指す将順位戦5thA級2組①vsメルモンさん

というわけで舞い上がっています。(文章が)
お相手のメルモンさんはA級2組在籍の前回からの引き続きの参加者です。引き続きの参加者でA2継続なのでA2確定の実力ということになります(構文風味)相手の党派はわかりませんが、指してみればわかろうもん。

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相手とのレーティング差は約600。600ってどれくらいの差なのか。一回勝つと10くらい増えるとして60連勝差である。これはもう胸を借りるつもりで元気よく指さないといけない。 
 こちらの初手3六歩に対して居飛車の志向。これはこちらとしては相掛かり風味に指すのを希望する。相手がそれに乗ってくるかはまた別の話としてであるけれども、最近の流行である。

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このタイミングでつっかけたのは、同歩同飛車でどうするの。というよりかは、浮き飛車のままで相手の出方をうかがう予定。

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44歩をみて飛車を引く。攻めの銀と守りの銀を交換できればと思うのだけれども、それにしても先手玉が薄い。これだったら6九玉より5八玉のほうが安定していたかもしれないので、今後に期待。

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この手は全然読んでいなかった。むしろこっちから突こうと思っていたのだが、先につくには理由がある。ヒントは先手の飛車と王様の位置である。角交換同金までは良いとして、緩んで4五歩としておくと、これである。

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間接的に王手飛車がかかる。これは読んでいて2五角で良いやんと思っていたのだけれども、その後がすばらしかった。▲2五角△同角▲同桂馬で、4五の歩が浮いている。

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本譜は引いたのだけれども5五角が見える。横によるのは飛車が狭いからやはり選びづらいか。

局面が進んで後手が香車を打って攻めを見据えて次の図である。

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これは何とかなりそうという感触だったのだけれども。とりあえず金取りに角を打っておけば香車が突撃したときに歩を重ねて打てそう、という読み。

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王様が上がるのがこちらの感触のよい手。馬に当たる。さて、突撃してきたので、叩いて叩いて歩は足りる。叩いて叩いてで思いつく手順。▲8三歩△同飛▲8四歩△8二飛として▲8七金△同馬として、そうか▲8三歩成のなり捨てが効くだろう、でちょっとテンションが上がる。なり捨てを同飛車だと香車で飛車は詰む。

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前よりかは先手が生きている感がある。ここでもう少し考えるべきであった。ここから先、後手のコマの活用がなるほどというところ。馬の大車輪である。

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歩をなり捨てて香車でどうだ!と思っていたのだけれども馬がこっそり。ここで馬を重視してはいなかった。▲4三香車成に△同馬!

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局後の指摘もあったし、今見てもそうですが、ここでは飛車を切る一手でありました。ただ、いきなり来た馬にびっくりしたし、と金捨てて下から銀を打つ筋が見えてしまったのもあるけれども、とても厳しい手に襲われる。

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将棋クエストならば投了している。引くのは詰み。寄るのは王手飛車。銀を使うほかないのである。以下怪しく粘るも負け。

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後手の駒が歩以外残っていないきれいな詰みでした。

初戦は袖vs居飛車となり、王様と飛車の関係を考える必要があり、今後に生かせるかと思われる。

メルモンさん対局ありがとうございました。
観戦ありがとうございました。

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