見出し画像

物語とテレビと私

ショッキングなニュースを目の当たりにし、未だにショックから立ち直れない。

大好きな漫画家の芦原妃名子先生の突然の訃報。セクシー田中さん、砂時計、天然ビターチョコレート、他タイトルは思い出せなくても先生の名前だけで次々と物語が頭に出てくるくらいに沢山の作品でお世話になった。(買って読んだという意味だが)
心よりご冥福をお祈りする。そして、私が大変な時や辛い時に、先生の作品を読み、新たな視点や多くの学びのお陰で立ち直れたこと、励まされたことに心より感謝申し上げたい。

小説も漫画も大好きで読む私だが、それらが原作になった映像作品、特に実写化したドラマや映画はあまり見ない。
日本のテレビドラマは2007年以降、YouTubeの映像作品の方がおもしろくなったので全く観なくなった。そして、家にはテレビはない。パソコンがあれば、事が足りるからだ。

そんな私なので、訃報を目にしたとき、まずはなぜ?!と言う気持ちと何があった?!と焦りでXやネットニュースを検索した。
漫画家の先生にとってこんなに大変なことが起きていたとは知る由もなかった。
そして、今回何故このような事態が起こったか、テレビの制作担当した部署?なのかはわからないが、きちんと検証し、再発防止に努めてもらいたいと切に願う。

私は物語を読むのが大好きだ。特に小説や漫画は別の世界へ連れていってくれる。私の人生は一度だけだが、作品を読みながら作品の中で別の人生を歩む擬似体験をすることで今の人生がより良い方へと導けると思うからだ。

私が実写化を観ないのは、自分が原作から得たイメージを壊したくないからだ。実写化した作品は映像作品として素晴らしいものが多々あるのも事実ではあるが、私は原作から得たイメージのまま見てしまうため、違和感がいつも払拭できない。

特にハリー・ポッター。本は全巻読んだが、映画は最初のシリーズだけ観て止めた。本で読んだイメージと演じた俳優が私の中では全然違うため、違和感が頭から離れず話の内容が入ってこなかった。

漫画原作のドラマにたいしても同じだ。漫画は読まずにドラマを最初から観た場合は、そんなことは感じず楽しめるのだが、漫画を先に読んだ場合、漫画のイメージが頭にあるので、実写化された場合、
何か違う。。。
と変に悩んでしまう。なので、楽しく観れないものは観ない、と決めて今も実写化は観ない。


ドラマも映画も漫画も小説も、素晴らしい要素は沢山あるし、素晴らしいものは素晴らしい。
だが、原作があり、それを土台にする場合は、原作者の思いをないがしろにするのだけはやめてもらいたい。原作をもとに作る方も言い分やステークホルダーの意向等はあるのは理解できるが、作品を産みだした作者へ敬う気持ちを忘れてはいけない。それが出来ないなら1からオリジナルで勝負すべきである。

特に日本のテレビ番組は、色んな映像コンテンツが出てきてから面白いと思うものが少なくなったと感じる。テレビにもテレビの良さはあるのだから、それが何なのかを考え、より良いものを生み出してほしいと思う。

芦原先生の新作はこの先は読めないと言うのは1ファンとして悲しいが、先生の残された作品を読みながら、沢山素晴らしい作品を生み出した先生に感謝を申し上げたい。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?