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「アタシ ダカラ。」

〜どこが好きかなんて答えられるうちは
まだ愛じゃない。

そんなことを言ってた男がいたわな。


他の人なら絶対に許すことはないであろう
変な癖も、

歯並びの悪さも、

荒れた唇だって愛おしく感じるもよ。


嫌いなところも「好き」を構成する一つのパーツのような存在で、


その変なところがあって完結する「あなた」という存在を全て愛するだもの。


ティーンエイジャーみたいに
ボンに問いかけてみる。
「何故、あたしが好きなの?」なんてな。


「ゆりえ だから。」
ボンは決まってそう答えます。

わかってて質問するのは、
確かめるためなのかしらね。


そうよね、
「何故?」なんて答えられやしないわな。

あたしも同じよ、ボン。


人生の最後にそう思える人に出逢う確率は
いったい どのくらいなの だろうか....

天文学的確率の中
人は出逢い恋をして、

そしてやがて愛となり
その愛を育んでゆくのね。

そう好きな理由は、

〜アタシ ダカラ。
アナタ ダカラ。〜



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