依存

タバコ、お酒、ゲーム、薬など依存する対象は色々あるけど私の場合はペット依存なのかなぁ。
小さい時から動物が好きだった。
最初は子猫かなぁ。
野良猫の赤さん。
小さくてフワフワでミーミー泣いてて。
もぅ可愛いったら!
ぬいぐるみとは違う生きている温かさに寂しい気持ちが癒やされて孤独が埋められた気がしたのかなぁ。
私は幼稚園の年中から鍵っ子だったので...
とにかく赤ちゃん猫の鳴き声には敏感で直ぐに見つけてしまう。
でも母親は動物が嫌いな人だったから絶対に飼う事はできず...
野良猫と野良犬と平気で遊ぶ私は変な子だったのだろうか?!
自分より大きい野良犬とも良く遊んでいた。
怖いとかは全くなかった。
なんか分からないけど動物とは会話がなくても仲良くなれた。
昔は野良犬や野良猫が沢山いた。
野良犬に噛まれたりした事はないけど今思えば狂犬病の犬もいたのかもしれない。
当時は大人達も何も言わないし私も全く気にしてなかった。
そして父方の祖父母宅には動物が沢山いた。
鳥、猫、犬。
祖父母の血かな?
動物好きは。
だから祖父母宅は好きだったなぁ。

我が家でも父親が小さな鳥を飼っていた。
十姉妹。
鳥籠が渋滞するくらい増えた時もあったけど、いつの間にか消えていた。
どこに行ったのか?

その後は父親が文鳥を飼ってくれた。
文鳥は雛から育てた。
スポイトで餌をやって大切に大切に育ててたけどダメだった。
ある日、突然に亡くなってしまった。
育てられなかった。
十姉妹も亡くなってしまう雛はいたから死に立ち会った事はあったけど...
自分が全部お世話した文鳥の赤ちゃんが亡くなった時はショックだった。
とても懐いていたし愛着が湧いていたし悲しかった。
幼いながらも母性とか愛情というものが分かった気がした。
最初の文鳥を亡くして悲しみに暮れる私を不憫に感じて父親が2匹目の文鳥を飼ってくれたけど...
鳥にも性格ってあるのかな?
次の文鳥は物凄く凶暴だった。
最初の子は優しくて本当に大人しくて可愛らしい子だったのに...でも弱くて生きられなかったのだろうな。
今でも忘れる事はないくらい可愛いがってたなぁ。
それに比べて次の子は、いくら動物好きの私でも引くくらいの凶暴さ。
あの子は何だったんだろう?
餌やり水換えの度に怒って威嚇して突いてきた。
籠から出して遊んだりてた記憶はあるけど本当に凶暴なイメージ。
本当に嫌になるくらいに毎回毎回、突かれてたのは何故?
ちょっと別の意味でショックだったな。
自分は動物から好かれるタイプと思ってたからね。
しかし気の強い子だったなぁ。
そして長生きしてた。
生まれながらに強かったのだろう。
性格もキツイと身体も丈夫なのか?
確かに人間もそんな感じよね。
結局たくましい人が生き残って行く世界。
でも今思えば動物から色々と学んでいたかもしれない。
相容れない相手もいるって事も文鳥から学んだのかもしれない。
忍耐強くお世話して私も強くなりました。
その子は、いつ頃に亡くなったのだろう?

その子が亡くなった後かな?
遂に猫を飼う日がやって来るのです!
母親は動物嫌いだから諦めてだけど祖父母宅に生まれた子猫を飼う日が来たのです!
帰りの車の中で名前はトムにしました!
もう夢みたいでした!
こんな日が来るなんて!
フワフワの赤さん猫!
野良猫じゃない赤さん猫!
私の赤さん!
本当に嬉しかったなぁ。
可愛くて構い過ぎて嫌われた事もあったけど大好きなトムちゃん!
噛まれても大好きだったよ!
いつも噛まれてた!
私の足を獲物と見立てて飛び付いてきてたね!
それでも嬉しかったなぁ。
可愛くて仕方がない存在だったなぁ。
お洋服も作ってあげたね。
直ぐ脱ぎ捨てたよねぇ。笑。

まだ我が家に来て1ヶ月くらいしか経ってない頃に少し離れた町内の家に拉致された時は本当にショックで大変で...
どうにかトムを取り戻す事ができたけど...
こんな事あるのか?とビックリした。
決して拉致したオバさんに悪気があったわけではない。
飼っていた猫が家出したらしく...
その子がトムと似ていたらしく...
トムを見て帰って来たと思ったらしい。
名前を呼んだら来たらしい。
でも私のトムなんです!
どうにか見せてもらえるように頼み込んだ。
勝手口には確かに私のトムがいた。
首輪とリードを付けた姿を見た時は本当に愕然とした。
悲しかった。
私のトムが捕まっている。
友達がオバさん宅の前に住んでおり、たまたま見つけて教えてくれたから居場所が分かったけど。
トムがいなくなったタイミングとオバさん宅の迷子になっていた猫が戻って来たタイミングが同じで友達も怪しく思ってくれたみたいだった。
私は泣いた。
トムを見て泣いた。
私の猫です!と泣きながら伝えた。
オバさんは分かってくれた。
オバさん次第で状況は変わっていたと思う。もしかしたら私とトムは引き裂かれていたかもしれない。
そのままになっていた可能性もある。
小さな可愛いトムと生き別れなくて本当に良かった。
神様ありがとう!と言う気持ちも多分この時に知りました。
本当に良かった!

それからトムはボス猫に成長し喧嘩して大きな傷を負って帰って来る事も度々あり心配も多かったけど我が家で最後まで暮らすことが出来ました。
長生きはしなかったけど私の大切な宝物。
身体は丸くて前脚が短くて後ろ脚はちょっと長くてアンバランスな体型だったトム。
ずっと赤さんの体型だったトム。
シャム猫と白い日本猫のハーフだったみたいだけど見た目はシャム猫で。
とにかく可愛いかった!
初めて飼ったフワフワちゃん。
大好きだったよ!
今でも忘れる事はないよ。
ずっと大切な思い出として心にしまってあるよ。
毎日がトムのお陰で楽しくて幸せだったよ。
あの充足感は何と言えば良いのかな?
トムがいてくれる安心感はすごかった!
1人じゃないって思える事が本当に嬉しかったよ。
ありがとうねトムちゃん!
これからも天国から見守っていて下さいね。
ちょっと鈍臭い所もあったけど強かったね!
段々ボスの風格になってきてカッコ良かったよ!
トムに会いたいなぁ。
学校から帰って来るのが楽しみだったよ。
早く会いたかったんだよ。

娘が生まれた時、私の娘はトムの生まれ変わりなんじゃないか?と思ったよ。
何故だか、そう思ったんだよ。
この気持ち忘れてたかもしれない...
最近トムの事を思い出せてなかったね...
ごめんね。
思い出して良かった!
なんかスッキリした。

娘と喧嘩して苦しい時もあったけど今は仲直り出来て本当に良かった〜!
神様ありがとう!
娘が病気になった事も病気を克服できた事も何か意味があると思ってたけど、今やっと分かった気がする。
トムちゃんが大切な事に気付かせてくれた気がするなぁ。
ありがとうトム!
守ってくれたんだね!
これからも見守っていてね!
いつか会える日まで私も頑張るね!

結論ペット依存と言われても私は動物が好きで救われているのだから本望です。
モフモフに癒されてこそ元気になれるのだ。
今はピースくんに助けられているよ。
ありがとうピースくん!
大好きだよ!

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