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◆作品No.174 バビロン-BABYLON-


🔴作品紹介🔴


放送期
2019年10月7日秋

character
▼警察
●東京地検特捜部
文緒厚彦(ふみお あつひこ):小野賢章
瀬黒陽麻(せくろ ひあさ):M・A・O
守永泰孝(部長/もりなが やすたか):堀内賢雄
三戸荷 勉(みとに べん):小形満
寅尾 太隈(捜査一課管理官/とらお ふとくま): 稲田徹
筒井 三郎(第六強行犯捜査係/つつい さぶろう):柳田淳一
●多摩東中央警察署
九字院偲(くじいん しのぶ):櫻井孝宏
▼政治家・役人
野丸龍一郎(自明党/のまる りゅういちろう):宝亀克寿
齋開化(新域長議員/いつき かいか):置鮎龍太郎
瀬黒 嘉文(法務事務次官/せくろ よしふみ):家中宏
奥田 椋成(検察事務官/おくだ りょうせい):内匠靖明
▼アメリカ合衆国
アレキサンダー・W・ウッド(大統領): 田中秀幸
エマ・G・ウッド:大原さやか
オリバー・J・ウッド:潘めぐみ
エドムンド・ジュリアーニ(大統領補佐官):土師孝也
テイラー・グリフィン(国務長官):乃村健次
ニコラス・ミラー(国務長官補佐官):沖野晃司
ベニチオ・フローレンス(ハートフォード所長):赤城進
サミュエル・ハーディ(FBI捜査官):竹本英史
トマス・ブラッドハム(FBI捜査官):山本兼平
▼G7首相&関連
ジレ・アッカン(EU欧州委員会):田中完
ダン・キャリー(カナダ):川島得愛
ルチアーノ・カンナヴァーロ(イタリア)木下浩之
オットー・ヘリゲル(ドイツ):梅津秀行
ギュスターヴ・ルカ(フランス):大塚芳忠
フローラ・ロウ(イギリス):勝生真沙子
福澤 俊夫(日本):仲野裕
▼その他
曲世 愛(まがせ あい):ゆきのさつき
坂部 蔵主(愛叔父/さかべ くらうず):青山穣
半田 有吉(善親友/はんた ありよし):興津和幸
正崎 人美(善妻/せいざき ひとみ):中原麻衣
正崎 明日馬(善息子/せいざき あすま):藤原夏海


オープニングテーマ
「Live and let die」-Q-MHz feat. uloco.
「イノチ食ム魂」-Q-MHz feat. Mikako Komatsu
「The next new world that no one knows(blood stained ver.)」-Q-MHz feat. *Namirin


監督
鈴木清崇
脚本
坂本美南香、安永豊、福島直浩
キャラデザ
後藤圭佑
アニメーション制作
REVOROOT


★あらすじ★
その常識が覆される時代が訪れたら、あなたはどうする。
読む劇薬・野﨑まどが綴る衝撃作が、遂に禁断の映像化!
第1章「一滴の毒」

東京地検特捜部検事・正崎善は、製薬会社の不正事件を追ううちに、一枚の奇妙な書面を発見する。
そこに残されていたのは、毛や皮膚のまじった異様な血痕と、 紙一面を埋め尽くすアルファベットの『F』の文字。
捜査線上に浮かんだ参考人のもとを訪ねる正崎だが、そこには信じがたい光景が広がっていた。
時を同じくして、東京都西部には『新域』と呼ばれる新たな独立自治体が誕生しようとしていた。
正崎が事件の謎を追い求めるうちに、次第に巨大な陰謀が見え始め――?
第2章「選ばれた死」

新域域長・齋開化による『自殺法』宣言と、64人の同時飛び降り自殺。
日本を震撼させる事件の真相と、暴走する齋の行方を追うため、正崎は捜査に動き出す。
後任の検察事務官として瀬黒陽麻も加わり、法務省・検察庁・警視庁をまたいだ機密捜査班が組織される。
さらに、事件の鍵を握る女・曲世愛に関する調査も進める正崎だが、その先にはさらなる絶望が待っていた——
第3章「曲がる世界」
公開討論の末に域議選挙が行われ、新域では自殺法の運用が本格的に始まろうとしていた。
齋拉致計画の一件で捜査班全員の死に直面した正崎は、依然として絶望の淵に立っていた。

憎むべき人間はただ一人。“最悪の女”曲世愛を正崎は再び追う。
正義、そして悪とは何かを、己に問い続けながら——



🔶感想🔶

<評価:S+>
視聴2021.12.8
◆管理再視聴2024.1.19

<感想>
はい!終わりました~。いやー何度見ても暗―い気持ちになる作品ですね~。
感想に入る前に弱音と言いますか綴っておきたい気持ちがありまして。
他者様の感想も見るので、さまざまな意見感想があるのは承知なんだけど、バビロンは本当にこっぴどく酷評の嵐でして・・・罵詈雑言や時間の無駄等のご意見が多いです。
個人的には好きな作品ですし自分は評論家でもないので、専門家のような賛否は書けません。プロでないので何が良いか悪いかなんて自分の物差ししかない。
なので好きって気持ちで書くことに勇気がいるなと思ってしまって。
とは言え、ほぼ人の目に付くことはないので心配無用なんですがwwww
人の意見に流されては意味が無いので、頑張って書きます。
今回かなり長くなるなぁ~ww

まずはざっくりあらすじから!!

〝主人公、東京地検特捜部検事の正崎善は製薬会社の不正事件を追っていたが、資料の中に奇妙な書面を発見する。後輩の文緒と捜査を続けて行くうちに一人の女のに辿りつく。やがて正崎は巨大な陰謀に巻き込まれていく。正崎の行く先には何があるのか?〟

見出しみたいなあらすじになりましたが、これ3章編成になっているので纏まらなかったです。感想も纏まらなそうww
個人的に答えの出ないお題の作品は好物なのと人間の感情をフルに揺さぶる内容なので、とっても面白かったです!!
背景の謎は、まったく解けないです。何もかも解らないまま終わるので、白黒付くのが好きな方や伏線回収好きの方には向かない作品だと思います。

全体を見てジャンル構成としては下記のようになっているのかな?と思いました。
●第一章「一滴の毒」は、恐らく1話から3話が対象。ジャンルとしてはミステリー。
●第二章「選ばれた死」は、恐らく4話から7話が対象。ジャンルとしてはサスペンス。
●第三章「曲がる世界」は、恐らく8話から12話が対象。ジャンルとしてはSFと哲学。
1クール通して同じジャンルではないので、一貫性がない部分で物語が破錠していると言われてしまうのかもしれません。ただ話は繋がっているので個人的にはいきなり話が切り替わったという印象はないです。1話から7話まではミステリーサスペンスなので犯人を追いかける主人公の物語なので視聴する姿勢で居られますが、8話からは寧ろ視聴者側に考えさせる手法と言うと大げさですが、「こういうものです」と言うよりはそれについて考えませんか?みたいな部分は感じました。なので本作での伝えたかった事は、第三章の部分なのかなと感じました。命題となる【善・悪】とは何か?とは言え作中で答えを出すので、違うのかもしれないw
第三章のメインテーマ善悪とは何かに感じた事を書こうと思います。
善悪だけじゃなく自殺法は施行すべきかもテーマになっている。

●善と悪
作中で出た善悪の答えはこれである。
善=続く事
悪=終わる事

米大統領アレクが出した答えだ。
『G7サミットもあの少女も同じ答えを求めている。僕は彼女が待ってくれることを良いと感じた。それは彼女が死ぬまでの時間が長くなったから?長ければ良いのか?地球上のすべての生物は自然淘汰適者生存と言う主が長く生きると言う選抜を受けている。消えるものは消え、残るものは長くなる。当り前の事だ。残る。。長い。。それを一言で表す言葉があったような。。そうだ。彼は言ったんだ。((正義とは考え続ける事))続く。そうか。そうなんだ。生物が生きる事、物が残る事。何でも良いんだ。ただ続けばそれでいいなんだ。良いとは続く事なんだ。僕らは続くことに良いと言う名前を付けていたんだ。かなえ・・・教えなきゃ。』
ただ正崎善からの正義の答えは出ていないような気もする。善悪の場合はそれが正しい事なのかを考える事が答えな気がする。

作中のこんなセリフが出てくる。
『つまり善悪と言うのは人間が後から名付けただけって事さ。』
なるほど。
個人的に極端な事を言うと、人が勝手に決めたもので、文明や社会性、法を取っ払えばどちらでもないし、人間であれば状況で変わる。そして表と裏のように善があるから悪があり、悪があるから善がある。つまり善が無ければ悪は存在出来ないし、また逆もしかり。よくあるどちら側にも譲れない正義があって、それは双方からすると正しい事で、誤っている事。基準はあるようでないし、ご都合の部分がほとんどだと思う。答えなど出るもんでもないが自分の考えです。
善悪って大なり小なりあって大きく分けると何のか??行き着くところは、悪は【終わる事=死ぬ】だと思うんだよね。だから傷ついたり、傷んだりしてそれが死につながる事は全て悪い事になるんじゃないかな?
じゃあなんで戦争はダメなのか?命あるものを殺してはいけないのか?
しつこいですが、善悪の根底にあるものは色んな事を削ぎ落すと生死に行き着く。それは生物としてごくごく当たり前でDNAレベルで刻み込まれた、死なない為に生きる事。単純に生物が生きる理由も自分達の種族を残していくため。
「何の為に?」は宇宙レベルの話で壮大過ぎて考えれないですけどw
ただ生きる理由は文化を持つ人間と動物では異なるのかもしれない。でも動物の世界を知る事は出来ない我々には完全な答えなど出ない。無理矢理決める以外に定める事は不可能。全ては人間の憶測にすぎないから。
戦争も殺害もダメな単純理由は種族が減るから。
道徳的に社会的にとかそんなものは、全て捨てれば実話ダメな理由が無い。
人間社会外の食物連鎖の世界で生きている生物たちは、まさに捕食の為に殺す。これは悪なのかと言うとそうとは言い切れない。だからご都合なんだと思います。我々も雑食で悍ましい数を捕食しているけど。。。。
社会性、道徳の部分では無意味な殺生は良心が痛むので辞めましょうと言う所だと思う。
これも作中に出て来た内容なんだけど、聖書にある「隣人を愛せよ」が、「殺すなかれ」よりも上位なら隣人を愛するための殺人。すなわち、誰かを愛するための死は肯定されることになりますか?これ最初理解出来なかったんだけど、死よりも愛が上回って居れば、愛する故の死(自死や殺人)は肯定し正しい行為だと言えてしまう。これ怖いですね。だって愛してるから殺しました。じゃあ仕方ないですね~っとはならないでしょ?でも愛が有れば良い事なんだと言えてしまうじゃんって事。うわぁあああお!!!ってなったね。
あまり関係ない事ですが、矛盾するなと思っているのが価値観の相違を認め合い共存する。これ平和な考えだけど、平等を言ってしまうと悪さえも認めないと本当の意味で平等と認め合う事にはならない。だけど、実際は無理でしょ?だから全ては都合のいい部分で終わるので考えるだけ無駄なのかもと思ってきたww

●自殺の是非
作中でアメリカでも自殺の定義とか法を考える事になった。クリスチャンが多いアメリカ。聖書には自殺は悪い事とは書いていない。自殺って自分自身で選んだ結果だと思うのね。究極を言うと自己責任なんだよね。自身が長く生きたい人には自死はいけない事=悪になるし、短く生きたい人にとっては=善だと思うの。だからそれを本来は誰にも咎める事は出来ないけど、止める事が良い事とされている世の中だと理解はむずかしいよね。死にたいだけの苦痛は本人にしか分からない事だからね。これも社会的に自死がダメなのは人口が減るから。色々訳解らない事を言っているけど、無駄な殺生は絶対領域でダメです。でも自死は自分で選んだ事だからその人が納得しているならダメな事で悪にはならないと思うんだよね。自死を選んだ人にはその道しか答えが無かったんだもん。勿論他者が助けられる場合もあるけど・・・これも難しい問題だよね。

*ここからは突っ込み、気になる、良かったポイントを書いて行きます*
・善とアレクの妻たち。何か凄いパワーを秘めてそうな演出だったけど、特に何もなかったな。特にアレクの妻エマは、何か起こしそうな雰囲気持ってたけどただしっかりしていただけなのかな?ww
・評価とは裏腹に胸糞悪くなった声が多かったのならそれは制作側とすれば、大成功だったのかもしれないね。
・1話目からインパクトが強い!!製薬会社から大学への利益供与の事件を追っていたはずなのに1枚の紙からトンデモねえ事件に巻き込まれた。何が起きたのか?解らないが初見の感想でした。「え?え?」と声に出してしまったww「うわーしょっぱなから面白い!!
」ってなったよね。初回で小野賢章の使い方が不謹慎にも豪華だなって思ってしまった。
・とんでもないアニメが埋もれてたもんだ…と初見にビックリしました。
・トロッコ問題と臓器くじも出てくる。人間の善悪はやはり時と場合、状況下によって変化してしまうので答えは出ないが正解に落ち着く。

◆タイトルについて話したい※全て憶測です。
【バビロン】
以下のように考えてみました。
・バビロン
→これは現在のイラク辺りにあった古代の土地の名前なんだけど、意味が繋がらないので作中で出てくる下記の意味だと思います。
・大淫婦バビロン
→聖書より。
【ヨハネの黙示録に記された7つの頭と十本の角を持つ緋色の獣。この黙示録の獣は7人の王を表しその背には一人の女が騎乗している。女は聖なる者たちの血に酔いしれ最後は神によって焼かれ裁かれる。そのおんなの名は大淫婦バビロン】
この一節が流れるため、これがこの作品のモチーフとなっていると思われる。淫婦バビロンの各詳細に基づき作品と結びつくものを考えてみました。

○外見

姿は女性であり、風貌や年齢・美醜については明らかにされていない。宝石などの華美な装飾で飾られた紫と赤の衣をまとい、手には黄金の杯を持つ。その杯は忌まわしいものや自身の淫らな行いで満たされているとされる。
彼女の額には自身の秘められた名として、「大いなるバビロン、娼婦とすべての忌まわしき憎むものの母」の名が刻まれている。

→容姿は女性なので、バビロン=曲世愛。華美ではないけど風貌・年齢等明らかにしていない部分から、写真で取られた姿が全て別人に見える。実際あんなに雰囲気違う事なんてある?って思うけど私は思い当たる所があってそれが椎名林檎さん。ちゃんとお顔を認識するまで毎回違う人かと思う位雰囲気が違った。だからそう言う人もいるんだなと。これと結びつけると悪い印象になってしまうけど悪い意味では無くて妖艶だもんね林檎さん♡


○黄金の杯

黙示録内で、多くの水の上に座っている大淫婦と紹介される。「多くの水」とは「さまざまの民族、群衆、国民、言葉の違う民」を指す。
つまり彼女はその美貌で王をたぶらかし手にした杯で民衆を酔わせ、彼らの上に君臨する存在である。そして彼女はキリスト教徒や聖者を血祭りにあげ、その血に酔いしれているという。

→大淫婦と謳われているが、愛は誰ともSEXはしていないので実際性行為を表すものではなく、人の心を惑わし誑かす(たぶらかす)方が主と思われる。聖書のなかでも不品行は霊的な意味で「偶像崇拝」を指しているそう。王たちの上に君臨する部分では3章で出てくる世界各国、主にG7に当てていると思われる。G7全国に君臨する所までは居ていないので物語というよりは構図だけに当てている気もします。血祭りは人の善を潰す事で得る快楽などに酔いしれる感覚。


○7つの頭と10本の角を持つ獣

彼女が乗っている獣は全身に神を冒涜する名で覆われている。7つの頭と10本の角を持っている。彼女が従え、そして彼女を裏切る「獣」は「ローマ帝国」もしくはそれに象徴される「強大な国家権力」を暗示するとされている。何故ローマなのかは、昔キリスト教がローマから迫害を受けた事の風刺的な表しだそうです。また彼女は「地上の王たちを支配している『大きな都』」でもある。7つの地の王たちは、この女と不品行を行ないこの「大淫婦」は、政治的な権力とも繋がっています。

→7つの頭は上記でも記載しましたが、G7を表していると思います。そして10本の角に関してこれは無理矢理なこじ付けですけど、自殺法の賛否の数に当てはまるのかなと・・
獣には角が1本のものが4匹。2本のものが3匹います。これをサミット内での国の方針に当ててみました。
肯定:カナダ、イタリア
保留:アメリカ、ドイツ、日本
否定:イギリス、フランス

肯否の1解答の国は4国。肯否どちらもの2解答の国は3国。これを数に表すと全部で10となる。そこまで練られていたら楽しいですね!!
政治とも繋がると書かれているが、実際愛と繋がる事はなかったけど、政治が出てきているのでそこも構図として入れたのかなと思います。
最終的にバビロンは、神の裁きを受け乗っている獣に殺される末路を迎えるので、作品のバビロンも最終的には愛がどうなるのか気になりますね。

他にもバビロンの言葉の意味で、
*パトワ語では、警察(善は検察なので少々違う。)
*ラスタ用語では、国家、システム、クソ社会
*シュメール語とバビロニア語では、神の門

と言われる。バビロンは神の門、警察、人のエゴが神に近づこうとしたバベルの塔があった都市の名、権力・悪・罪といった悪しきもの、資本主義社会、都会、不条理な世の中などを表していて作中に取り込まれてるよね。

※ここからネタバレです。本作に関しては作品を先に見てください。


★謎★
背景の謎は全く解かれないので謎だらけです((笑
★あの血まみれの紙のFは何なのか?
→恐らく女(female)と言う事だよね?全体的に女性が強い印象。これはタイトルの大淫婦のバビロンからも主役は女性であり女が強い事を表しているのではないか?
だけどあの気持ち悪い紙はダイニングメッセなのか自らの訴えなのかそこも謎だね。
★一番の謎
新域域長・齋開化。自殺法を推奨する張本人。自信も自殺を望んでいる。
→生き死には個人の自由だからいいんだけど、この死への誘導世界をつくるきっかけはイツキなのか?愛なのか?これが全く分からない。死を選べる世界を作りたいイツキの方針と人を死に追いやる愛の方針では向いている方向は少し違う気もするんだけど、何故か手を組んでいる。イツキは大量に人を殺したい人物なのか?謎。
★イツキと善に愛の効力が無い謎。
→イツキは自殺希望者だから、死に追いやる事が生きがいの愛だとしたら死にたい人は死に追いやる必要がないから効かないのか?または、手を組んでいる為、効力を発してないのかも。
→善については、最終回、恐らく善の息子のあすむだとおもうんだけど、あそこに愛が来ていた時点で、時系列的にあのアレクの事件あと。と言う事はあの時の銃声は少なくとも愛を殺した物ではないとすると。。。じゃあ最後の最後まで何の効力も無かった善が最後に毒牙にかかり自殺を図ったのか?それが分からない。個人的に愛がいわゆるチートキャラだとして、そこだけ取り立たされるけど正崎さんも一切効果ないからチートキャラなんだけど、そこの面白さ誰も拾わないの?w本当に善の塊だから効かないのか、愛が対戦相手だから効果を発していないのか?これもまた謎。主人公だから殺せないご都合もある。
★愛はなぜ瀬黒陽麻(せくろ ひあさ)へあの手法取ったのか?
→言葉や声一つで自殺に追いやれる愛だが、ひあさだけは斬殺した。あれは、明確に他者が殺す事が悪い事で悪だと言う事を分かりやすく演出したものと思われる。声一つで人を自殺に追い込むなんてにわかには信じられない。「んな馬鹿な!!」と突っ込みたくなるがそもそもフィクションの世界なので、それが可能なのが二次元なのでご愛嬌。作中では証拠がなく検挙する事が不可能だった。だが7話のあのシーンではちゃんと愛が手を下している。惨く惨忍な方法で。これは実際見て欲しい。想像できる人間ならばかなり重いシーンだ。個人的にはここで愛が善に善悪の問いを投げかける。これが3章に繋がって行く為、必要事項だったのかなとも思う。しかし警察はこの事件を隠蔽するわけよ(怒)
★曲世愛とはなんだったのか?人物象
→超~チート愛ちゃん。悪そのものを表したキャラなんだろう。曲世自身は自分を悪人だと言っていて、世の中を支配してどうこうしたいと言うよりは、新域選挙や自殺法を利用し人を死に追い込む事を楽しんでいたのかなと。この人は純粋に悪行を愛していて、それを行う事がとてつもなく好き。愛にとって悪と善は、犬派と猫派位のもので大差なくどっちも好きな気持ちって理解できるでしょ?意味があものあるんだと。善悪の分別は付いている中で悪行をすることに生きがいを感じている人と感じた。
愛の能力について、人の心を翻弄する何かを持っていて、その魅力に我を失う。そして愛の毒がに掛かった男性は射精する時のような感覚で自殺したくなると言う。だが女性も絶頂を迎える事は有るとは言え男性のような感覚なのかはわからない。なので性的に感じる部分ではクジが言っていた例えが当てはまるのかは疑問。64人の自殺の時にも女性はいたので性別関係なく効力はありそう。超能力なのかと言われるとそうじゃない気もしている。世の中に人を巧みに操れる人物って意外といて、愛はそれに当てはまるのかと。アニメなので解りやすく超能力的に見せたのかなと。
勇者になりたいと言う愛。愛の世界では、正義と言われる者が魔王。愛にとっては死とは自由で解き放たれる事なのかなとも思った。善と言われる生に捕われた心と体からの解放。そう自由になりたい人からすると愛は正義なんだのね。
愛の過去が少し分かったような解らないような。どこで生まれ、どこから来たのか?養子って事で生みの親がこの能力に恐怖し捨てたのか?身元が分からない所も静かに近づいてくるのも悪そのもののようで怖い。
★最終回、善は結局どうなったのか?
→解りません((笑
最後正崎は、曲世愛の毒牙にかかり自殺を図る米大統領を射殺する。
自殺する事により自殺法を推奨する事になる事を避けるためと思われる。
そこに現れた愛。愛と対面する善。
正義を貫く善としては、愛を殺す事で悪を選ぶ事になる。善が悪を選ぶことを拒絶したのであれば続く事が善と言うことで愛を撃つことができなかったのか?
正崎も最後は曲世の毒牙にやられてしまったのかと思うエンド。なので解りませんw

聖書など織り込まれている作品は、人の業をテーマとしているのが多く好き。 著者の野﨑まどさんは正解するカドも携わっていて、正解するカドも好きだったので超~納得したw
作画も結構綺麗で全体的には崩れが少ないと思います。特に7話の愛は寧ろ綺麗に描かれているのがまた恐怖。
何故この事件や事象が起こっているかの理由は全く分からない作品ですが、人の感情が揺さぶられるので面白かったです。

<声優及びキャラ>
●曲世愛:ゆきのさつきさん演じる本作のメインでもある女性。これがさ~愛の名前がさ~。曲がった世の愛ってのが凄いよね。歪み。そのもの。むしろ歪んだ世界を愛しているとも取れる。自称悪人。悪い事が好きでそれを純粋に行っている。関係ないけど、雪野五月さんいつ改名したんだ!?気が付かなかった。ゆきのさんの演技がね、もう~愛にぴったりで。声も魅了される綺麗な声だし、これはゆきのさんにしか出来ないと思わせる。愛を取り締まりするシーンで善への質問が痺れた。質問内容もだけど、愛の表情が凄い。人を見透かしたような馬鹿にしているような、からかわれているような、つかみどころのない表情。余裕とでもいうのか?声の演技もありきでこのシーンは結構好き。
男性にとって女性は、身を滅ぼす程に魅力的であり性の欲情には勝てない悪魔的存在でもあり女神ともなる。曲世が女性なのもそういった意味合いがあるのか?

●正崎善:中村悠一さん演じる主人公。ゆーきゃんの声はやっぱりどんなキャラでも耳に響くね。良い声。まぁこの善さんが救いが無くて可哀想。最後の方ほとんどの同僚を亡くすので、見てられない。ただ最後まで名前の通り正しく善い行動をするキャラでした。後半は少し存在感が薄くなるけど最後は愛との対決で正崎善を貫き通せたのか知りたい。

●瀬黒陽麻:M・A・Oさん演じる検察事務官の後輩。善さんの憧れになる女の子。仕事に真面目でなかなか善さんとも距離があったけど、とんでもない印象を植え付けてしまう。これは7話をご覧ください。本当に可哀想。。。

●九字院偲:櫻井孝宏さん演じる警察官。さっくなので裏切りでもあるのかと疑ってしまったけど違いましたw良いキャラだった。不真面目そうだけど悪にはちゃんと立ち向かう人。クジのラストシーンの演技は凄かった。そして表情も表現が凄かった。あの表情何回もスローで見入ってしまった。そしてクジの台詞で「正崎さん。あの女と対面して自殺したくなりました?」ってパンチあるよね。

●齋開化:置鮎龍太郎さん演じる政治家。謎OF謎。淡々とした感じのキャラが置鮎さんの声で更に淡々とした部分が完成されている。イツキも今後どうなるのか?全然わからないww

●アレキサンダー・W・ウッド: 田中秀幸さん演じる米大統領。考える人の仇名があり、兎に角考える。考えるときに鼻を触る癖がある。やわらかく優しいイメージだが、締める所は締める人。善に引き金を引かせない様にしたのはグッと来た。。田中さんの声もまた柔らかいけど権威を感じさせる声が素敵だった。


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