―EAST LOOP物語第12話ー 広がる応援団
EAST LOOPのハートブローチがデビューし、多くの方が購入して応援してくれました。応援の輪は私たちの想像を超えて、思いもかけぬところからお声がけをいただき、そして驚くようなスピードで広がっていきました。
震災のあった年のクリスマスに、ツリーを企画していました。季節商品ならより多くの人に関心を持っていただけるのではと、オンラインサイトでも販売できるように、キットで販売できないかと販売を工夫していました。
そんなときに
「今度のクリスマスですけど、EAST LOOPの皆さんと一緒に商品を作って、全国のショップで販売したいのですけど」
と声をかけてくれてのは高島屋さんでした。商談前にも関わらず、ご担当者の中ではまずクリスマスの媒体に掲載して、プレゼントになるオリジナルのグッズを作って…とすっかり企画が出来上がっているようでした。
早速、編みぐるみのデザイナーさんと相談。クリスマスベアーを作ることに決定しました。
ハートのブローチをたくさん編んで、上達した編み手さんにお願いしたのですが
「難しそうだべ」と少し消極的。そこから編み図を渡しやり取りを重ねて、何とかベアが誕生しました。いざ、納品するときになって「可愛いのができたから手放したくねぁ」と(苦笑)
そんな、作り手さんの「愛」が詰まったクリスマスベア―達が全国の高島屋さんに並びました。クリスマスの媒体にも大きく取り上げていただきました。
EAST LOOPのHPもあった方が良いよネ、と話していると、ご縁のあった方を通じてECCコンピューター専門学校の皆さんが、立派なHPをボランティアで作ってくれました。
また、卓越した生命保険・金融プロフェッショナルの組織「MDRT札幌大会」のイベントにて、EAST LOOPを販売してくれることになりました。
「せっかくなので、紹介するための動画も作りましょうよ」とリクエストをいただきましたが、動画など作ったこともないし…としり込みしていました。
そんなことをSNSでつぶやいていると、映像のクリエイターの方や、シンガーソングライターの方など、「やろうよ!」と集まって来てくれて、動画が完成しました。
最後にはテレビの制作会社のプロデューサーまで、コミットして下さり
「もっとさぁ。応援している人が見える方がいいよ」
とアドバイスをいただき、そこから100人のサポーターということでEAST LOOPのブローチを付けている方の写真を集めて編集していただきました。
作るのはとても大変だったのですが、動画ができたおかげでEAST LOOPのことをしっかり紹介することができるようになりました。
そして、五大紙をはじめ、多くのメディアもEAST LOOPの取り組みを紹介してくれました。
思い出深いのはNHKの「あさイチ」の取材ロケでした。編み手さんたちはとてもシャイで、なかなかテレビの取材に応じてもらえなかったのですが、編み手さんがいないと番組が成立しないので、何とか説得して登場してもらいました。
放映後は、問い合わせの電話が鳴りやまず嬉しい悲鳴でした。
また、世界的なニットデュオ アルネ&カルロスの二人も、ノルウェーから訪ねてきてくれました。
彼らの来日に合わせて、EAST LOOPのツアーを遠野及び被災地で行ったところ、全国からたくさんの人たちが参加してくれました。
しかも、アルネ&カルロスたちはEAST LOOPのためにオリジナルのデザインを提供してくれました。
花のオーナメントはチャームにしたり、ボタンアクセサリーとしても活用できる優れものです。彼らとは今も交流を続けています。
EAST LOOPのファンの方から、「家に使わなくなった毛糸があるのですが、もしよかったら使っていただけませんでしょうか」と相談が届きました。
編み手さんの多くはそもそも編み物が好きな人も多く、是非欲しいということだったので、Facebookで呼びかけたところ500以上のシェアが発生し、事務所に置ききれないほどの毛糸が全国各地から、温かなメッセージと共に寄せられました。
誰もが東日本大震災という未曽有の災害に心を寄せて、何かできることを、力になりたいと集まって来てくれました。
ここに記載したことはほんの一部です。
たくさんの方が、本当にたくさんの方が応援してくれました。
このEAST LOOPというプロジェクトが一人で歩きだし、こんなに大きなムーブメントになるとは思ってもいませんでした。
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EASTLOOP設立10年限定ハートブローチも販売中です。
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