#指す将順位戦6th A級3組⑩ vs カタン民さん戦(自戦記)

本日みなさま、お疲れ様です。仕事しながら文章を作っているので罪悪感はありません。コンプライアンス研修はこの前受けました。つまり無敵です。戦型予想は下記のurlから。

時は過ぎる、より正確に。我々の時間のとらえ方がにぶっているのか、それとも過ぎるに任せて季節を感じにくくなっているのであろうか。帰宅時の月がとてもよく見える。
 戦型予想ではレーティングさg呼ばわりしているのですが、これは親愛のしるしである。ただ、相手はヤギの袖飛車に対して対策を立ててきており、これはなるほど納得であった。noteで記事を公開してきたかいがあるというものである。
 先手はカタン民さん、後手はロウポンである。相手の三間飛車は予見しているのだが…

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見てごらんなさい奥様、この沸き踊る相袖飛車の機運!

これも束の間である。

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こっちのほうだったか問題。三間飛車の振り飛車からはこの角を出てくる手がある。ただ違いは▲3六歩が突いていることであるが、この▲3六歩がカタン民の考慮の入った方針であった。

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ここまで進めば先手の狙い・意思がはっきりしてくる。袖飛車をけん制して攻めさせない方針である。先手の角道を止めるのは容易ではなく、いつかは9一角成を許すことになろうかという戦いである。そのタイミングをどう図るか。ただこの指し方について今後考える必要がある。
 お互いに駒組が進んで下の図であるが、さっそくどうするかを突き付けられている。

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先手はケンジントンである。後手は鮒囲いであり、ため池で泳いでいる。その一歩前の▲6五歩の時に引くなどすると消極的であり、あたまからバリバリと食べられてしまうやつである。今後も見据えて△6六銀とする。もちろん▲同銀△同角は王手をかけたのでこちらの勝ちである。なので▲同銀はできない。もちろん▲9一角成である。

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頭の中では△7七銀成▲同桂馬△6九銀▲飛車を寄る△大勝利であるのだけれども、途中で▲飛車を引く(7九飛車)があり、△金をとる▲同金△8八金で何とかならないかなと思っていた。結局何とかなりそうもないので、桂馬を逃がす。

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でも改めてこの局面、ウォーズなら負けている。△6六角が本格的に良い手なのかどうかはわからない。だったらば△8八金もあったのかもしれないけれども▲4一飛車は最近ではなかなか形が良いとされているやつである。もちろん先手が攻めてくる。▲馬を寄り△飛車逃げて▲銀を打つ、である。

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この飛車は何かと刺し違える運命であるし、可能であれば馬でとってもらいたいところである。こちらとしても△8八金をあきらめた以上、徹底的に防戦をすることになろう。△飛車を引く、であるが、ここでさらに▲銀を打たれていたとしても△金を寄っていくという方針で。本譜では▲馬で飛車をとりにいくであるので、△馬と飛車を交換していただくために金を寄る、である。

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ただ、先手もこれはわかっている。飛車をとった後同金の形が銀に当たっている。そのため、桂馬をとりに行く。後手の方針は馬をなんとかすることであるので追いかけていく。以下進んで。

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のべ棒手前である。▲馬逃げる△銀をとる▲金で取り返して…今度は銀なのでと△8八銀をホオリコム。引いてなれるだろうという考えではあったのだけれども…

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こうなるんだったら8八金のほうがよかったのではないか。△7八金があるという意味である。これを単純にとると追撃に叩かれてこれは悪い。▲7二銀はいつでも襲い掛かってくる。こういう時は攻め駒を攻めて△馬を寄って歩も補充する。▲飛車を逃げる△馬で金取りに働きかける。▲金を寄る。ここで飛車はとっても今はうまみがない。馬だけに(バカウマギャグ)(馬だけに)(バカウマギャグ)(馬だけ…)…飛車がいなくなって攻め味がなくなりそうであるので、いずれ負担になる桂馬を飛んでいく。桂馬はとりあえず飛んでおく、そうやって生きてきた。

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ここで先手の▲5九香車がどうやら積極的ではなかったようである。換えて▲7三歩のタラちゃんがどうかである。後手は手を戻す。△6四歩。先手はタラちゃんときますが、後手はとりあえず方針ぶれずに△馬を引く。▲銀を援軍に出すものの、歩で対応していく。

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馬をとられたら馬をとりなさい、である。銀が遠ざかるのでこれでよい。当然馬が逃げるのだけれども、追撃で9一歩もあったかもしれない。▲7二歩成ならば△同金▲同銀△同馬で、これはこれですか。悩ましいところ。ただ対局時は何か見えており、△4九馬と飛車をとり、先手は▲同銀を悔いておったけれども個人的には同銀のほうが嫌ではあったけれども、確かに▲5九香車が効いていた。なるほど。△タラちゃんを金で払って次の図である。

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しのぎ切った感がありそうではあるけれども、本譜では▲7四銀に△9一歩としてすんなりと▲同馬とされ、驚きながら△7四金と銀をとるも、▲8三角は見えていなかった。

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こういうときは勢いが大事なので、読み筋ですよ、ふふん、が必要である。△7一飛車か△6二飛車か。5二金が結局また浮いており、▲7四角成をするともれなく金に当たっていくので、ひもをつけておく必要がある。△6二飛車。
▲金をとる△馬と香車の両取りに飛車を打つ。(下図)

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このため、先手は同銀を後悔していた。香車が浮いている、ということである。以下▲7三馬引と補強し、△香車取るとし、▲6二馬である。後手陣に馬が効いてきた。△同金に今度は先手の番とばかりに▲自陣に金を打ち付ける。△竜を馬にあて▲馬を逃げている。桂馬取りであるが、むしろ桂馬をとってほしい。攻め合いである。

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▲6一歩と手筋の歩。△同龍ならば強く▲5九金と補強できる。それよりかは△5八香車成として▲同銀の補強のほうが竜はまだそこにいることができる。なかなか先手も楽をさせてくれない。ということでこちらも相手の一番強い馬に働きかける。△8二角である。

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ここらへん、こちらの指し手は若干意固地になっている雰囲気もあるけれども、先手もあの角筋は大事であるので、▲同馬△同歩▲6四角で。やはり角筋はあそこに置いておきたい。やむを得ず(とても弱気に)(ただ負けられない)△4一金。棋譜を確認すればするほどこういう時は守るのが一番だという志をもつ。

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先手の攻めのターンである。まずは急所の▲2六香車から△気にせずこん棒で殴りに5七銀。▲飛車をおろす9一飛車。△秒で底歩を打つ。

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ここで▲9三飛車成が嫌だなと思っており、先手もそのつもりであったのだけれども、なんと?△4八銀成から王手龍がかかる。ここら辺から形勢が傾いたかもしれない。(精神的に)。
換えて▲5九金とするも△7七角が先手で入ったのでなんとなくいけそうな気がしてきていた。

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ここでの手番は大きい。以下進んで、下図の手が決め手になったような感触をもっている。

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これは取れず、引くしかない。のだけれどもこうなると後手の玉周りが安全なので△4八銀成が間にあう。以下進んで…

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先手の投了となった。受けはなく。▲2三香車成から頭に銀は貼れるもののそれだけであるので投了もやむなしである。

 以上、振り返ってみて、途中の相手のうっかりと見落としでこちらに勝機が転がり込んできたように見えるので幸運を感じる。攻めの鋭さを防戦一方でなんとかなったという感じでもあるし、一説には受けきれてなかったかもしれないとも思っている。対局・観戦ありがとうございました。(了)

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