◆作品No.222 映画 劇場版 境界の彼方 -I’LL BE HERE- 過去篇・未来篇
🔴作品紹介🔴
放送期
2015年3月14日(過去篇)
2015年4月25日(未来篇)
上映時間 各82分
character
神原秋人(かんばら あきひと):KENN
秋人(幼少期): 田中メイ
▼異界士
栗山未来(くりやま みらい):種田梨沙
●名瀬家
名瀬博臣(なせ ひろおみ):鈴木達央
名瀬美月(文芸部/なせみつき):茅原実里
名瀬 泉(なせ いずみ):川澄綾子
●伊波家
伊波桜(いなみ さくら):豊田萌絵
●神原家
神原 弥生(かんばらやよい): 今野宏美
●その他
新堂彩華(しんどう あやか):進藤尚美
新堂 愛(しんどうあい):山岡ゆり
二ノ宮雫(教師/にのみやしずく):渡辺明乃
藤真弥勒(協会/ふじま みろく):松風雅也
▼その他
未来の母
血の一族の女性たち
《過去篇》
主題歌
「Daisy」-Created by STEREO DIVE FOUNDATION
《未来篇》
主題歌
「会いたかった空」- 茅原実里
監督
石立太一
脚本
花田十輝
キャラデザ
門脇未来
アニメーション制作
京都アニメーション
★あらすじ★
最凶の妖夢『境界の彼方』を体内に宿し、半妖として生きてきた神原秋人。 そして『境界の彼方』を、唯一倒すことが出来る呪われた血を持つ異界士、栗山未来。 世界から嫌われた二人は出会うべくして出会い、次第に惹かれ合っていった。 二人で生きる世界を選んだ秋人と未来。 戦いも終わり、これからまた普通の日常が始まる、そう思っていたはずなのに…。 『境界の彼方』から奇跡的に未来を取り戻すことができ、喜んだのも束の間、その代償なのか未来の記憶は瞬く間になくなってしまった。 春になり、新学期を迎えても未来の記憶が戻ることはなかった…。 進級し高校三年になった秋人は、未来の幸せを思い、未来を避けるようになっていた。 秋人の思いも知らず、惹かれるままに秋人に近づく未来。 そんな二人の前に未来を知る人影が。 秋人の思いも空しく、未来は再び自分自身と向き合う戦いに赴くことになる。
🔶感想🔶
<評価:S>
視聴2024.6.19(過去篇)
視聴2024.6.25(未来篇)
<感想>
劇場版の境界の彼方。過去篇と未来篇があって別れているのかと思ったけど2つで1つの作品みたいですね。
過去篇はTV版の総集編なので細かいところは割愛しますが、未来篇へ繋がる部分が出てきているので少しだけ感想先に載せます。当ページでのあらすじは未来篇から書きます。
《過去篇》
時間が少し空いての鑑賞だったので、やっぱり泣いてしまった。。もう思い出したりして秋人と未来の気持ちを考えるとぽろぽろ涙が出て来る。やっぱりいい作品♡過去篇は時系列で編集されていて物語が分かりやすくなっている。所々はカットされていますが物語に影響しません。最後に幼き未来と謎の女性。恐らく母親だと思うけど、何を言われていたのか?そして、自分も秋人も分からなくなってしまった未来。未来篇見ないとぉおおおお!!とわくわくしました。
《未来篇》
はい~見終わりました♡
まずはざっくりあらすじ
〝境界の彼方の戦いが終わり全ての日常が元に戻ったと思っていた秋人。ただ一つ元に戻らなかったものがあった。。未来と秋人の選ぶ道は。。〟
まずは評価から!面白かったですがアニメ版に比べて個人的に物足りなさを感じました。アニメ版ではS+を付けましたがSにさせてもらいました。
映画は持っていなかったのでレンタルしました~!!
TV版はユーモアな描写もありましたが、劇場版は全体的にシリアスが中心になります。内容はTV版で秋人が選択した結果の決着という感じです。
未来篇まで見て境界の彼方は終わる!!!
・・・とは行きませんがw見ておいて損はないです。
京都アニメーションの繊細な美しい絵と共に強い絆の愛情をふんだんに感じれる素敵な作品です。
<感じた伝えたい事・テーマ>
本作で感じたテーマは、「あなたの為は自分の為(エゴ)」です。
◆テーマ:「あなたの為は自分の為(エゴ)」
・今回の恋愛部分では、秋人の気持ちとしては未来が自分自身に絶望しているのを知って同じ思いはさせたくないという気持ちから未来に思い出させないようにしていた。だが、小さい頃砂場で見た男の子と女の子のシーンで、女の子が泣いているが男の子は先に行ってしまう。自分で立ち上がらせることが女の子のためと思わせるシーン。セリフはなかったが、秋人は何かを男の子に叫んでいた。おそらく手を取ってやれなのかなと思った。その事で秋人は、突き放すことではなく寄り添ってあげることが彼女のためになると気づいた。男の子は女の子のところに行って手をつないで立ち上がらせると笑顔になっていた。それを見て確信に変わったと思われる。
それが未来の為なんだと思い込んでいたその気持ちこそがエゴ。未来が望んでいたことでなく秋人が一方的に思ったこと。必ずしも自分の気持ちが相手の為になるとは限らない。
そして秋人が未来に伝えたかった思いは、未来の宿命が境界の彼方を倒すことだとしても自分は半妖で死なないため、宿命に悲しむことは無いと背中をタッチしたシーンはその思いを込めたのだろう。
もう一つのエゴを感じたのは、幸せのものさし。幸せは誰かが決めることなのか?という問い。未来の台詞で、「こうして何も知らないまま。先輩が誰かも分からないまま生きていくことが幸せなんですか?」とある。未来は何も知らされない事に幸せを感じていなかった。幸せは自分自身が感じ取るもので、他人が決めることではない。上記でも書いたが、自分が良いと思ったことはただのエゴであってその人のための幸せではないと感じた。
<気になった事(良し悪し)>
・物足りなさを感じた部分は、アニメ版で恋愛に関しては、ほぼ完成されていたと個人的には思っています。というより大満足してしまった(大号泣したので笑)。しかし、その続きでそれ以上の恋愛の表現は難しかったのかなと思った。パターンが同じになってることも要因かもしれません。
☆身勝手な理想☆
未来の記憶が無いと知った秋人は、記憶を取り戻そうと奮闘するが成果はなかった。秋人が自分と居る事で未来に危険が及ぶなどで脅され避けるが、未来に記憶が思い出される状況が続き記憶が戻った。だったら秋人の辛さを共感して心が揺さぶられたかもしれないけど、急に避けてるから「なに?なに?何があたの~?」が先行してしまった。(※素人の意見です。)
・TV版の最終回では、屋上で未来にメガネを掛けてくれと言って未来が笑顔で終わるで完結しているので劇場版の過去篇を見て、実は未来は記憶を無くしていた続きがある事を知る。本作の基本は、恋愛物語なので未来と秋人の恋愛模様が中心。それは良いとして、
背景が何も解かれてないので、劇場版で解明されると期待した人は多かったのかなとは思う。私もそう思ったのでw。実際なに一つ解かれてなく、こんなに解らなくて不愉快ですww。恋愛は相思相愛で満足なので、もう少し謎にフォーカスを当てても良かったのかなと思いました。
・今回の黒幕は弥勒だった。弥勒の狙いは純粋に泉が好きで2人の世界にしたかったのか?拒まれたことへの逆恨みでそう考えたのかは定かではない。過去のシーンで感じたのは、名瀬家は古くから長月市花野寺町(ながつきしはなのでらちょう)を守る名家で、土地も幼い弟妹達も守りたい気持ちや責任が強く、強い泉だが一人で抱えたことや守る重責から闇に繋がってしまったのかもしれない。その気持ちから泉から願い出たのか?弥勒が唆したのか不明だが妖夢を宿してしまったのかもしれない。
名瀬の良かった部分は、泉がいなくなったとこと博臣が後継者になった。その事で、泉が背負っている責任の重さを理解し、強い姉任せにしていた事に反省し、手をとって同じ方向を向き合わなければならなかったことに気がついた所。
髪の毛の色に注目しているので、名瀬はみんな黒髪で闇を表現したのかなと思った。
個々別というより名瀬家が抱えるもの自体闇に近いものなのかなと。未来の髪が黒くなったのも闇を引き出す弥勒の妖夢の力でなったので黒髪🟰闇を表現してたりするのかな?と。
・結局のところ境界の彼方は消え去ることの無い妖夢なので、また同じようなことが起きても弥生の言うように大事な人、大切なこと、愛を思い出して妖夢の栄養になる闇の心を潰すことで防いでいくしか無いということなのだろう。
・最後の未来と秋人の告白シーン良かったですね~♡好きですのストレートはやっぱり嬉しいし良い!!!未来の笑顔と秋人の照れ顔が最高だった。
<謎、疑問>
◆呪われた血の一族とは何なのか?
→結局解らないままである。何が呪われているのかは作中ではわからなかった。境界の彼方の門番役でもある。呪血一族は、過去のシーンからも髪の毛の色が金髪なので未来も未来の母も金髪。ここで注目したのが秋人の母弥生の毛色。秋人も金髪なので、もしかしたら弥生も呪血一族なのかもしれない。未来の母との関係性は不明だが、キャラクターにあれだけはっきりとした毛色の区別を行っているのでその可能性はあるのかなと思った。未来の母はどうなったのか?それも分からない。過去のシーンで、なぜ化け物とされ村民に殺されなければならなかったのか?死んでいた女性も一族だったのか?作中で「私達の憎しみがこちらの世界と妖夢の世界を繋く扉を開いてしまった。その扉の事を私達は昔から境界の彼方と呼んでいた。」と台詞があり境界の彼方は怨嗟などがひとつの塊になり生まれることから、呪血の事が何らかの形で村人に露わになり忌み嫌われ虐げられた憎しみが募り境界の彼方を呼び寄せてしまった。その事で村に災いが起き結果殺される事に至ったのか?
◆神原 弥生(かんばらやよい)は何者なのか?
→1番なの謎は弥生。上記でも書いたが境界の彼方の門番だと弥生が言っていることからやはり呪血の一族なのかもしれない。今回男女1人をやって怒られてたねww流石よね弥生ww
◆未来の記憶が無くなった理由は?
→もう一つ謎。未来の記憶がなくなっていた事は不明。実態は、元の未来は既にいない。本編で出て来る未来は秋人の中で作られた未来の破片なので記憶が失われた可能性はある。境界の彼方を宿している秋人には具現化の能力があり体の再現は出来たが、記憶に関しては自分と知り合ってからの未来しか知らない為、全ての構築は不可能だったのかもしれない。だが自分と知り合ってからの未来は分かっているため、断片的に記憶があるのかもしれない。例えば「不愉快です」ってなんですか?など引っかかる程度は構築出来ているのかもしれない。。
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