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「かわいい」と「シコい」の違い:社会的評価と本能的評価

「かわいい」と「シコい」の違いについて考察した内容を整理したいと思います。

https://x.com/mina__pua/status/1783534738600538277

確かに、「かわいい」と「シコい」という表現の違いは、男性なら納得できる差異だと思います。具体的な例を見ても、言いたいことがわかる男性は多いのではないでしょうか。

https://x.com/venus_marc56/status/1783776842824221021

ここで考えられるのは、異性に対する魅力やその評価基準が2種類、つまり2軸あるということです。この異性に対する評価基準が2種類あるという話をすると、すぐに思いつくのが「Good Genes Good Dad 理論」です。

Good Genes Good Dad 理論を簡単に説明すると、女性が男性に求める魅力が、Good Genes(優秀な遺伝子)とGood Dad(良き父親としての資質)という相反する2つの性質だということです。女性が男性を選ぶ上で最も合理的なのは、Good Genesの種をもらい、Good Dadに育てさせるという托卵だという話です。

では、「かわいい」と「シコい」の話に戻りましょう。女性の視点で「Good Genes Good Dad 理論」があるように、男性にも「かわいい」と「シコい」という異性を評価するための2つの軸があるのは不自然ではないと思います。ただし、「Good Genes Good Dad 理論」とは違い、「かわいい」と「シコい」は相反するものではなく、全く別の評価軸だと考えられます。

「かわいい」と「シコい」の評価の仕方の違いを理解するために、現時点で言語化できる内容は以下のようになります。

- かわいい:社会的な評価が含まれる評価基準
- シコい:本能的に生殖のパートナーとして選択したい基準

「シコい」は分かりやすいので先に説明します。つまり、「シコい」≒「種付けしたい」「俺の子を産んで欲しい」ということです。「シコい」評価を得られる女性は、基本的に若くて健康的な個体です。オスの性欲は子孫繁栄を目的としているので、より安全に確実に妊娠・出産ができる個体、つまり若くて健康的な個体が高評価となります。

加えて、どのような異性と繁殖を望むかには個体差もあります。遺伝学的に言えば、自分とかけ離れた遺伝情報を持った個体同士が繁殖した方が、より健康的な子供が生まれる確率が高くなります。自分の血縁者に性欲がわかないのと同じ理由です。

つまり、「シコい」女性とは、一般論として繁殖を達成できる可能性が高い若くて健康的な個体であり、自分の遺伝情報と掛け合わせると子孫繁栄に有利に働くと本能的に感じる女性だということになります。

続いて、「かわいい」はどのような評価がなされるのでしょうか。もちろん「かわいい」も個人差が大きいものですが、個人の遺伝情報を基準とした好みではなく、社会的な評価を基準とした好みが反映されるのが「かわいい」だと考えられます。

どんな女性が「かわいい」とされるかは、国や地域、民族、時代によっても大きく変わります。男性が個人的に「こういう人が可愛い」という好みを持っていても、それは自分自身の中で作られた好みではなく、社会的な評価や一般論、周りの空気感など、今まで生きてきた中で社会からインプットした情報をもとに形成されているのです。

例えば、日本では基本的にスタイルの良い女性が好まれますが、国によってはぽっちゃりした体型の女性の方が社会的に高く評価されるという違いが出てきます。

以上の「かわいい」と「シコい」の違いを踏まえると、「かわいい」は、

A:「あの子かわいいよね?」
B:「好みじゃないけど一般的には可愛いよね」

という評価が成り立つものです。一方、「シコい」は、

A:「あの子シコいよね?」
B:「彼女にしたいとは思わないけど、ヤれるならヤりたい」

というように、本能的な欲求に基づいた評価となります。

平安時代における美人の条件(色白の肌、ふっくらした頬、太い眉、長くしなやかな黒髪、小さな口、平な顔、釣り目、鉤鼻)を例に挙げると、現代人が平安時代にタイムスリップしたとき、平安時代の男性に「あの子可愛いよね?」と言われても共感できないでしょう。なぜなら、可愛いや美人は社会的な判断基準だからです。

[[File:Suzuki Harunobu - The Poetess Ono no Komachi - 1925.2046 - Art Institute of Chicago.jpg|thumb|小野小町(鈴木春信画)]]

しかし、平安時代の男性に「あの子シコいよね?」と言われたら、「可愛いとは思えないけどシコいかもしれない」と共感できるかもしれません。「シコい」は時代や社会的な評価を超えた、男性としての本能的な欲求に基づいているからです。

もう1つ例を挙げると、企業の受付や社長の秘書として立たせる女性は、個人的な本能に基づいた「シコい」を排除し、社会的に評価される「かわいい」や「美人」な女性が選択されます。

社長が個人的に「シコい」女性を企業の受付や秘書としておくと、男性のお客さんには効果を発揮するかもしれませんが、女性や子供、お年寄りからの評判は悪くなってしまうでしょう。

以上が、「かわいい」と「シコい」の違いについて考えたことをまとめた内容です。コメントなどで皆さんの考えを聞かせていただけると嬉しいです。

コメント返し

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kito_yurianusu
おおむねその通りだと思います。ただ、可愛いを、社会的に形成されたとだけまとめる部分は、少し違和感があります。
どちらかというと美意識にちかくて、社会的なものを含めつつも、黄金比や左右対称等々の、数学的?法則性は備わっていると思います。
ファッションみたいなもので。AラインとかYラインとか、美のスタイルは確立されているが、枝葉や、そのどのスタイルが良いかは、社会や流行があるので、移ろうみたいな感じでしょうか。
しこいは、やれそう感(隙があるとかとげがなさそうとか)と個人の好みももう少し加味されるのかなと思います。
高嶺の花の美人は、たぶんしこくないでしょう。また、きつね顔がすき。狸がおがすき。リス顔がすきみたいな。しこいももう少し細分化できるのかなと思いました。
その意味で受付嬢としては、しこい=抜けてそう、しっかりしてなさそうに見えるからダメな意味あいもあるとおもいます。
例えの画像は秀逸ですね。笑

@kito_yurianusu

コメントありがとうございます。

>どちらかというと美意識にちかくて、社会的なものを含めつつも、黄金比や左右対称等々の、数学的?法則性は備わっている

ですね。自然的な根本原理みたいな評価軸があって、それに社会的評価基準が乗っかってる感じ。人間以外の動物は、社会的評価が無いというか変化しないので、ほぼ「シコい≒可愛い」になるかもしれませんね。

>しこいは、やれそう感(隙があるとかとげがなさそうとか)と個人の好みももう少し加味される

あーそうですね。シコい対象も変化しそうと思いました。例えば、陰キャ男性は見た目強烈で気が強そうな女性を忌避してたけど、自身が成功してオラオラ系になったら見た目強そうな女もシコい対象になるみたいな。


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