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〜人はどの道しぬのよ。

この世に生を受けた瞬間から
生きとし生けるもの全てが
死へと向かっている。

人生100年時代とは言うけんど、

ほとんどの人はそんなに生きやしないわよ。

生まれてから死ぬまで
一体何秒あるのかしらね。

80まで生きたら25億秒だそうよ。

あたしは53歳だから
ざっと16億秒は生きているの。

....なんだかわかりづらいわね。

4000週間だとすれば
あたしはその内の2650週を生きたことになる。

残りの方が少ないわ。


ねえ、先週って何をしたの?

思うように生きられた?

あたし身体は全力、
心と頭は止まったまんまだった。


嗚呼、勿体なや勿体なや
なんて思うけんど、

それもまたあたしの生きた道なんだわな。


そりゃ、何にもしないより
何かした方が充実はするでしょうな。

でも、慌ててすることもないのかもね。


そのうち最後の時を迎えて、

あれもこれも しそびれたと思っても
それもまた良くも悪くもないのだと

そんな風に思うのよ。

今、ここの氣餅(きもち)でもって
流れに身を任せるのも悪くないし、

荒波に逆らうのもまた悪くない。

焦ることもないわいな。


誰かが頑張ってるから自分も頑張ろうなんて
重くって重くってさ。


その時にしたいようにすればいいのよね。


あたしはあたしのしたい様にするのよ。

だから、あんたもあんたのしたい様にすればいいの。


サボりたい時はサボればいいし、

歌いたい時は歌えばいい。

ジャンケンしたけりゃすればいい。

泳ぎたくなったら水を探せばいいのよ。


人を殺めたり、傷つけたりしなけりゃ
なんだっていいのかも知れないとさえ思うの。


ただ、笑ってはいたいわね。

いつだっては無理よ。

でも、なるたけ笑っていたいわ、あたし。


そして、誰かを笑かしていたいわね。

幸せにするなんて烏滸がましいわよ。

だから、
誰かも笑ってくれたら嬉しいのよ、あたし。


大人が笑えば
子どもが笑う。

子どもが笑えば
地球も嬉しいわよ。


〜人はどの道しぬのよね。

ならばゆるゆると流れに身を任せ、

人を笑かして生きていきたいわ。



高見のっぽさん。

テレビの世界から
あたしを幸せにしてくれた人。

ゴン太くんのことは
あたしたちに任せて、

どうぞ安らかにお眠りにください。

勝手に国民代表としてお礼を言わせてください。

ありがとうございました。

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