話しを聴かない男


男性同士では、人の話を聞くとか相手の気持ちがわかるといふことはあまり自分に有利に働かないことが多いと思ひます。

男性同士は、常に順位づけをしあってます。競合してます。いはゆるマウントの取り合ひを、してないやうでもしてます。してる気がなくてもしてます。

さういふ男の世界では、(女性なら有利に働らくことが多い)繊細なこころや、こまやかな心遣ひは、相手につけこまれる弱点になることが多い、と思ひます。

脳が違ふと思ひます。←最近は、男性脳、女性脳といふと意識の高い人に笑はれるのですが。脳の性差は科学的に否定された、とかで。まあ、これには言ひたいことがあるのですけど、また今度( ´艸`)

女子供(この言ひ方が不快だったらごめんなさい)の心に共感できる男性は、やはり、多少ともオカマっぽい人です。
オカマを蔑称として使ふときに籠められる思ひは、弱々しい男(やつ)といふ苛立ちだと思ひます。
そんな男は、見たくない。だから、腹が立つ。

男性の世界から「あたしは心は女」とか妙な言ひ訳をして逃げ出さない男、
男の世界でも、たくましく生きて行ける男、
さういふ男たちは、人たらしが出来る狡賢さはあるけど、共感や同情はしないし、さういふ能力には劣ってゐます。

さうした鈍感な利己主義者が、商売で成功し、会社で出世し、実業家として成功して、その人を夫や父親にした女子供が裕福な暮らしができました。

ちょっと時代が変はってきてますが、それでも、社会で成功する男性は、いろんな意味で、強い男です。
人の気持ちを自分のものとして感じられる共感能力は、どうしても、その人を繊細にします。
繊細とは、壊れやすい、傷付きやすいといふことで、
脆い、弱い
ことは避けられません。
だかこそ、
気は優しくて力持ち
といふ男が理想として求められるのです。

弱い男性を夫に持ち、父親に持つと、女子供は、何かと苦労します。

鈍感で強い男性を夫にして、その夫が父親になると、家族は、たいていは満足のいく収入と地位を享受できます。
ただ、自分の内面の深いところにある、切実な思ひについては、まったく理解してもらへないと思ひます。

相手のことを大事だと思ってたら、相手の言ふことに耳を傾けるだらうと女性は思ふと思ひます。
でも、さういふ耳が無いんです。たいていの男性には。

大事だとは思ってるのです。
話を聴いて、相手の内面に入ってゆく能力が無い。

しかも、わかってないといふ自覚も無いから、わかった気になって、
(教へる、指導する、教室を管理することで忙しくて、聞く耳の持てない学校の先生みたいに)
そんなこと、気にするなよ、とかの忠告みたいなことをやります。
これも相手を大事だと思ってるからで、男は大事だと思ふ相手は、男女どちらとも、自分の思ひどほりにしたくなります。
大事な人には、自分が正しいと思ふ考へ方にさせたいのです。
大事な人には、自分がかう生きるべきだといふ生き方をさせたいのです。
それが、男としては愛なのです。
男は愛する能力が無いのです。

コミュニケーションに関しては、男女の溝は、けっこう、深いです。

ただ、溝が深いとわかると、そこに戸板でも渡そうかといふ工夫もします。

だから、溝が深いといふのは、それを無いことにしないなら、ネガティブな話といふことでもないと思ひます。

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