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◆作品No.221 境界の彼方

🔴作品紹介🔴


放送期
2013年10月3日秋

character
栗山未来(くりやま みらい):種田梨沙
神原秋人(かんばら あきひと):KENN
秋人(幼少期): 田中メイ
▼ 異界士関係者
●名瀬家
名瀬博臣(なせ ひろおみ):鈴木達央
博臣(幼少期): 佐倉綾音
名瀬美月(文芸部/なせみつき):茅原実里
名瀬泉(なせ いずみ):川澄綾子
●その他
新堂彩華(しんどう あやか):進藤尚美
新堂愛(しんどうあい):山岡ゆり
二ノ宮雫(教師/にのみやしずく):渡辺明乃
藤真弥勒(協会/ふじま みろく):松風雅也
●伊波家
伊波 唯(いなみ ゆい): 矢作紗友里
伊波桜(いなみ さくら):豊田萌絵
●神原家
神原 弥生(かんばらやよい): 今野宏美


オープニングテーマ
「境界の彼方」- 茅原実里
エンディングテーマ
「Daisy」-Created by STEREO DIVE FOUNDATION


監督
石立太一
脚本
花田十輝
キャラデザ
門脇未来
アニメーション制作
京都アニメーション


★あらすじ★
「ある一族」たった一人生き残った少女 と、 存在しないはずの「半妖」の少年。 二人の物語。 半妖の少年、神原秋人はある日の放課後、屋上から今にも飛び降りそうな少女と出会う。 彼女の名前は栗山未来。異界士の中でも特異な呪われた血を持つ一族の最後の生き残りだった。  変わらない部室。変わらない日常。変わらない世界。そんな毎日を過ごすはずだった。  だが、一人生き残った少女と半妖の少年が出会ったとき ―――世界が一変する。



🔶感想🔶

<評価:S+>
◆管理再視聴2023.2.28
●過去視聴済2018.7.28

<感想>
最高ぉおおおおおおおおうに不愉快です♡
劇場版を視聴後にアニメ版の修正をしました。全部見てからの印象が変わった事もありフォーマットの変更も含めて書き直しています。
ではざっくりあらすじ

〝主人公・神原秋人は無類のメガネフェチの高校生。ある日、屋上に立っている女生徒を見つける。緊急性を感じた秋人は屋上に駆け出す。そして屋上の彼女に声を掛けた。「貴方のようにメガネの似合う人が死んではいけない。要するにメガネが大好きです!」すると女子は不愉快ですと返した。〟

まず評価からめちゃくちゃめちゃくちゃ面白かったです!!良かったです!!!
いや~素敵な恋物語でしたね。本作でのざまあみろの愛情のぶつけ合いが良すぎる〜♡
ぬぉおおおおおおお。最後!泣くよ~。これは~。いや良かったー♡
京アニ作品なので、名は知れていると思うが印象としては隠れた名作と思っている。
キャラの個性も良いし、背景や人物の謎もありでとっても楽しめる。

「好き」が溢れている作品なので是非見てみてくださ~い。
ちなみに私は6話、10話、12話がお気に入りです♪

<感じた伝えたい事・テーマ>
本作で感じたテーマは「好きそして愛」です。
◆テーマ:「好きそして愛」
・なぜテーマが好きと感じたかと言うと本作には様々な『好き』が入っている。恋やメガネフェチ、妹好き、盆栽好き、みんなの恋焦がれるものをふんだんに入れている。
本作は神原秋人と栗山未来の恋物語なのでそれを中心に書きます。
タイトルからフォーカスが境界の彼方に思えるが2人の存在意義が主軸だ。
秋人はメガネフェチと未来の可愛さもあり冒頭の屋上シーン時点で惹かれていたのかもしれない。未来は倒すべきターゲットである秋人に触れていくうちに恋に落ちたと思う。。この関係の相対性が良いよね!壁がある方が萌えるでしょ恋って♡
伏線回収を見て未来が置かれた状況や秋人との関係性が変わっていくことへの葛藤だったり、最後は自己犠牲をしてでも助けたいという未来の恋を超えて愛なのは本当に素敵で、最後の足が消えるのが分かって秋人に来てくださいって所とかもう最高。あそこは何度見ても泣いちゃう。。
相容れない2人だったけど2人だったから惹かれあった。恋をする喜びを知った2人は孤独を抱えていたけど出会った事で孤独は埋まり特別な存在になったんだよね~!くぅうう。たまらん♡
秋人もメガネストから栗山未来個人を好きになっていた。自分の想像より未来を大切に思っていた気持ちが最後の未来が消えた後、リングを大切に握り締めるシーンに出ていたよね!はい最高~~!!!
そして、『ざまあみろ』コレ!コレ!コレ!本来の意味は敵対する相手を嘲笑う嫌な意味なんだけど、秋人と未来は互いを思い自分が犠牲になることの行動が思い通りにいかなくする気持ちから出た『ざまあみろ』。こんなのされたら絶対忘れられない。笑
またさ、ホムペのね未来の言葉・・・
『先輩は、どこにもいきませんよね。』
…お前だよぉぉおおおおおお!!!!!どこにもいくなわーー!ww

そんな2人の好きを経て愛に変わる話だったと感じた。
最終回、未来の笑顔と秋人の必死なシーン最高でした。
見終わって境界の彼方のような夕日、夕焼け色の少しセンチメンタルな感情に包まれましたw
恋愛モンスターとしては、美月は?美月は秋人の事どう思ってたの?そこが気になるよね〜w


<気になった事(良し悪し)>
・本作は初見で理解するのが難しいなと感じました。今から記載する部分を理解しないと本作は本当の意味で良さが見えてこないとも思いました。
隔絶空間に行ってから未来が復活した理由を分からないなりに考えてみました。

@未来の状態と存在出来ていた理由↓
未来は自分の呪血を全て使い境界の彼方を倒し融合した事で秋人から切り離すことに成功した。その時点で元の栗山未来は消滅している。空間にいた未来は実態が既にない思念体のようなものだが、境界の彼方を倒す意志と秋人への想いこの2つ強さがこの空間で具現化されたのかもしれない。傀儡の秋人は未来の思いが作り出したものだ。
他の方の感想で境界の彼方の能力は「虚構を現実化する能力」と表現されていました。
切り離された境界の彼方は、本来消滅するはずだが未来と融合する事で存在を保っていた。未来は融合と指輪の力もあり境界の彼方の中で存在を保つ事が出来た。
指輪も印象的でそこにも注目してみました。
『私が死んだらその亡骸で指輪を作ってください。私があの子が愛する全ての物を守って見せます。』
この未来の母の言葉から指輪は未来の母の亡骸でそこには未来を思う母の愛の力(念)が込められており、未来を守ることに徹している。そうなると境界の彼方は怨嗟が元なので愛情には勝てない。そもそも愛情のみなら生まれてこない。なので未来が境界の彼方と融合した後も指輪の力が未来を空間に残したのかもしれない。

@秋人の中に境界の彼方が戻ると未来がなぜ消滅するのか?↓
『先輩の中に境界の彼方が戻ったんです。ここはもう直ぐ崩壊します。私も多分消えます。境界の彼方が先輩の中に戻った今。私は存在できないはずです。本当の私はもうとっくにいませんから』
未来の台詞を見て隔絶空間を作り実体として現世に存在していた境界の彼方が秋人の体に戻る事でその空間が不要になる。その隔絶空間だからこそ未来が存在出来たとするなら実体の秋人に戻る事で空間自体無くなるから未来も消滅に至るということなんじゃないのか?色々考えをめぐらせこれが一番しっくりくる。

@なぜ未来が復活出来たのか?
境界の彼方が秋人の中に戻った事で、虚構の存在を現実化させる力が秋人に備わっている。
実際未来の肉体は、現実にない為虚構となる。なので秋人の思い・思念の強さと指輪が消えた事で母の未来を守る能力で新たな未来を作り出した…のかもしれない。
ただこの未来には秘密がありこれは劇場版で分かる為ここでは割愛します。

・秋人の成長。隔絶空間で境界の彼方との戦いは秋人が境界の彼方を吸収する形で収まる。境界は精神面での働きによってもたらされる境地の意味もあるので、過去の自分が抱いた劣等な気持ちを乗り越える。超えていくという秋人の成長を描いているものだと受け取った。なので最後も未来が止めを刺すのではなくて秋人にしか倒せない。なぜなら秋人自身だから。嫉妬や憎悪、悲しみの心も全て受け入れ一歩前に進む事で妖夢の力は弱くなったんじゃないかと思っている。凪の影響もあると思うけど・・・笑

・色々な所に散りばめられている意味を見つけると面白くて後半に未来目線での伏線回収はめちゃくちゃ気持ちよかった!!そうだったのね・・と。

・弥勒や泉の謎について酷評されそうだけど、これはあくまで未来と秋人の物語なのでそこまで求めてはダメなのかなと思う。背景の謎や答えを求める方には「つまんねえ」ってなってしまうかも…きっと2人の心の居所をみるのよねこの作品は。
とは言っても謎は多くてね。気になるよねww

・噂の6話はギャグ回で、一応妖夢討伐の為ではあるけど最高だったwwwwなんそれってなったwww

<謎、疑問>
◆秋人はどう生まれたのか?なぜ半妖なのか?
→秋人は半妖で、母:弥生(人間)と父(妖夢)のミックスとされているが妖夢部分の謎が残る。他の方の考察を参考に自分の考えも交えて書きます。
作中で彩華が言っていた半妖は存在しない。だから秋人がレアな存在だがこの世界に存在している。まず、妖夢には生殖機能が無いというのがベースにあるとすると、弥生は妊娠出来たとしても父親のDNAが入る事はない。ココが最大の謎だが答えは何処にもありませんw通常の性行為で妊娠しないとするともうファンタジーな話で弥生が夫の妖夢を宿し奇跡的に妊娠し秋人が産まれたという線と境界の彼方が生まれる理由に注目してみました。『この妖夢は長い年月をかけ外に放たれてしまった無数の怨嗟や心の歪みが渦巻き、一つの塊になって生まれると言われている。放っておくと世界を破壊に導くとか…。疾病や自然災害や戦争もこの妖夢がきっかけで起こると言われていて俗に【境界の彼方】と呼ばれています。』
と弥勒が言っていた。人の歪んだ心から産まれるという理由から弥生は夫である妖夢との間に子を設けられないことを強く苦しみ、境界の彼方が生まれ秋人ができたのかも知れない。あんなキャラだから想像できないけど…。境界の彼方は具現化の特性を持っている妖夢なので弥生の怨嗟が秋人を産んだ。境界の彼方から生まれた秋人の中に宿っている事も未来が復活したのも納得できる。
映画も見て思ったのは、呪血一族の償いとして現世との門番と妖夢を倒す事を行っている。その償いの一つが秋人自体を境界の彼方にして見張るということなのかも知れない。作中の台詞から体が危険な状態に陥ると妖夢の意識が目覚める。それは世界の破滅に繋がってしまう。その為呪血一族で秋人を監視してるのではないか。境界の彼方を倒せるのは呪血一族でその担い手が未来だったとしたらこんな残酷な事はない。だからこそ秋人と未来の恋愛物語なのかもしれない。怨恨ではなく愛情で乗り越えるという弥生の台詞がそういうことなのだろう。未来と秋人は狩る狩られる宿命を背負っているからこそ、その愛が輝きこの台詞に繋がるのかなと思った。↓↓↓↓
『こうして僕と栗山未来(くりやま みらい)は出会った。こんな2人がその時限りの関係で終わるとしたら全ての物語はこの世に存在できないだろう。』
あと、憎悪ではないが博臣や美月の秋人に対する想いが存在させる力になってたりしたらグッと来るよね!!特に博臣は自分が過去に秋人に負傷されたけど友として深く繋がっているし飄々としているのにアッキーを殺すなって思いとか感動する。!
そう考えるとこの作品の見え方が変わって面白い!まぁ全部憶測だけどwww。

◆呪血一族が女性しか出てこない訳は?
→わかりませんwもしかしたら女性だけの一族なのか、呪血のみ引き継がれるのが女性だけなのか?そういうのもあったりするのかな?女性だけの一族だとしたらより一層秋人の存在が謎になる。

◆泉、弥勒はなぜ妖夢を飼っているのか?
→弥勒は何を企んでいるのか?あとどこいった?w泉も飼っているなら何か関係があるのか?

◆名瀬家のお祖父さん?壁の奥にいる人はだれ?
→名瀬家の祖父なのか?良く解りませんw


<花言葉表現>
*故意に花のシーンが多いものは、作品表現として花言葉が用いられていると感じ記載しています。
【花言葉とは】トルコ発祥と言われる恋文(セラム)。アイテムに意味を持たせ、気持ちを伝える表現方法。
◇花名◇シーン:花言葉:感 想:の順に書いています。

◇ツツジ◇
シーン:OP映像。
花言葉:全体「節度」「慎み」
    赤「燃え上がる想い」や「恋の喜び」
白「初恋」
感 想:花言葉は全体よりもあえて色つきの花にしていることから、恋の喜びや初恋がピッタリ。恋をした喜びが秋人と未来の恋模様を表現している。

◇マーガレット◇
シーン:ED映像。
花言葉:全体「真実の愛」「真実の友情」「私を忘れないで」「優しい思い出」「誠実」「貞節」
    白「恋占い」「心に秘めた愛」「信頼」
感 想:白のマーガレットだったので心に秘めた愛や恋をした時の心情から恋占いに使われるマーガレットはピッタリ。信頼や真実の友情の意味は秋人や未来の周りの人たちを指している気もする。ただ弥勒と泉も入っているから微妙だけど…w

<タイトルについて>
【境界の彼方】
以下のように考えてみました。※全て憶測です。
・境界 →意味は、
1 :各人をとりまく境遇。境涯。2 :精神・感覚の働きによりもたらされる状態。境地。
3 :仏語。善悪の報いによって各人が受ける境遇。4 :自分の力の及ぶ範囲。
上記の4つの意味があり内容から全て作品に入っていると感じる。境い目は現世と境界の彼方との境で、置かれた環境や精神状態、力の及ぶ範囲などは物理的な境よりも心のあり所の方の意味で表現されていると思われる。仏語でもある事から仏教世界も入っている。弥勒など。

・彼方 →彼方は彼方(あなた)とも読める。これは向こう側や遠い場所を指しているのと同時にあなたとも捉えることができ、秋人または未来の事を指すのではなかろうか。
このタイトルから主人公は秋人だと分かる。


<映像、音楽>
・京アニだけあり、映像美はパーフェクト!
キャラのアップや未来の泣き笑い顔とか美しすぎて見入る!なんといってもキャラデザがやっぱいいよねー!

・あとオープニングが良いよね♫書き下ろしだから当たり前だけど、歌詞が2人の事でね。《迷いながらも君を見つけたよ》良い!


<声優及びキャラ>
・弥勒誰かに報告してたけど、あれ自分の妖夢に言っていたのかな?ずっと独り言?w
●栗山未来:種田梨沙さん演じるヒロイン。未来のドジっ子がキュートすぎる~!呪血の一族で忌み嫌われ生き残りって時点で、壮絶に生きてきたのが想像できる。良い子なのに運命を背負って辛かったけど居場所とその運命が報われたと思えて本当に良かったね❤秋人宛てのメールが感動的だよね~。種田さんの声がかわいくてあっていた。

●神原秋人:KENNさん演じる主人公。こよなくメガネを愛する男。半妖という実在しない存在でその所為で幼少期から自分が人と違う事に悩み孤独を感じていた。本人は社交的で明るい印象なだけに心に抱えた闇は相当だったんだなと思った。その分他者へ優しい。基本突っ込み。けんぬの演技。感情を爆発させているところとかマジ良い!

●名瀬博臣:鈴木達央さん演じる名瀬家の長男で秋人の同校生。博臣最高だろ!もう、私の好みですwお兄ちゃんでシスコン変態。でも友達思いで縁の下で支えている。大事な時にいつも助けてくれる最高よね。見守る男って紹介も良い❤京アニのたっつんはわりかしおとなしめの役が多い気もする。秋人にもっとも居てあげて欲しい友人。彼の懐の大きさが好き。

●名瀬美月:茅原実里さん演じる秋人の同級生、博臣の妹。もう一人のヒロインと思いっている。テーマでも書いたが秋人への思いがどうなのか気になる。変態アニキを毛嫌いしているがピンチになると思わず「お兄ちゃん」と言ってしまう隠れブラコンなのかもしれないwww美月は戦場であまり戦わないのは能力がそこまで強くないからなのかな?でも精神面での支えを買って出るやさしい子。美月の好きってなんだろう?本かな?

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