエルでは準制限)
①手札から神碑速攻魔法を使うことができるようになる永続効果と、②神碑速攻魔法を使った時に墓地の神碑速攻魔法をデッキボトムに戻してドローする効果があります。
キーカードその2はすべての神碑速攻魔法から特殊召喚できる融合モンスター《神碑の翼フギン》。
一番使う効果が②の自分場のカードが効果で破壊される場合に除外することで破壊を肩代わりする効果。
また①の効果で特殊召喚時に《神碑の泉》をサーチできるため、実質すべての神碑速攻魔法が初動になります。
神碑速攻魔法は全部で8種。
固有の効果を適用し、その後相手のデッキトップからカードを除外する効果と、
EXゾーンに神碑モンスターを特殊召喚する効果のどちらかを選べます。
●神碑の穂先(準制限)
神碑カード1枚サーチ。1枚除外
●輝く炎の神碑
特殊召喚された相手モンスターを対象にとって破壊。2枚除外
●破壊の神碑(準制限)
相手の魔法罠を対象にとって破壊。4枚除外
●凍てつく呪いの神碑(準制限)
相手モンスターを対象にとって効果無効。3枚除外
●まどろみの神碑(準制限)
自分・相手モンスターを対象にとって戦闘・効果破壊耐性付与+攻撃できなくする。3枚除外
●怒れる嵐の神碑
効果なし。相手の場のカードの数まで任意の枚数除外
●黄金の雫の神碑
相手は1枚ドロー。4枚除外
●解呪の神碑
相手がデッキからカードを手札に加えた場合1ハンデス。2枚除外
種類とか除外枚数とかは覚えなくても大丈夫ですが、
神碑と対面しているときは常に無限泡影(凍てつく呪いの神碑)とかサイクロン(破壊の神碑)が飛んでくる可能性があることは意識したいです。
神碑デッキは相手の攻撃に無防備です。
神碑速攻魔法でいつでも神碑モンスターを特殊召喚できるとはいえ、相手モンスターの攻撃に合わせて特殊召喚の方の効果ばかり使っていると相手のデッキを破壊できません。
EXのカードの枚数にも限界があるので、デッキを破壊し切る前にLP0にされてしまうのです。
神碑カード以外の枠で相手を妨害しなければいけません。
【命削り神碑】とは
【命削り神碑】は神碑を【メタビート】と合わせたデッキで、大量の永続罠とドローソース(特に《命削りの宝札》)を搭載した神碑で一番メジャーな型です。
展開力を犠牲に強力なロック効果を持つ永続罠とモンスターで相手を制圧し、大量のドローソースで相手の手札誘発を貫通して神碑カードをドローして相手のデッキを破壊します。
余談ですが【命削り神碑】は神碑が登場したばかりの頃にはなかったデッキで、
2022年夏に《インスペクト・ボーダー》や《命削りの宝札》を採用した神碑が中国のCSで結果を出したのが命削り神碑の始まりとされています。
それ以前は《名推理》《モンスターゲート》と一緒に【召喚獣】や【魔轟神】のカードを採用した推理ゲート型や、
《深海のディーヴァ》をはじめとしたシンクロギミックを採用した展開型の神碑が国内で結果を残していたようです。
神碑速攻魔法からレベル2〜5のモンスターにアクセスできるのでシンクロ召喚との相性がいいようですね。
ただそれ以上に永続罠との相性が良かったです。
デッキ名にもなっている《命削りの宝札》やあわせて採用される《強欲で謙虚な壺》には特殊召喚を制限するデメリットがあるので、先攻1ターン目でフギンを特殊召喚して泉をサーチすることはなるべく避けたいです。
フギンを出してサーチした泉で命削りを引いてしまったらもったいないですからね。
またEXゾーンに神碑モンスターを出した状態のまま相手にターンを渡すことも良いプレイングではない場合が多いです。
この理由については後ほど。
《命削りの宝札》には発動したターンのエンドフェイズに手札を全て墓地へ送る効果があるため、残したいカードを場にセットします。
この中に最低1枚は神碑速攻魔法を残したいです。
次のターンに《神碑の泉》で手札を補充するためです。
神碑対面のNG行動
以上の特徴を踏まえ、神碑デッキと対面した時にしてはいけない間違ったプレイングの例を紹介します。
間違ったプレイング①:初手の《神碑の穂先》に《灰流うらら》を投げる
誘発を貫通できるように大量のドローソースを採用しているため、初手の穂先を無効にしても神碑デッキが止まる可能性は低いです。
間違ったプレイング②:セットカードがたくさんある状態で除去を使う
セットカードがたくさんある状態をチャンスと思って《ハーピィの羽根帚》などを使っても、チェーンしてフギンを特殊召喚されるので意味がありません。
間違ったプレイング③:とりあえず《神碑の泉》だけ除去する
フギンの効果で止められない《コズミック・サイクロン》で《神碑の泉》を除去できたとしましょう。デッキ破壊やドローは止まるかもしれませんが、永続罠が残っていて動けない場合が多いです。
間違ったプレイング④:いけるかもと思って中途半端に動く
強力な永続罠や、神碑魔法による妨害が飛んでくる可能性が常にあるので、半端な展開はやめた方がいいでしょう。
じゃあどうしたらいい?
神碑側が困る状況を作りましょう。
神碑が困る状況①:相手フィールドにカードがない
8種類ある神碑速攻魔法は2つのグループに分けられます。なんだと思いますか?
相手フィールドにカードがなくても発動できるものと、相手フィールドにカードがないと発動できないものです。
●相手フィールドにカードがなくても発動できる
神碑の穂先、まどろみの神碑、黄金の雫の神碑、解呪の神碑
●相手フィールドにカードがないと発動できない
輝く炎の神碑、破壊の神碑、凍てつく呪いの神碑、怒れる嵐の神碑
つまりフィールドにカードがなければ神碑のデッキ破壊のスピードは半減します。
神碑側がされて困ることはドローゴー(ドローしてすぐターンエンドする)です。
こうなると神碑側は神碑モンスターを特殊召喚して無理やりドローを見るしかなくなり、不利な状況へ追い込まれていきます。
こちらは自分の場にカードがない状態であればすぐにデッキを削り切られてしまうということは絶対にないので、焦らずに手札を整えていきましょう。
また、相手フィールドにカードがないと発動できない速攻魔法のうち2種類は相手モンスターを対象に発動するものなので、効果の対象にならないモンスターやカードの効果を受けないモンスターも非常に苦手です。
こういったモンスターを出して攻撃し続けるのも有効です。
神碑が困る状況②:手札がない
たとえば神碑側が場0・手札0の状態になってしまったとしましょう。
ドローして神碑速攻魔法を引きました。
神碑はどの速攻魔法からでもフギンを出して泉をサーチすることができますが、泉のサーチには手札コストがいるので1枚では動けません。
さらに泉だけでは速攻魔法の発動も使い回しも何もできないので、もう1枚速攻魔法が必要です。
2枚でも動けません。
このように神碑は手札が少ない状況からの立て直しが難しく、この状況で《神碑の泉》《命削りの宝札》などでの大量ドローが無効にされると致命傷になります。
一番《灰流うらら》を投げたいタイミングはここです。
またデュエルの序盤にうららを握っている時も泉か命削りに投げると良いです。この2枚はアドの稼ぎ方がおかしいです。
神碑が困る状況③:フギンが機能しない
神碑側はなるべくEXゾーンに神碑モンスターを特殊召喚した状態で相手にターンを渡したくありません。
フギンを出したままだと《無限泡影》などでフギンの効果を無効にされて除去が通ってしまいますし、フギン以外を出したままだと新たにフギンを特殊召喚できないので除去が通ってしまいます。
《ハーピィの羽根帚》などの全体除去を採用している場合、狙うべきはこの状態です。
ドローゴーして、相手が神碑モンスターを特殊召喚したくなる状況を作りましょう。
また、フギンが肩代わりできるのは破壊だけなので、除外やバウンスなどを無効にすることはできません。
特に命削り神碑は魔法・罠をセットする場面が多いため《拮抗勝負》に弱いです。
この時神碑側はバトルフェイズ中にセットされている神碑速攻魔法を可能な限り特殊召喚効果の方で発動して、泉で手札を補充するしかなくなってしまいます。
ここにうららを投げると強いです。
拮抗勝負がなくてもバトルフェイズに入り、EXゾーンにモンスターを特殊召喚させるといったことも有効かもしれません。
除外やバウンスを含めた除去を連打できるデッキであれば、邪魔な罠を除去しつつワンキルを狙うのも良いと思います。
《命削りの宝札》や《強欲で謙虚な壺》を発動したターンはフギンを特殊召喚できないので、相手ターンに破壊による除去を狙うのも良いでしょう。
まとめると…
①ドローゴーしてフィールドにカードがない状態を作る
②誘発を適切な場面で切って手札が少ない状況に追い込む
③フギンを無効にした状態での破壊や、除外・バウンスなどによって魔法罠を除去する
以上が神碑に立ち回りで有利を取る方法です。
その後はワンキルしてもいいですし、無効効果持ちのモンスターを並べても強いです。
おまけ:神碑ミラーのコツ
後攻有利です。
先攻で相手が神碑だと分かったらすぐにムニンを特殊召喚します。相手フィールドにカードがないと発動できない神碑カードを無効にできます。
なるべく場にカードは出さず、ドローソースは使わない方がいいでしょう。
ドローフェイズに穂先や泉を使うと《解呪の神碑》でハンデスされなくなります。