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酒場放浪記~零レ噺~

サムネイル・写真提供:ANTLOVERS MAGAZINE

ついに始まった酒場放浪記
記事を面白いと言ってくれたり、今までHUB北千住店に興味あったけど行けなかった人が行ってみたいと言ってくれたりという嬉しい反応があった。

実は内心ビクビクしていたから一安心。

ここではANTLOVERS MAGAZINEでは書ききれなかったちょっとした内容、アントラーズと関係ない酒に関するあれこれなど、自分のnoteで「零レ噺」として掲載します。

本編にも少し書いたけど、実はHUBは俺にとって思い出深いお店。お金の無い学生にとって、ノーチャージでカクテルを飲める所はとてもありがたかった。先輩にバーに連れて行ってもらって以来、バーでお酒を飲む事に興味を持ち始めた当時の俺にとっても、オーセンティックなバーよりハードルが低くて(誉め言葉です)助かったので、某所のHUBには結構な頻度で入り浸っていた。ちなみに北千住店ではありません、残念ながら。

そんな時分ふとしたキッカケで注文して「アレこれ?」って思ったのが本編でも紹介したラムバック

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ロニーさん(@ronnie_ibaraki)の SRレディオ にゲスト出演した際にも伝えたが、昔からラムレーズンやらラムたっぷりのパウンドケーキやら、その他のお菓子から漂うラムの薫りが好きだった俺としては、ピンと来るものがあった。

そうか、俺が好きだったのはこの酒の薫りだったのか!と。

結果的にその後ラムを愛飲する様になったのは、実はHUBのラムバックがキッカケ。

本編には少し書いたけど、写真のラムバックは「ロンリコ151」と言うアルコール度数75.5のラムで作ってもらってる。1杯目には少しアタックの強い(度数の高い)お酒が欲しいのだ 笑
度数が度数なので万人にオススメはしないけど、度数高めが好みの人は試してみてもらいたい。

ロンリコ151の「151」は「プルーフ」(アルコール度数)の事で、これも調べると面白い。(アメリカ式プルーフの場合、単純に表記の数値を2で割れば良いので 151÷2 で 75.5度 となる)

昔はアルコール度数を正確に測る機器が無かったので、銃弾の火薬を酒に浸して着火する度数を「100プルーフ」、着火しない場合「アンダープルーフ」と呼んでいた。それが由来の数値だが、アメリカ式は実にアメリカらしく合理的に「容量アルコール度数の2倍」として規定されている。(もうひとつイギリス式プルーフもあるが、そちらの計算方法はもう少し複雑)

また、本編で紹介したハブエールは1パイント。

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好みや気分に合わせて「ハーフパイント(1/2)」や「スリークォーターパイント(3/4)」も選択できるのがありがたい。(パイントはヤード・ポンド法における液体の単位)

数人で飲みむ時や浴びる程飲みたい時は1リットルタワービアもあるが、こちらの中身はハブエールではない。
ただ普通のピッチャーと違い、大きくて、入れ物の形も面白いので飲み会などで訪れた時はオススメだ。

話は脱線するが、俺が大好きな映画「キングスマンでこんな言い回しがある。

“I'd appreciate it enormously if you could just leave us in peace until I finish this lovely pint of Guinness.
「私がこの素敵なギネスを飲み終えるまで静かにしていてくれるとありがたいのだが。」

英国紳士は1パイント・ギネスを優雅に飲むのである 笑
(この後の展開で発せられるのが有名な "Manners maketh man." 最高!)


続いてHUBが掲げる「英国風パブ」について。

イギリスには独自のパブ文化があって、イギリス人はパブに行き外で立ち飲みする。そこでサッカーについてあれこれ語ったりするのだ。昔ながらの伝統で、イギリス人にとってパブは切っても切れない存在。(コロナ禍で一時閉鎖される店も多かったみたいだが、早く再開して欲しいと要望も出たらしい)

注目すべきはHUBの各店舗で掲げられているエンブレム。

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これはパブサインと言ってイギリスのパブで掲げられる歴史ある看板だ。ドラゴンの足元にしっかりと「BRITISH PUB」(英国式パブ)と記載されている。

また注目して欲しいのだが、下部にしっかりと「FISH & CHIPS」の記載がある。上部の「ALES & STOUTS」は「エールビールとスタウトビールもあるよ」と言う意味で、要するに「ビールとフィッシュアンドチップスの店」となる。

本場ではフィッシュアンドチップスのフィッシュにヴィネガー(お酢)をかけて食べるのだが、若い頃の俺はどうしてもその味に馴染めなかった。
最近ようやく「何となく」分かって来たけども。

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※HUBではちゃんとモルトヴィネガー(大麦のお酢)を添えてくれる。

この辺はイギリスの食文化とも絡んでいて、イギリスで供される食事は基本あまり味付けがされておらず、店に置いてある調味料で勝手に好みの味にすることを想定しているらしい。※wiki参照

HUBのフィッシュアンドチップスはしっかりと味がついているので、そもそもヴィネガーを付けなくてもおいしいし、俺はタルタルの方が好みだが…。

英国風パブの歴史について更に詳しく知りたい方は公式HP(https://www.pub-hub.com/index.php/aboutus)をご参照あれ。

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パイントに絡めてキングスマンの話だったり、プルーフの話だったり、パブ文化について、などなど酒にまつわるウンチクは良い肴になる。それらを誰かと語らいながら飲むのもまた一興。

今回はこの辺で。





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