夜の果てへの旅 ヒートウェイブ

12月の凍える街をアテもなく歩き続けてる

読み捨てられた週刊誌が今日も又 風に揺られてる

あたたかなカーテンの向こうで光と影が抱き合っている

彼はどうしようもない孤独を抱え夜の街へと旅を続けている


曖昧な日々そして夢 怒りさえも ごまかしてただけで

重い荷物を抱えながら なぜかいつも浮いていただけで

溺れたくないから泳いてただけで生き延びるため笑ってただけで

ただ流されていくままに 彼は夜の果てへと旅を続けていた


自分が最もシンパシーを感じるロック詩人 山口洋の

最高傑作の一つ