見出し画像

【翻訳】LSVによる、サイドボードの罠~尖ったカードの扱いに注意~

こんにちは、憂鬱なるスパイダーです。
4月に入ってから、引っ越しがあったりとなかなかNoteに使う時間がとれず、更新が途絶えてしまいました。
Noteの更新を不定期にして、他の手段でのアウトプットも兼用していこうか検討中です。
読んだ本の紹介を書こうと思ったのですが、読むのに思ったより時間がかかりそうなので、翻訳記事を投稿することにしました。

さて、今回は、Channel Fireballより、LSVによるサイドボードに関する記事の翻訳です。(原文はこちら)
私は4月に入ってから、《大いなる創造者、カーン》入りのミラクルを使っており、サイドボードの枠が3枚ウィッシュボードに取られてしまいました。

画像1

画像2


そのため、サイドボードに関する記事を探していたところ、良さそうなものがあったため、自分で見返すという目的もあり、翻訳しようと思いました。

それでは本編です。

Chapter1 役割の狭いカードへを入れすぎている

画像3

サイドボードによって得られる価値を最大化する方法のひとつに、強力かつ、特定の相手にクリティカルにヒットするカードをプレイするというもがある。
他のデッキにも入れることができる柔軟性を諦めるかわりに、このタイプのカードがハマったときの効果は信じられないほど素晴らしいものがある。
たとえば、《石のような静寂》《安らかなる眠り》《墓掘りの檻》《払拭》のようなカード。

画像4


メタゲームをしっかり予想し、サイドボードを特定の相手に効果的なカードで満たし、それらの相手とマッチングした場合、あなたは簡単に勝つことができます。
この戦法が効果的でないのは、「役割の狭いヘイトカードの束を追加してから、それらのカードが効果的でない相手にサイドボードした場合」です。
これは、非常によくある罠であり、この失敗がよく起こってしまう人がいます。

いくつか例を見てみましょう。

Chapter2 バーン相手に力線を入れる?

画像5

バーン相手に《神聖の力戦》を入れる?
素晴らしい考えだ!ぜひやるべきです!

ジャンドを相手に、《ヴェールのリリアナ》や手札破壊を防ぐために《神聖の力線》を入れますか?
あなたが、特定のコンボ(アドグレイスや、ボーグルなど)を使っていないのであれば、このサイドボードはすべきではありません。
力線がサイドボードに非常に多くみられるのは、人々が力線を大好きだからです。なぜなら、初手に力線があるということは、非常に魅力的だからです。

ゲームプランが、ハンデスを辞めさせることが非常に効果的である場合以外、力線が使われるべきゲームにはなり得ません。

Chapter3  親和相手に《真髄の針》を入れる?

画像6

親和デッキの《頭蓋囲い》や《電結の荒廃者》を刺すために《真髄の針》を入れますか?

画像7

この2枚はどちらも強力なカードで、止める方法が難しいため、針を入れるのは合理的なプランです。

バントカンパニーに対して《真髄の針》を入れ、《聖遺の騎士》や《ヴリンの神童、ジェイス》を阻止しますか?
《聖遺の騎士》は能力を止められてもサイズは上がり、《ヴリンの神童、ジェイス》は2~3回プレイされるため、(そしてどうしても必要なら、針を破壊する手段も)、非常に疑わしい選択です。

Chapter4  サイドボード界の王者《外科的摘出》

画像8

ドレッジに対して《外科的摘出》を入れる?
適格なプランだ。さあ、相手の《秘蔵の縫合体》を抜きに行こう!

《瞬唱の魔道士》の対象を抜き去るために、グリクシスコントロール相手に《外科的摘出》を入れますか?
ジェイスに愛情をこめて、《外科的摘出》は『良いカード』なので、入れるのはやめておきましょう。
人々は、《瞬唱の魔道士》の対象を抜き去るのをこよなく愛していますが、その機会と、適当な『いいカード』を対象にキャストする機会では、後者のほうがより多いです。

抜き取る理由がなくなったとき、既にジェイスや《致命的な一押し》はもうありません。

《外科的摘出》やその類似カードについては、非常に魅力的であり、この傾向と、戦いを難しくしているのは、多くのマッチアップで優れたカードであるという点です。
こういった類のカードをサイドに入れるべきではない!と言っているわけではありませんが、明確にどのデッキに対して入れたいかを考え、それらに対してのみサイドボードして下さい。

たとえば、ジャンドをプレイしており、サイドボードに《外科的摘出》を2枚とっているとします。

以下の対戦相手に対し、《外科的摘出》をサイドボードするとよいでしょう。

・ドレッジ
・アドグレイス(ハンデスと《外科的摘出》の組み合わせが有用な数少ないマッチのひとつで、さらに、あなたはメインデッキに大量に腐っているカードがあります。)
・トロン(3~4枚の《大爆発の魔道士》があり、潜在的に、トロンランドを抜き去ることが出来ます。ここでも、メインデッキに大量の腐っているカードがあります。)
・スケープシフト(トロンと同様)

逆に、以下の相手には《外科的摘出》をサイドボードすべきではないでしょう。

・《瞬唱の魔道士》が入ったコントロールデッキ(グリクシス、ジェスカイ、アゾリウス)
・ミッドレンジデッキ
・エルドラージトロン
・ボーグル
・親和
・バーン

モダンには、およそ70種類のデッキタイプが存在するため、上記で包括することは出来ませんが、アイデアは役に立つはずです。

Chapter5 おわりに

ここでのレッスンは簡単です。
役割の狭いヘイトカードの目的を正確かつ、具体的に理解し、運用しましょう
かと言って、役割の狭いヘイトカードを使うのをやめないで下さい。
これらのカードが使われているのには理由があります。
上手く使えばいいのです。

サイドボードは強力なツールですが、簡単に失敗する可能性があり、役割の狭いヘイトカードに関する間違いは、サイドボードを台無しにしてしまう最も一般的な方法のひとつなのです。

Luis Scott-Vargas


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?