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ライサンダー忘備録

9/10-11と、9/17-18公演を観劇したので、ちょうど序盤公演と中間公演を見れた感じでした。

9/10昼は2回のカーテンコールで終わり、夜は拍手喝采でスタンディングオベーションとなって3回目のカーテンコールがあったのですが、その時の優吾くんの堂々としていながらも、拍手を噛み締めるように嬉しそうに客席を見渡していた顔が忘れられません。「良い顔」というのはあの瞬間の優吾くんの表情のことを言うのだと思う。
という話を前置きにしつつ、ライサンダーのあれこれをメモに残しておきます。

・上手からやってくるライサンダー役の青年。車椅子を押し、テーセウス/オーベロン役の長のような人とすれ違う時に軽く一礼している。(ハーミアを観察していたら、ハーミアは向かい合って深く一礼していた。たしか。)
あの物々しい雰囲気を纏える優吾くん及び他の演者様方も凄い。
・劇が始まり、「前へ出ろライサンダー!」で藁の羽織を放るように投げるライサンダー。他の子はするりと床に落とすように脱ぐので、ライサンダーだけが粗雑に見える。
・ハーミアが死刑だと言われた瞬間に前に出てくるライサンダー。悔しそうな表情が良い。
・駆け落ちの話をするライサンダー。結婚できるよ!と跪きハーミアの手を握る時のキラキラとした顔が素敵。それを受けてステージに走っていくハーミアの浮かれっぷりも超可愛い。イチャイチャ抱き合うのも可愛い。
・ヘレナとハーミアが話している時、笹を見ているライサンダー。とある公演では包帯を巻いている手首を気にしていた(このシーンだったかは記憶が曖昧…)ので、もしや「ライサンダー」の心の傷なのだろうか?と思った時もあった。けどたぶん「ライサンダーを演じている彼」の傷だと思うけど。
話が逸れた。
笹鑑定してるライサンダー可愛い。ハーミアが「ライサンダー」と名前を出した瞬間に振り向くの、愛。
ここのシーンのハーミアの、「ところが、どんな魔力があるのかしら、この人の胸の奥に」「この人はその天国を変えてしまったの、地獄に!」のセリフのところが、生駒ハーミアが本当に可憐で可愛くて仕方がない。恋する乙女の顔でライサンダーを見ているんですよ。それを見つめ返すライサンダーの眼差しも優しい。愛。
ハーミアの手を取り階段をおりて駆け出していく二人の仲睦まじさ。二人の視線、仕草から本当に愛し合ってるのが伝わってくるのがすごい。
・「実を言うとね、迷ってしまったんだ、道に」この辺、髙地優吾を感じて萌。(萌って死語!?)
寝床問題の時のライサンダーの顔、これ→(>_<)
公演重ねる毎に「えぇーー?」って素直な声が出始めた。笑
・惚れ薬を塗られてる時のライサンダー、パックがふよふよ浮いてる演出も相まってファンタジーで可愛い。優吾くん、ファンタジーが似合う。
・ヘレナに惚れてしまうライサンダー、9/10公演はオーソドックスな感じ(キスをすんなり強請る)だったけれど、9/11にはもう余裕が出てきたのかはっちゃけ始めてた。笑
キスを強請るところで、自分の唇をキザったらしく拭ったり(チュッ!というリップ音付き)、唇を拭いてから強請ったり等など。
・あの人の騎士になるのだ!と宣言しヘレナを追って階段をかけ登っていくライサンダー、激足早すぎて、これはトキメキと言うよりもはや笑ってしまった。本当に早い。
・ディミートリアスもヘレナに惚れ、そうして始まる大乱闘スマッシュブラザーズ。
「ヘレナ、嘘だ、信じちゃいけない!」の声色が少年みたいに無垢に聞こえて本当に好きだった。ここだけ絶妙に声のトーンが違うような。
縋りついてる子供みたいだからかな。
ハーミアがやって来て、下手でヤンキー座りしてイライラしてるライサンダー。どこかの公演で舌打ちが聞こえたような。幻聴か?
ここからハーミアに怒鳴るライサンダーからは心底の「嫌悪」「拒絶」を感じて恐ろしかった。ハーミアを見る目が冷たい!
「なぜ俺の後を追う!!」の「なぁぜ」の声の圧力半端なくて私がハーミアだったらこの時点で号泣する。
そして打って変わって「行かないで、ヘレナ!」は例の子供みたいな声。やっぱり縋り付く時はこの声になるのね。
・ハーミアとヘレナの罵りあい。ハーミアを止めるライサンダー、膝で思いっきり生駒ハーミアちゃんのジャンプを手伝ってる優吾ライサンダー可愛い。この時のハーミアちゃんは威嚇する子猫でめちゃくちゃ可愛い。
・罵倒アドリブ。私が入った回は米粒とかミトコンドリアとか蚊とかに例えていた。全然覚えてない。ツイートにも残してなかった。笑
・ディミートリアスとの決闘をパックに遠ざけられる場面。もう私はここの優吾くんの演技に賞を送りたい。本当に素晴らしかった。
前のnoteでも書いたけど、悔しそうな表情、声、美しいセリフがハキハキと伝わってきて、かつそれに感情が乗ってる。本当に素晴らしいよ優吾くん…。
力尽きて眠るシーンで、うまく座布団の上に横になれずにモゾモゾと位置を調整するゆごサンダーは可愛い。
そして両腕を抱くようにして足を揃えて眠るライサンダーが可愛い。
下手だとおしりと足しかみえなかったけれどそれもまたヨシ!!上手だと可愛い寝顔が見える!これもまたヨシ!!
ちなみにハーミアちゃんは胸の辺りで両手をグーにして眠っているんですけどめちゃくちゃ可愛いです。
・魔法が解けたあとの歌と、みんなのダンス好きーーー!!!
ここライサンダーがセンターなの、この若者四人の喜劇の部分はライサンダーが惚れ薬を塗られてしまったことにより起きるので(ディミートリアスだけが塗られていればなんの問題も起きなかった)、ライサンダーが肝だからだよな、と思いながら見てた。
・ティターニア様とボトムのやりとり。蝶々が時折ライサンダーに止まったりするのが可愛い。(あれ?このシーンだっけ。違ったらごめんなさい)
・目が覚めた四人。
テーセウスに駆け落ちのことを説明し、イジーアスにチクチク言われている時に、ハーミアの肩を抱くライサンダーと、ライサンダーの胸に頭を預けるハーミアの図が好きすぎた。
その後の、ディミートリアスのセリフの時にもギュッと密着してるライハミが可愛い。あれ、胸に頭擦り寄せてたのこのシーンかもしれん。うろ覚えすぎる。
・どのシーンが忘れてしまったけど、ライサンダーがハーミアの髪を撫でた日があって、ぎゃあ〜!!となった。いつもやってた訳じゃなくて私が見た中で1回しかやってなかった気がするので、本当にびっくりした。
・職人チームの劇。
下ネタっぽい所でハーミアの顔を覆うライサンダー、は定番だったけど、中盤公演で始まる前に何か冗談を言い合ったのか分からないけど二人でペシペシ腕を叩きあってたのが可愛かった。ナチュラルにイチャついている。
9/18の昼公演かな?が本当にお客さんのノリが良くて、それまでは劇中劇に対して拍手はなかったけどこの公演は自然と拍手が発生して、9/19からテーセウス様やライサンダー、ハーミアが客席に向かって語りかけたり頷いたりするようになった。そしてハーミアちゃんの素の笑い声もよく響くようになった。笑
テーセウス様がこちらに向かって話しかけてくれるのめちゃくちゃ好き。となると同時に、観客もアテネの貴族になった気分になれるし、この舞台の構成から言うなら、村の奉納劇を見に来た観光客とも言える。
そして物語自体は、劇をするアテネの職人たち、それを見ている貴族、そしてその人間たち見ている妖精、という構造なので、わたしたちが拍手で参加することにより貴族と一緒に見ている、ということになるのなら、わたしたちも妖精たちに見られているということになる。
この不思議な構図が、面白くもあり、少しゾッとしたりもして。
・パックの口上。ここで客電がふわっと明るくなっていくのが、夢が覚め、劇が終わることを伝えていてグッとくる。
倒れ込んでしまったパック役の子を抱きしめるライサンダー役の彼。序盤公演では頭を撫でていた(確か!!)、中盤公演では背中を何度も何度もポンポンしてやっていた。
この時のライサンダーの背中が、慈愛ややるせなさを感じさせて、胸が苦しくなった。このシーンも本当に好き。
ボトム役の人がパック役の子を抱えるのを見ているライサンダー。
そして2人より少し先を歩き、鳥居の向こうに消えていく。揺れるオレンジ色のライト。不気味な音楽。英語、泣き声。
愉快な喜劇で終わらない、このラストが不思議な余韻を残して、今まで見ていたのは夢だったのかもしれない、と感じさせるところが本当に最高だった。
・カーテンコール。
9/10の話は冒頭で語ったのでそれ以外の話。
中村芝翫さんに促されてから手をふりはじめる優吾くんが好きなんですが、生駒ちゃんの手を掴んで「ほら、振ってあげなよ!」みたいな感じで促してたのは軽率に死んだ。あまりにも可愛かった。
その後から生駒ちゃんも遠慮なく振っててそれもまた可愛い。
序盤公演から3回目カテコスキップで出てくるの定番でしたが、中盤から優吾くんがティターニア様のベールを持ってフリフリして出てきたり、ベール被って出てきたり(花嫁か?)、ハーミアちゃんとイジーアスが手を繋いで出てきたりとわちゃわちゃしてて可愛い。下手はあんまり見れてないけど(ごめん)亡霊さんが妖精抱えたりパックを抱えたりしてるのが可愛かった。
はけていく時も、南さんと顔を合わせて「行きますよ〜!」的な感じでスキップして帰っていくのが可愛い。可愛いしか言ってないけど可愛い。語彙力がない。
カーテンコール、優吾くんが可愛いのもあるけれど、私は中村芝翫さんのあたたかな眼差しと微笑みに毎回泣きそうになって、素晴らしい人が座長として真ん中に立っていらっしゃるんだな、優吾くん、こんな素敵なカンパニーの一員なんだね、と何目線か分からない感情に襲われ、中村芝翫さんを拝みたくなる気持ちで毎公演終了してた。

ねえ4000文字も書いてる。

夏組パックが大好き、って話も書こうとしたけどまた今度にします。

千秋楽まであと2日。
最後まで何事もなく駆け抜けられますように!

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