#指す将順位戦6th A級3組① vs 九さん戦 (自戦記)

ヤギです。こんばんは。本日の対局を振り返っていきたいと思います。戦型予想は下記のとおりです。

さて迎えた初戦。先手 九さん 後手 ワタクシ。

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最近は飛車先の歩を交換することに慣れてしまったので、久方ぶりにこの顔を見たような。こちらは後手の羽生式袖飛車。羽生先生の羽生式袖飛車の棋譜をお持ちの方はください(直球)

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というわけで、この不穏な出だし。おかしい、相手の棋譜を確認した時には嬉野流というやつは出ていなかった気がするのに!!これは、もしや、対策?そしてヤギの脳内に浮かぶ悪夢は下記のとおりである。

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飛車先交換から46角などが見えており。78銀型のため、飛車交換を強くいけない。あの形は昔から強いといわれている78銀型。ただ、これはウォーズで経験済みである。

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端角で対抗する。結果として先手が角を引いてきたら角交換を仕掛ける心づもりでこちらも駒組を考える。

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進んでこの形。相手の78銀型をけん制する形をとれて、心では満足である。そうすると、先手としては79角とはしづらいはずである。そうすると、先手が銀を活用するためには、飛車先逆襲である。飛車先の歩をかすめ取りに行くやつだけれども、それはいつぞやの指す将で経験したような。

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そのようになったけれども、ここでの読みは▲75銀には54飛車の余地はあり、26飛車と浮いたならば35角としてけん制して34飛車としておく。なので心の余裕がある。こちらとしては、角が効いているうちに飛車交換に持ち込むのがいつものパターン。勝手に進めるとこんな感じの下記の図である。

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さて、本譜は35銀から、54飛車。そして飛車を浮いたところでこちらも角を覗く。

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一応想定通りである。良し悪しは別として。もちろんの飛車寄りにこちらも飛車をよる。相手は飛車の展開を目指してきたので、55歩としてこちらは飛車交換を狙う。

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交換は先手としても避けたいところであろうか、86飛車とする。ここでおぼろげながら思いついた手が、振り飛車等のような手である。

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受けづらくね?ねぇねぇ、よくね?うけづらくね?と思っていた矢先、あれ、王様行けるじゃん、と思って若干の意気消沈。ただ、相手の手の流れから飛車をなりこんでくるか、74銀と貯めるかだと思っていた。74銀であるならば、25飛車の時に26歩と打てたりする。ただ、やはり成るわよね。感情的には。

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お互いに主張を通しあって、66銀が意外な気がしたけれども、角を防ぐということか。ただ、この歩はプロがよく指すので多分いい手なんだろう。ここで同角ととったため、詰み筋に近いものが生まれてしまったようじゃ。

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35角が受けづらい。根性ならば57金だけれども壁がさすがに痛い。以下、進んで。

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先手の投了となった。

対局を振り返ってみると、途中の心境の変化で端角に気が付けたのがすべてであり、実戦派のワタクシとしてはやっててよかったレーティング下げ下げチャレンジに他ならない。
対局観戦ありがとうございました!

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