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★MTG レガシー 入門向け【翻訳】Reid Dukeによる、レガシーへの案内

原文はこちら

Channel Fireballより、Reid Dukeによる、レガシー環境についての導入(イントロダクション)に関する記事です。※一部意訳を含みます。

はじめに

2017年1月、私はChannel Fireballで8部構成のレガシーガイドを執筆しました。
レガシーは私のお気に入りのフォーマットであり、MTGの最も難しいフォーマットのひとつです。

ここ3年でレガシーは大きく変化しました。
新しいカードは、マジックのエターナルフォーマットに変化を与え続けます。
この傾向は、「灯争大戦」「エルドレインの王権」「モダンホライゾン」によってより顕著になりました。これらのセットにはヴィンテージ、レガシー、およびモダンで活躍するカードが豊富に含まれています。

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ここ数年で、《師範の占い独楽》《ギタクシア派の調査》《死儀礼のシャーマン》の禁止もありました。(レンと6番は、短い間ですが、レガシー環境を定義し続けました。)
また、マリガンルールの変更も、大きく効果をもたらしました。
ロンドンマリガンによって、強力な戦法の一貫性がより強固になり、2009年から2017年の間、変化の少なかったレガシーからは比較できないほどです。

このガイドは、「初心者向け」のガイドを目標としていますが、レガシーは「初心者向け」のフォーマットではありません。
このガイドが、新しいフォーマットの足掛かりになることや、パイオニアやモダンに移る人にとって有益なツールとなってくれたら嬉しいです。
しかしながら、トーナメントプレイヤーにとっても素晴らしい恩恵があり、長年のレガシーファンもまた、恩恵を受けることの出来るコンテンツが含まれています。

もし、これがあなたにとって初めてのレガシーとの出会いだとしたら、これはエターナルと呼ばれるフォーマットです。
エターナルは、マジックの今までの全てのカードがプレイ可能であることを意味します。
ただし、いくつかの強力過ぎる(もしくは問題のある)カードの一部は禁止されています。
禁止カードのリストはこちら

①レガシーの速度とパワーのレベル

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新しいフォーマットに挑戦するとき、最初に目指すべきことは「何ができるか」を正確に把握することです。

ゲームはどれくらいの長さで終わる?
あなたが出来る最も強力なプレイは何?
各ターンですべきことは?
マリガンで何を探すべき?

他のフォーマットで時代に置いて行かれたお気に入りのカードを使える可能性があることは、レガシーの大きな魅力のひとつです。
そこには、お気に入りのデッキが永遠に使えることから、特定のカードや戦略に執着してしまう誘惑があります。
しかしながら、レガシーで常にお気に入りのカードでプレイすることに固執してしまうと、競技性を損なってしまう可能性があります。

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実際、レガシーでのプレイは、スタンダードやパイオニア等のフォーマットとは別次元です。
多くの場合、ゲームは序盤で決まります。
そのため、デッキは非常に効率の良い選択をするようになり、《意思の力》《目くらまし》のような0マナで唱えられるカードや、1マナの呪文が大量に入っている型になります。
3マナより重いカードをプレイしようとするときは、それ単体でゲームで勝つカードでない限り、隙が大きくリスクが高い選択です。

今後、詳しく検討するコンセプトの1つに、「レガシーにアグロデッキがほとんど存在しない」というものがあります。
3ターン目にダメージを刻み始めるようにデッキを構築することは、ゲームスピードがそれより早い場合、賢明な選択とは言えません。
クリーチャーで攻撃して勝利を目指す戦法であれば、「感染」や、「バーン」など、コンボデッキに劣らない速さを持っている必要があります。もしくは、「デルバー」や「デスアンドタックス」のように、ゲームが中速やコントロールのように遅くなるほど、妨害手段を伴う必要があります。

②レガシーの多様性

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レガシーを定義するものがひとつあるとすれば、それは驚くほど広く、今もなお成長を続けるカードプールです。
レガシーをプレイするとき、15年レガシーをプレイしていて、マジックは25年やっている私でも、いまだに見たことのないカードに出くわすことが普通にあります。

当然、膨大なカードプールは、膨大な戦略を生みます。
レガシートーナメントの上位のデッキを見渡しても、50~100のデッキがあります。
トーナメントに向けて十分準備をしたとしても、練習したデッキにはな動きをするデッキに出会うことが出来ます。

つまり、予想しないデッキと戦う可能性があることを知っておく必要があるということです。
あなたが出来る最善のことは、レガシーというフォーマットの実際のスピード感を知ること、そして、見慣れないデッキに当たったときにもアドリブで対処できるようになるほど、練習で沢山のデッキと練習し、自分のデッキを十分理解して下さい。

③レガシーの複雑さ

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先ほどのレガシーの多様性は、複雑さも生み出します。
使われる可能性のあるカード、対戦相手、そして戦略の範囲が広いほど、そのすべてに対して上手くプレイすることはより難しくなります。
しかしながら、それを超えるほどレガシーには面白い要素があり、そのプレイングは、スタンダードやパイオニアなど他の構築フォーマットの中で最も興味をそそるものです。

そのひとつが、《渦まく知識》をはじめとする山札操作の呪文で、それらはレガシーのキーカードです。
(《渦まく知識》をはじめとするキャントリップのガイドも翻訳しています。詳しくはこちら)
これらのカードは、プレイヤーがとれる選択肢を大きく増やし、初手にないカードもゲームの選択肢に入れてくれます。

もうひとつ、《意思の力》や《目くらまし》のような0マナで唱えられる呪文がレガシーの重要な特徴です。
これは、相手がマナを立てていなくても、あなたにカウンター呪文を意識させることを意味しています。
マナが寝ていても、今までに印刷された全ての0マナのカードを使われる準備が出来ていなければならず、可能性は計り知れません。

レガシーのゲームプレイは複雑ですぐに咎められます。
相手はとてつもないスピードでゲームに勝とうとします。
また、《不毛の大地》や《トーラックへの賛歌》のようなカードであなたの資源をそぎ落とし、今まで対峙したことのないようなカードで攻めてきます。
レガシーは準備と注意深いゲームプレイに報いてくれるフォーマットなのです。

しかし、絶望しないで下さい!
今後数週間、私と一緒に頑張りましょう!
レガシーで競争力を高めるために必要な基礎を提供することを約束します。
私のアドバイスと、練習によって、レガシーはすぐに楽しく、価値のあるものになるでしょう。
数千人のレガシーファンがそうであるように!

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レガシーで1番人気のデッキではありませんが、「スニークショー」はレガシーで対戦する可能性のあるデッキの代表です。
「スニークショー」を使うプレイヤーがたった一つの呪文を唱えてゲームに勝つ可能性は十分にあります。
そして、第1ターンに《実物提示教育》を唱える可能性は、きわめて低いわけではなく、十分考えられる可能性です!

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《実物提示教育》もしくは《騙し討ち》を使うことで、《グリセルブランド》や《引き裂かれし永劫、エムラクール》などのゲームに勝つクリーチャーを凄まじいコストの踏み倒しをしてプレイすることが出来ます。
戦略は至ってシンプルです。
デッキの残りの部分は大きく分けると、マナ加速、カウンター、ドロー呪文です。
このように、このデッキは危険なほど速い速度と、一貫性で組まれています。
また、カウンター呪文を駆使して、相手の速度を落とすか、自分のコンボを押し通すことが出来ます。

「こんなデッキをどうやって倒せばいいんだ?」
簡単ではありません。しかし、この問題は、今後数週間に渡って取り組むつもりです!

Reid Duke

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