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ーEAST LOOP物語第8話ーデビューに向けて

EAST LOOPのデビューに向けて最高のステージを用意していただきました。


百貨店 高島屋でメイン事業であるフェアトレードのPOPUPショップを出店していました。そのPRのためにメインエントランスにあるイベントスペースでトークイベントが企画されていました。
FM802の当時大人気のDJ シャーリー富岡さんをお招きしてのイベントです。

こんな機会は、めったにありません。


「何としてもEAST LOOPの取り組みについて多くの方に伝えねば」

事前打ち合わせの時に、シャーリーさんに私の想いについてお伝えしました。


「まだ、商品もできていないのですが、
東日本大震災の被災した人たちに思いを寄せている方が多くいらっしゃると思うのです。
そこで、トークイベント中にEAST LOOPについてお話して
一人でも多くの人に関心を持っていただきたい
と思っているのですが」


シャーリーさんは二つ返事で引き受けてくださいました。
そして当日

シャーリーさんと

髙島屋のメインエントランスに設営されたステージには多くの方が集まってくださり、
お話しを深くうなずきながら聞いてくれました。

その表情を見て確かな手ごたえを感じました。


まだ、商品もできていない状況ではありましたが、

絶対に多くの方に賛同していただけると。


お話しだけでは伝えきれないかもしれないと
一枚のチラシを用意して配布しました。

はたらくことは生きること


寄付でもなく
支援でもない

このような仕組みが受け入れられるかどうか不安はありました。


だけど、自分の「経験」と「体験」
そして後押ししてくれた言葉が私の味方でした。

人間の究極の幸せは4つ。

愛されること、
褒められること、
役に立つこと、
必要とされること。

働くことで、このうち3つが満たされる





そのころ被災地では、EAST LOOPプロジェクトに参加してくれる人を探していました。

岩手県では編み物をする人も多いと聞いていたので、すぐに人が集まるのではないかと思っていましたが、ことは簡単に運びませんでした。

被災地の人たちの生活の安定に時間がかかり
精神的にも安定していませんでした。

そんな環境下では、編み物をしながら収入につながるという話をしても
理解していただくことがむずかしかったのです。


まず、EAST LOOPを仕事としてとらえるのではなく
空いている時間に気晴らしに編み物しませんか。


講習会を重ねるうちに、その中からポツポツとお声がけできそうな方が増えていきました。

手もと写真

久しぶりの編み物。

殺伐とした日常から少しだけ距離をおいて
編み物に集中
する。

そして、自分が一生懸命つくったかわいい作品ができる。

編み物が得意な人は、他の人に教え
自分の作品の出来栄えを自慢し

参加者の表情がどんどん明るくなっていきました。


「今日は、本当にたのしかったべ」
「久しぶりに、笑ったよ」

編み物の時間が人々の心を開いていったのです。






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