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熟女が教えてくれた「宿命」と「運命」ーそこから始まる自分の思想つらつら

ちょっと昔、「人生」わかんね~と思い、占い師に助けを求めるべく新宿東口の雑居ビルを訪ねました。

まるで風俗店のパネルのように、壁一面の熟女占い師たちが僕に熱い視線を向けます。"カラダの癒しは全く期待してない、人生のアレコレを教授してもらうんだ…" とりあえず、顔が一番タイプだった美熟女を指名しました。

それから10分後、熟女は微笑みながら僕をブースの中へ迎え入れ、OG訪問もとい「人生の個別相談会」が始まりました。甚だしい写真詐欺に何の罪悪感も覚えない熟女との濃密30分コースです。


熟女は四柱推命や手相を用いながら、器用に僕の人生を読みほぐします。
"自宅コンセントの裏側に盗聴器が仕掛けられてる?" と一種の恐怖を感じたのも束の間。「あなたのラッキーナンバーは素数よ…」 と言いながら、熟女は紙に数字を書いていくのです。

"1"、"6"、"8"、"9" と…

「おーいおい、ほんとにお前コンセントの裏側に盗聴器を仕掛けただけじゃねーの?」と、思わず聞き返したくなるような教養の無さ。

"呆れて物も言えない… 1,000円多く払って三丁目のヘッドスパ行った方がよっぽどQOL高かったわ” と後悔した数分後、重加工の写真詐欺女は唐突に響く話をし始めたのです。

バカ長い前置きはここまでにして、この熟女の話をもとにした自身の思想をつらつら書き下ろしていきます。


人の命には「宿命」と「運命」がある。
熟女はマグボトルのお茶を啜りながら、僕に教えてくれました。

「宿命」とは、生まれながらにして規定されているもの。
自分がどれほど頑張っても変えられないのだ…と。

一方で「運命」とは、自分の力で切り拓くことができるもの。
自分の生き様によって如何様にも変わるのだ…と。

これを受けて、


「あーね、いやその解釈は素晴らしいわ。」
30分コースの中で一番の満足度。間違いなく泡洗体レベルです。
「宿命」と「運命」という二項対立、これは人の一生にそのまま当てはめることができそうだと僕は感じました。

それを踏まえて、以下持論。



「宿命」とは、人生の中における「競争」である。
「運命」とは、人生の中における「感性」である。

このような仮定をもとに話を始めます。

現代において、人は生まれながらにして「競争社会」に放り込まれます。
まして、この世に生を受けることすら2~3億分の1の競争を勝ち抜いた証左といえるでしょう。
でも、生まれてからも競争は続きます。受験、就職、昇進、結婚、相続…
キャリアでもプライベートでも、競争は絶えません。人から評価をされ続けることになります。

では、人は一生涯、競争と向き合い続けなければいけないのか。人から評価され続けなければいけないのか。


僕が出す結論は、「いいえ」

自力で変えることのできない「宿命」=「競争」は、「運命」=「感性」を変えるために必要な所だけ、つまみ食いをすればいいと思います。

「運命」=「感性」とは、ここでは"自分の正直な気持ち"、”本心”と言い換えてもいいと思います。心のどこかに潜んでいるワクワクのようなもの。

これを何らかの形で世界に具現化させることを第一義として生きるのが、一番後悔がないのでは?と僕は考えます。そして、自分の正直な気持ちを具現化するために必要な資格やポジションを得るために、「宿命」たる競争を上手く利用すればよいと思うのです。

ここで言う"一番後悔がない"とは、「死ぬ時に一番後悔がない」という状態を指します。自分が死ぬ時、自分の人生を評価できるのは自分自身です。今までは他の誰かが評価できたとしても。


ここまでを総括すれば、以下の言葉になります。

『All is well that ends well.』

すなわちイイタイコトは、人間は競争という「宿命」から逃れることはできないが、自分の正直な気持ちである「運命」を大切にし、「運命」を実現させるために競争を上手く利用すれば、人生を終える時に後悔なく終えられる可能性が高まるのではないか、ということ。際限のない競争や人からの評価にモヤモヤ執心することなく、自分の気持ちを大切にしてほしい。

だから、『終わりよければ全てよし』と僕は思っています。


これは高校3年生への激励メッセージで一度話した内容なんだけど、普通に難しすぎました。反省。


ここまで書いたんですけど、理解できました?
僕は正直よくわかってないです。てか、林修が「定数と変数」使って同じような話してた気がするんで、そっち読んでもらった方が分かりやすいです。

たった30分の熟女面談で人生が変わったとは思わないですが、なにかヒントになるものは得られました。ありがとう熟女、写真詐欺は許さん。


別に占いの宣伝ではないし、ただ自分の思想をつらつら書きました。
書きたくなったらまた書くかも。





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