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〜足の親指とストッキングの攻防戦よ。


あたしのストッキングはすぐ破れる。
それも決まって足の親指んところ。


あたしの右足の親指の勢いがハンパない件を
これからお話ししようかと思うのだけど、

そう、あたしの右足の親指はなんて云うか、
他の指とは比べ物にならない。

サイズ感とか威勢とか、
ある日突然に異星からやってきて、
あたしの右足にジョインしたのだと考えるのが自然なくらい勢いが別次元。

それくらい、何だか特別な親指なのですわ、おほほ。


と同時に、いつもあたしを困らせる存在でもあるのよ。


全てはそのオッさんの指のような風格と面積のせいです。

リフレクソロジストにはマッサージ中にマジマジと観察されるし、
ネイリストには面積広い分の申し訳なさと
恥ずかしさからフットネイル頼めないし。


あたしの身体の規格に見合ってないもんだから
自分自身でも感覚を未だ掴めず、
なんつーか身体の車幅感覚?みたいなものを見誤り、まあよくぶつけちゃうしで、

とにかくあたしの悩みの種ではあるのよ。




それに加えて
数年前に何か置き物の様なものを落として、
それが見事右足の親指にクリティカルヒッツ。

その時、悪魔が宿ったのか
この世のものとは思えないようなドス黒く歪(いびつ)な爪が生えてくるようになり、

その後、しばらく経って
半分の爪が浮いちゃって浮いちゃって、
それはもう指の皮膚に永久にくっつかないであろう生えかたをするようになった。




おそらく、あたしの元の爪は衝撃と共に遠く異国の地に飛んでって戻ってこないのよ。
だから代わりにどこかの星の誰かの親指を捧げられたんだわ?



神さまって時々お転婆なことするのよねぇ。



さて、その右足のオッさん親指なのだけど、
爪も強いのよね。
半分浮いてるのも相まって
時々は擦り合わせた己の踝(くるぶし)でさえも攻撃してしまう程よ。


そうね、
"触るものみな傷つける"あれね。



鋭い爪に加えて
あたしの歩き方にもきっと問題あるのだわ。


"右足蹴飛ばし歩き"をしておるみたいなの。


あたし、前世はペレよ、きっと。
キング.ペレの本名はエドソン・アランテス・ド・ナシメントっつー、何処にもペレ感のないお名前なのよ。

ねぇ、どうして"ペレ"ってことになったの?
あだな?


ペレの名前の謎は宇宙的なので解明はあの人に任せるとして、

とにかく、あたしは地球が可哀想になるくらいキック力がハンパない歩き方なのだわ。


鋭利な爪➕キック力🟰パンスト穴ーキー


そんなだからこの冬はタイツを随分ダメにした。


あまりにも秒で穴が開くもんだから
あたし、そのまま履いてる日もあるのだけど
そんな日に限って座敷ってあるある。


浮いてる部分を短くカットすりゃ、
ちゃんと肉とくっついて生えてくるかと思って短めにカットしたら血が出たわ。


嗚呼、憎らしや憎らしや。


老人になれば爪も大人しくなるでしょうよ。


それまでこの悪魔的ペレの爪と仲良くやってくしかないわね。



タイツだの靴下だの
すぐに穴開いちゃう人たちーー!

ご一緒に
足袋のフクスケに直談判しましょー!


悩ましき足の親指の爪問題でんした。
デケデン〜














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