見出し画像

吹き矢/ポイントその2「狙い」

試行錯誤、暗中模索…の「吹き矢レベルアップ」に向けての第2弾「狙い」について投稿します。
姿勢を整えた、基本動作もちゃんとやった、そして筒を構えてマトに狙いを定める、その時。
■まず「両目でマトを見ろ」と言われています。すると、視界に「筒先が2つ」見える(この時、ずっと眼の焦点はマト)、そしてマトの中心(黒点)を頂点として2つの筒先で形づくられる「二等辺三角形」をイメージして矢を吹く――というのが、狙い方の定石、と言われています。(下図でいう、A・B・Cの三角形ですね。

手書きで分かりづらいですが、BとCが筒先

あとは、B・Cの高さを調整すれば、マトの中心に命中する(…はず)となっています。
しかし、「筒先は1つしか見(え)ない」という方も結構いらっしゃいます。左右の視力に差がある、片方が乱視だから、いつも片方の眼※でモノを見てるから…等々。 ※「マスターアイ」というそうです。
私の場合は、2つの筒先とマトの黒点で狙いを定めているので、以下、上の図のやり方でお話していきます。

■筒を構えて口にくわえる前に大切なのが、以前にも投稿した「正対」ですね。顔がマトに対して「正面」を向いていないと、上図のB・Cのラインがゆがんでしまいます。
そして、筒先を狙いに“ロックオン”する時、私の場合は、上図の「D(BとCの中心)」にほぼ焦点を絞って(フォーカス)います。

余談ですが、アーチェリーや狙撃銃には「照準器」※がありますが、和弓や吹き矢にはありません。 ※下写真の右上部分、写真中央に矢の先端あり。

お借りした、アーチェリーの照準器と矢の写真

当然、吹き矢でも、矢の先端(向き・位置)とマトの位置が距離によってズレが生じるので、それを補正して“仮想のマト”をつくる――「照準器」の代わりとして、前図の「D」をイメージしています。

■次に、狙いを定めて筒先を固定してから、私は「2秒か3秒」くらいで矢を吹いています。これが雑念が入ると、「5秒」くらいかかったりします。隣のレーンのマトをチラリと見たり、後ろの控えの人の話し声が気になったり、「今度は7点入るかな?」と不安に思ったり…(意識の集中ができてない!)。
有段者の方を見てると、筒を構えるやいなや、パッと吹いている感じですね。迷いがない、と言うかスッと狙いが定まるんでしょうな。
逆に、初段くらいの人で、やたらに長~く筒を構えたままで、「はよ吹けや~」と思ってしまう方もいます。
これは、自分なりのタイミングを掴むしかないようです。

■あと、先輩のアドバイスやネットから学んで、意識している点は以下。
マトの「黒点」を狙う
マトの中心の白い円(7点)を漠然と狙うのではなく、あくまでも中心にある「10点」の黒点を狙う意気込みで。
筒を支える腕(手)は「支えるだけ」
一般的には左手で筒を支えていますが、腕になるべく力を入れない(リラックスさせて緊張させない)。左手も手のひらを上に向けて、筒をソッと支えてるってイメージで。
「当てよう!」ではなく「当たる」と思って吹く
緊張したり、不安に思ったりせず、平常心で、必ず「当たるはず」と自信を持って吹く…と言うことですが、これが一番難しいです!

以上、「狙い」については、ホント迷ってます。人それぞれ視力・性格などで、100%これ!というやり方はないのかもしれません。