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【抑えるポイントは3つ!!】解熱鎮痛剤の選び方!

熱が出たけど種類が多くて何を飲めばいいんだろう?
いつも同じものを飲んでいるけどこの薬どうなんだろう?
子供に飲ませたいんだけど何がいいんだろう?
薬飲みたいけど副作用が怖い…

など思われたことがありませんか?
結論としては3つのポイントさえ押さえてしまえば簡単です。

今回は下記の流れで説明していきます。

病院でお薬をもらっている人や持病がある人は資格者や病院に相談してから購入してください。



そもそも解熱鎮痛剤とは何か

解熱鎮痛剤とは簡単に言えば、熱を下げる作用のあるお薬です。
その中でも3種類に分けられて

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
非ピリン系解熱・鎮痛剤
ピリン系解熱・鎮痛薬

があります。

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)とは
ステロイド以外の作用で炎症や痛みを抑え、解熱する働きを持つ解熱鎮痛薬の総称でプロスタグランジンという炎症が起きたときに痛みや熱を出させる成分を出ないようにして痛みや熱を抑えるというお薬です。

市販の解熱鎮痛剤で買えるものの代表であると

ロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム)
イブ(イブプロフェン)
バファリンA(アスピリン)(アセチルサリチル酸と表記される場合もある)
新セデス錠(エテンザミド)

の4種類があります。

非ピリン系解熱・鎮痛剤とは
中枢神経系に作用して痛みをしずめたり、熱を下げたりするお薬です。

こちらは1種類の成分しかなく代表のお薬は

カロナール(アセトアミノフェン)

です。

ピリン系解熱・鎮痛薬とは
上記にある非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と同じでプロスタグランジンという成分を抑えて痛みや熱を抑えるというお薬なのですが、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と違うことがあります。
それは、「ピラロゾン(ピリン)」という化学構造骨格を持った化合物が入っていることです。

こちらも1種類しかなく代表のお薬は

セデス・ハイ(イソプロピルアンチピリン)

です。

実は危険なよく含まれている成分

市販の解熱鎮痛剤では当たり前のように入っている成分で危険な成分がなんと2種類もあります。どのくらい危険かというと海外では販売禁止になっている成分です。
しかも有名なお薬に程入っているのでここで成分と代表的なお薬を上げていきます。

①アリルイソプロピルアセチル尿素
こちらの成分はロキソプロフェンやイブプロフェンと一緒に入っていることがよくあり、お薬の効能効果のところには「ロキソプロフェンの鎮痛作用を高める」や「イブプロフェンの鎮痛作用を高める」という記載があります。
しかし実態としましては、眠気が起きやすくするだけなのでもしかしたらその場では痛みが治まるかもしれませんが2.5時間程度で体から抜けるためすぐに痛みがぶり返してしまい、どんどん飲んでしまい依存してしまうといいうものです。
私的には「メリットはほぼないが副作用が強めの成分」と思っています。

こちらの成分が入っている有名はお薬の代表例を挙げていきます。

EVEシリーズ(スリーショットプレミアムだけ入っていません)
ロキソニンプレミアム(←これ以外のロキソニンは入っていません)
バファリンプレミアム(バファリンプレミアムDXは入ってません)
ノーシンピュア

と有名なお薬に入っていることがわかります。
これ以外にも様々な薬に入っていますが、全てを上げるということは不可能なので確認するしかありません。

また、海外では販売中止になっているというところですが、下のURLで2023年5月31日にオーストラリア医薬品管理局(TGA)から注意喚起が出ています。
内容を簡単に言うと世界で使用が禁止されている(オーストラリアでも禁止)アリルイソプロピルアセチル尿素が入ったEVEの製品が輸入されてしまったため、販売、供給、使用をしないよう注意喚起しているという内容です。

https://www.tga.gov.au/news/safety-alerts/eve-allylisopropylacetylurea-tablets

②ブロモバレリル尿素
こちらの成分はイブプロフェンやアセトアミノフェン、エテンザミドと一緒に入っていることがあります。こちらの成分もアリルイソプロピルアセチル尿素同様に「イブプロフェンの鎮痛作用を高める」等の記載がされていますが、特にそういった効果はなくただ単に眠くなるだけです。こちらも同様に2.5時間程度で体から抜けるため依存してしまう成分なのですが、アリルイソプロピルアセチル尿素よりも依存度が強いです。

こちらの成分が入っている有名なお薬としては1つです。

ナロンエースT(ナロンエースプレミアムは入っていません)

こちらの成分としては日本OTC医薬品協会でも「濫用等のおそれのある医薬品」として表記されています。
よって、購入するときには必ず1つのみという規制があり、店舗によっては資格者の説明を受けてからの販売というようにしております。
それによって上記のアリルイソプロピルアセチル尿素よりは入っていることに気が付きやすいですが依存度はアリルイソプロピルアセチル尿素より強いのでこちらも確認を怠ってはいけません。

OTC医薬品の適正販売及び適正使用のお願い /委員会より/日本OTC医薬品協会

3つのポイント

上記のことを踏まえて、自分でも解熱鎮痛剤を選べるようになる方法を下記にまとめます。

① 主成分は「アセトアミノフェン」「イブプロフェン」「ロキソプロフェン」から選ぼう!

特別な事情がない限りは「アセトアミノフェン」「イブプロフェン」「ロキソプロフェン」の3つから主成分を選んでください。
また、15歳以下のお子様に飲ませる場合は「アセトアミノフェン」1択で主成分は選ばなくてよいです。

3種類の成分の選び方としては
アセトアミノフェン・・・・発熱があまり高くなく、体調もそこまで崩れていないとき、インフルエンザやコロナウィルスが流行っているとき

イブプロフェン・・・・発熱が強く、のどや体などが痛く、ゆっくり効かせたいとき

ロキソプロフェン・・・発熱が強く、のどや体なども痛く、早く効かせたいとき    注意 第1類医薬品のため薬剤師がいないと買えません。

です。
成分の強さ関係としては「アセトアミノフェン」<「イブプロフェン」=「ロキソプロフェン」というイメージです。
こう見ると強いのを買っておけばよいから「イブプロフェン」か「ロキソプロフェン」を買っておけばよいと思いがちですが、「アセトアミノフェン」のところで書いてあるようにインフルエンザやコロナウィルスが流行っているときはできる限り「アセトアミノフェン」を使ったほうが良いです。
理由としては「イブプロフェン」や「ロキソプロフェン」ではもし自分自身がインフルエンザやコロナウィルスにかかっている場合、解熱効果が強いためかかっているという自覚症状がわかりにくくなってしまいほかの人に移してしまう、余計に悪化してしまうという状況になりやすいからです。

実は危険なよく含まれている成分 アリルイソプロピル尿素とブロモバレリル尿素を含んだ薬は選ばない!

アリルイソプロピルアセチル尿素とブロモバレリル尿素の入った薬はそれらの副作用上、依存しやすいお薬です。特別な事情等なくこちらが入っているお薬は飲まないに越したことはありません。
もし、今よく飲まれているお薬が2種類の成分を含んでいたとしたらそちらのお薬が全て使い終わってからでもよいので含んでいないお薬に変更することをお勧めします。
また、ブロモバレリル尿素を含んだお薬にあることですが、ほかの薬が効かずに色々試してみて効く薬がこれだったということがあります。
そういった場合は毎回その薬を使うのではなく本当につらい時だけそのお薬を使い、それ以外の時は含んでいないお薬に切り替えて使うという使用方法にすることをお勧めします。
アリルイソプロピルアセチル尿素とブロモバレリル尿素ともに、知らずのうちに依存しており依存しているという自覚症状がない人がとても多いので選ばないようにしましょう。

③できる限り単剤を選ぶ

最後にできる限り単剤を選ぶということです。
まず単剤とは何かというと成分が1つだけしか入っていないお薬のことです。
例えば EVE A錠の成分としましては

イブプロフェン 150mg
アリルイソプロピルアセチル尿素 60mg
無水カフェイン 80mg

となっています。
これは3種類の成分が入っているので単剤とは言えません。
では ロキソニンSの成分を見ていきます。

ロキソプロフェンナトリウム水和物 68.1mg(無水物として60mg)

と1つだけになっています。
こういったものを単剤といいます。

なぜ単剤をおすすめするかというと副作用や体への負担が少ないためです。
お薬の成分というのはどんなものでも副作用や体への負担があります。よって、色々な成分が入っている=副作用、体への負担が多い、ということになります。副作用や体への負担というのは少なければ少ないほど良いので単剤が良いということになります。

しかしなぜ、できる限りという表記をしているかというと市販のお薬では単剤が少なすぎるというところになります。
市販薬は薬を知らない人が買うことがほとんどなのでイメージが大切になります。それによって企業的には色々成分を入れて効くように見せるということがここ最近の市販薬の現状です。なので単剤を選ぼうとすると数種類しかない、成分によっては選択肢がないという状況になっています。

おすすめの薬

ロキソニンS

ロキソプロフェンのみ単剤のお薬、早く効きやすい。
病院で処方されるロキソニンとほぼ同じなので病院でロキソニンをよくもらう人には服用しやすいなじみのあるお薬です。
第1類なので薬剤師がいないと購入できないので要注意。

リングルアイビー、リングルアイビーα200

リングルアイビー


リングルアイビーα200

イブプロフェンのみの単剤のお薬。イブプロフェンはじっくり効く性質がありますが、中を液体にすることでイブプロフェンなのに早く効きます。
リングルアイビーα200のほうが効き目が強いですが、体の負担等考えると飲みやすいのは上のリングルアイビーです。
私自身体調が悪くなったときはリングルアイビーα200と次のお薬で使い分けています。

ノーシン アセトアミノフェン

アセトアミノフェンのみの単剤です。7歳から使用できるのでお子様がいるご家庭には1つあると家族全員飲めるので使いやすいです。
また、ほかにアセトアミノフェンの単剤はあるのですが、(タイレノールなど)15歳以上のみしか飲めなかったり、価格も跳ね上がったりするので値段と使いやすさでアセトアミノフェンはこちらがおすすめです。

バファリンルナi

イブプロフェン、アセトアミノフェン、無水カフェイン、乾燥水酸化アルミニウムゲルと4種類の成分の入っているお薬です。
これはパッケージ的に生理痛に使うお薬のイメージがありますが、バファリンプレミアムDXというバファリンの一番強いお薬と成分は変わりません。
にも拘わらす600円くらいから購入できるのでコスパという意味でバファリンプレミアムDXよりおすすめです。
男性には買いにくいパッケージなのが難点。

EVE スリーショットプレミアム

イブプロフェン、アセトアミノフェン、酸化マグネシウム、無水カフェインの4種類の入ったお薬です。
EVEシリーズで唯一アリルイソプロピルアセチル尿素を含んでいないお薬です。
正直価格としては2000円くらいしてしまう高いお薬ですが、どうしても強いお薬が欲しいというときにおすすめです。

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