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◆作品No.206 映画 ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 - 永遠と自動手記人形 -

🔴作品紹介🔴

放送期
2019年9月6日  秋
上映時間 90分

character
▼C.H郵便社
●ドール/自動書記人形
ヴァイオレット・エヴァーガーデン:石川由依
カトレア・ボードレール:遠藤綾
エリカ・ブラウン:茅原実里
アイリス・カナリー:戸松遥
●社員
クラウディア・ホッジンズ(社長):子安武人
ベネディクト・ブルー:内山昂輝
ローランド:各務立基
▼姉妹
エイミーバートレット:寿美菜子
テイラー・バートレット:悠木碧
▼女学院
アシュリー・ランカスター:武田華
▼ヨーク家
当主:斉藤次郎
イザベラ・ヨーク(エイミーバートレット):寿美菜子
▼育成学校時代の同級生・教師
ルクリア・モールバラ:田所あずさ
▼ドールの家族
ティファニー・エヴァーガーデン:沢田敏子


主題歌
「エイミー」-茅原実里


監督
藤田春香
脚本
吉田玲子、鈴木貴昭、浦畑達彦
キャラデザ
高瀬亜貴子
アニメーション制作
京都アニメーション


★あらすじ★
……大切なものを守るのと引き換えに僕は、僕の未来を売り払ったんだ。 良家の子女のみが通うことを許される女学校。 父親と「契約」を交わしたイザベラ・ヨークにとって、 白椿が咲き誇る美しいこの場所は牢獄そのもので……。 未来への希望や期待を失っていたイザベラの前に現れたのは、 教育係として雇われたヴァイオレット・エヴァーガーデンだった。



🔶感想🔶

<評価:A+>
視聴2024.5.30

<感想>
こちらも見終わりました~!!
早速ざっくりあらすじ

〝ある貴族の令嬢の教育係を依頼されたヴァイオレットは女子寄宿学校へ来た。担当する令嬢はイザベラ・ヨーク。ヴァイオレットに反発する彼女とヴァイオレットの3か月間のお話。。〟

劇場版の外伝ということで、ヴァイオレットがドールとして大分成長済なので、本編と最終の間くらいのお話かと思います。
評価は良かったです。A評価の理由は、ヴァイオレットの依頼業務の一つを本編ではなく外伝にしているので、大きく話が動く事もない為、ほんの少し盛り上がりには欠けたのかもと思いました。決して面白くないということではなく、涙量としては少なめかもしれません。
ですが素敵なお話ですし90分と見やすい時間なので、劇場版観る前に是非見てください。

※ここからネタバレです。本作に関しては作品を先に見てください。


<感じた伝えたい事・テーマ>
本作でのテーマは同じ愛ですが、「自己犠牲の愛」と感じました。
◆テーマ:「自己犠牲の愛」
・血の繋がりの無い姉妹のお話で、毎日拾ったものを金に換え貧しい暮らしをしていたエイミーの前に現れたテイラー。小さな少女を放っておけない母性から一緒に暮らすと決めエイミーにとって生きる糧になった。出逢ってからは貧しくとも2人で幸せに生きていたが、エイミーはヨーク家当主の愛人の子供で血を引き継いでおり家に引き戻されることになる。テイラーと離れることを拒絶するもテイラーの幸せを考えると自分が行くことが最善だと判断した。愛人の子供という事もあって人前に基本出れないし、結婚も決まっていて人生を選ぶことも出来ない。貧しいけど自由に生きていた今までと自由の無いこれから。不自由を背負ったエイミー。更に名前も変えられエイミーのすべてが否定されたような扱いだけど、それでもエイミーはテイラーの幸せだけを思う事で耐え忍んでいる。こんな犠牲を払えるって愛しかない。これぞ愛情。
しかも血縁じゃない妹に。何故か?本当の自分を知っている唯一の人物だから。
最後の「君の名を呼ぶ、それだけで二人の絆は永遠なんだ」もエイミーの一方的な思いではあるけれどテイラーの名前を呼ぶとエイミーだった自分を思い出せるしあの時の2人の絆を思い出せるから。全体的に可哀想なのよねエイミー。だって幼いテイラーがいつまで自分を覚えているかも定かじゃないし逢える事はないんだよ?そんな悲しい事ある?教えてあげたいよエイミー。テイラーちゃんと覚えてるし貴方に逢おうとしてるよって。ちゃんと一人前になって逢いに行こうとしてるよって。。。泣ける。
偉いよねテイラーも。あそこで出て行っても良かったんだ。ねぇね!!って。出て行くのかとも思ったよ。でも成長したんだね。立派になった姉を見て自分も成長した姿で逢いに行こうって瞬時に思ったんだもんね。またベネディクトとのコンビも良い。ベネは口悪いけどいい奴です。
あああああ続き見たいですww

<気になった事(良し悪し)>
・今回少しユリっぽさが出てたね。あくまでもお友達だけど、ライトなユリって感じだった。お風呂のシーンはヴァイオレットの腕が気になったから「そうなってんだ」と感心した。結構メインビジュアルが印象的で机に足乗せてるからどんな感じの人なのかと思ったけど、元は活発なエイミーだから淑女になった時の美しさは良かった。あのダンスシーンはどっちも良い。ヴァイオレットもイケメソだしレディーになったなと♡

<花言葉表現>
*故意に花のシーンが多いものは、作品表現として花言葉が用いられていると感じ記載しています。
【花言葉とは】トルコ発祥と言われる恋文(セラム)。アイテムに意味を持たせ、気持ちを伝える表現方法。
◇花名◇シーン:花言葉:感 想:の順に書いています。

◇リューカデンドロン(種:エイミー)◇
シーン:キャラ名。エイミー・バートレット。
花言葉:「もの言わぬ恋」「閉じた心を開く」「沈黙の恋」「絢爛たる情熱」
感 想:エイミーと付くものは他にもありますが、花言葉や植物の特徴的にリューカデンドロン・エイミーが一番しっくりきました。他はカーネーションですが他のキャラで出ている花なので同じものは使わないかなと思い決めました。花を葉に隠す姿で葉の中に本当の花が隠されているという特徴が、エイミーらしいし閉じた心を開くとかもエイミーの心境の変化と取れる。絢爛たる情熱は美しく、きらびやか、ぜいたくで華やかの意味で葉に隠された花姿から連想されている。貴族の血を引くエイミーの裏表を表現している。

◇ミセス・テイラー・ゼラニウム◇
シーン:キャラ名。テイラー・バートレット。
花言葉:全体「真の友情」「信頼」「尊敬」
    赤「君がいて幸せ」
    ピンク「決意」「約束」
感 想:エイミーの妹テイラー。赤茶色の髪の毛が特徴なキャラでもあるのでゼラニウムの色別花言葉でテイラーらしいものを選んでみました。まさにねぇねがいて幸せと配達員になると決めた決意。ねえねを信頼と尊敬している所からこの花がピッタリだと思います。

◇バートレット(洋梨)◇
シーン:キャラ名。エイミー、テイラー・バートレットのファミリーネーム。
花言葉:花「和やかな愛情」「愛情」「博愛」「私を忘れないで」
    木「癒し」「慰め」「慰安」 
    果実「変わらぬ心」
感 想:洋梨の意味を自分も初めて知って驚いた。3つも言葉があるんだね。2人の共通の苗字なので愛情や私を忘れないで、果実の変わらぬ心もこの2人を表していると思う。

◇ペペロミア・イザベラ◇
シーン:キャラ名。イザベラ・ヨーク。
花言葉:「艶やか」「かわいらしさ」「片思い」
感 想:ユリのイザベラもあるんですが、ユリはベネディクトに使っているので多肉植物の方にしました。花言葉もかわいらしさやデビュタント後の艶やかさやある種ユリかどうかは定かじゃないけどヴァイオレットへの片思いとかも取れる。

◇ローズ(種:アシュリー)◇
シーン:キャラ名。アシュリー・ランカスター
花言葉:ピンク「上品」「感銘」
感 想:薔薇は結構出て来るので花被りしてますが、種類が沢山あるのでそこからも名前を取っていると思います。アシュリーは次にも書くランカスターの家花が薔薇なのでこの花が合っていると思います。上品もアシュリーにぴったり。

◇ヨーク・ランカスターローズ◇
シーン:キャラ名。イザベラ・ヨーク、アシュリー・ランカスター。
花言葉:「戦争」
感 想:史実にもある1400年代に起こった薔薇戦争。イギリスで王位継承を争うヨーク家とランカスター家でそれぞれの紋章がランカスター家は赤いバラ「ロサ・ガリカ・オフィキナリス」、ヨーク家は白いバラ「ロサ・アルバ」であったため「薔薇戦争」と呼ばれました。白地にピンクの縞が入っている薔薇なのでそう呼ばれるそうです。

◇白椿(カメリア)◇
シーン:イザベラとヴァイオレットが花飾りとして付けている。ドロッセル王国の国花
花言葉:「完全なる美しさ」「申し分のない魅力」「至上の愛らしさ」
感 想:ヨーク家が薔薇なので白バラかとも思いましたが、恐らく白椿です。ヴァイレットを紹介したのがドロッセル直々と言う話から繋がりがあり付けたのではないかと推測。


<映像、音楽>

・本編も申し分ない美しさだった。特に最後のテイラーがエイミーに逢いに行った庭園の花たちの美しさ。光の影だったり。。なんじゃありゃって思うほどの美しさだった。


<声優及びキャラ>

●エイミー・バートレット、イザベラ・ヨーク:寿美菜子さん演じる主人公。ヴァイオレットが主人公だけどエイミーの人生がメインなので主人公にしました。初めて会った時の感じの悪さの原因は過去の話で分かる。庶民から貴族になったらそりゃ戸惑うよね。ヴァイオレットの見た目に勘違いしていたけど孤児だと知って少し変わる。そしてヴァイオレットの真っ直ぐさと自分の教師だし同じくらいの歳って事もありお友達になる。初めての友人。自己犠牲愛の人だけど愛に溢れてもいる。逢ってほしいねテイラーに。

●テイラー・バートレット:悠木碧さん演じるエイミーの妹でCH社見習い配達員。流石の碧ちゃん。幼児と子供上手く演じてたね。ただただ太陽みたいな子。大きくなってエイミーに逢いに行く所を見たかった。

●アシュリー・ランカスター:武田華さん演じる同級生。ランカスター家の令嬢。みんなからも慕われているし優秀さがうかがえる。初めは意地悪な感じなのかと思ったらイザベラと仲良くしたかっただけだったーー!!もっちょっとそこらへんの話欲しかったね。まあ史実の戦争相手の家ってのもあるからあえてそこまで深堀しなかったのかな?ヴァイオレットがアシュリーを見て何か気が付いたのは残念そうな顔していたのかも。


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