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Kindle出版で得たものとは

引き続き、kindle出版について。
↑の画像は出版前に応援者を募るために使ったもの。もう今は募集は終了。
でも参考までにここにアップしておく。

Kindleの出版日から約10日が過ぎた。実際に出してみてどうでした?とよく聞かれるので、出版後日談をまとめておくことにする。
kindleを出版したこと自体がどうだったかというとよくわからないのが本音。出版の効果はもしかしたらもう少し時間がたってから実感するのかもしれない、しかし、現時点でも、素晴らしく良かった!と言えることが3つあるので共有したい。

一つは、自分の心の中をじっくりと観察し、向き合い、自分の価値観を明確にできたこと。これはなかなかしんどい作業だった。でもだからこそ意味がある。
私はこう思う。なぜならこういうことがきっかけで、こんな価値観を持つようになったから!と明確に言い切ることができるようになったのは、確実にKindle本を書いたからだと思う。

このnoteを書き始める前、私はInstagramにブランディングに関するアカウントを持ち、投稿をしていた。
しかし、そこにはいつも「思いが大切」と書いているのに、自らの思いを発信したことはほとんどなかった。苦手なリールにもチャレンジせず、ただひたすらにブランディングに関する豆知識を発信していた。そんなの私が書かなくても別の誰かがもっと上手く、もっと正しく発信している。
どこにも私の存在などなく、あってもなくてもどちらでもいいInstagramだったと思う。そこくせ、毎日アップした方がいいとか、画像はたくさんあった方がフォロワーの滞在時間が長いとか、保存してもらうとステイタスが上がるとか、そんなことばかり気にしていた。お門違いとはまさに私のことだ。

そして、最近になって、媒体をInstagramから このnoteに変更した。既にkindle本の文章を完成させた後に始めたこのnoteには、躊躇せず、自分の思いを書くことができるようになった。
決して立派でもなければ、たくさん読まれているnoteでもないけれど、少なくともここには生きた私がいる。自分とじっくり向き合ったことで、心の中を言語化することが怖くなくなった。
それだけでも、kindle本を書いた意味があったと思う。これが1つめの良かったこと。

そして2つ目。
先日私は、ブランディングを学んでいる師の講義を受講し、自分自身をプレゼンする機会を持った。
20年ほど前までバリバリ営業ウーマンだった私はプレゼンが大得意だ。でも、自分の思いを発信するのは得意ではない。自己アピールも自己開示も大の苦手だからだ。

実は今回のkindle本は「起承転結」でなく、ヒーローズジャーニー理論を用いて構成した。ヒーローズジャーニーとはハリウッド映画業界にも大きな影響を及ぼしたと言われており、最も共感を得られ、最もファンを生むと言われているフレームワークである。
私はヒーローズジャーニーの存在は知っていたが、自分はヒーローでもヒロインでもないから、私自身にあてはめて考えることはないと思っていた。
しかし、文章化した価値観を本にまとめるとき、何らかのフレームが必要になる。どうやって文章を構成しようかなと考えて情報収集した結果、ビジネスにおいて、顧客の共感を得るストーリーテリングを構成するのに、ヒーローズジャーニーが使われることが多いと知り、私もkindle本の構成に取り入れることにした。
結果として、私は自信がなかった自分のプレゼンをそれなりにうまくやることができた。これは、Kindle本のために先にヒーローズジャーニーが作成してあったのが功を奏したのだと思う。
ビジネスの現場に出て何らかのプレゼンを行う時、私のような小さく名もない存在は、自分自身を売っていかねば、その存在さえも認めて頂くことができない。お客様に共感いただき、印象に残ってこそ次のチャンスが広がる。そう思うと自分のプレゼンはとても大切だ。そこにこのKindle本が大きく貢献してくれると感じたできごとであった。

最後の1つは、こんな私を応援してくださる方がこんなにたくさんいると知ったこと。これは本当に大きかった。

以前にも書いたが私は前に出るのが苦手だ。だが、そう言いながらも、どういうわけか、いつもなんとなく前にいる。それなのにどこか自信がなく、Kinele本なんか出したら、えらそうに何やってるんだ!と思われて嫌われるのではないかと、怖くて仕方がなかった。
しかし、せっかく書いたからにはランキング1位を採りたいと思い、率直にFacebookや知り合いに、応援してほしいとお願いして回った。正直イヤイヤやったのが本音だが、Facebookでは思わぬことに80名以上の方が私の応援グループに入って下さり、自分の事のように熱心に表紙デザインの投票を行い、購入キャンペーンに協力してくださった。おかげで私のKindle本『「らしさ」のススメ~ないない尽くしからのブランディング』は3つの登録カテゴリーにランキング1位をとることができた。
一般的な書籍と異なり、Kindelは、管理画面で、実際に何ページ読まれたかもわかる仕組みになっている。私のKindleを買ってくださった皆さんは、買っただけでなく、実際に読んでくださっているのも特徴のひとつだ。

ランキング1位となったことを報告すると、本当にたくさんの方からおめでとうの言葉が届き、本の感想も送られてきた。
こんなにたくさんの人が応援してくださっているなんて、自分はなんと幸せなんだろう。
Kindleを出していなければ、絶対に知ることができなかったことだ。

ありがたいことばかりだったKindle出版。
やってよかったなと心から思っている。


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