陽善

詐欺師は言った  「空の空なるかな」 物書きを引退した詐欺師の、酔って候なる 随想録…

陽善

詐欺師は言った  「空の空なるかな」 物書きを引退した詐欺師の、酔って候なる 随想録と写真。 さて、この凡夫、残り少ない人生をどう生きるのか 楽しみであります。・・陽善 (詐欺師は自身を形容しております。)

最近の記事

闊歩

見えぬ目を 凝らしたとて その視界が 拡がるでなし たとへ見えたとて どうにも 収まりの悪い 仕組まれた世論と 流行り事が 闊歩するのみ。 道徳の幅も狭まり ギスギスとして何と 「大らか」が 失われつつある昨今。 戦後手に入れた自由も 不自由に成りましたな。 ・・・と!   三冬の空に爺が一人 嘆いておりました。 陽善

    • 埃(ほこり)

      右と言えば 左がものを言い 前と言えば 後がものを言う。 百ある意見を論ずれば 百ある反論が襲いかかる。 世間にばら撒かれた 真の情報を市井の凡人は 昔よりも狭くなった 井の中で目を細め 探ろうとするが マスメディアと言う 「埃(ほこり)」に視界を はぐらかされ。 見落とす事、しばしば いやはや見極めるのが 厄介な時代であります。 陽善

      • 良き昭和

        上半身裸で ステテコ一枚 濡れタオル 首に掛け 団扇パタパタ 将棋盤 向かいの 軒先じゃ シミーズ姿の おばちゃん 洗濯物の 取り込みで 下駄の音 カラカラと。 何ともはや 皆が貧しかった 昭和の良き風景が 閑散とした真実味のない 現代の世を ケラケラと笑って おられた。 陽善

        • 世迷い言

          古い夢は捨てて、は 若きあの頃の合言葉。 古き夢を訪ねては 老いた者の世迷言。 ならば扉を開け放し 時を手繰り寄せ 逝ってしまった友と あの頃の街角を彷徨い 訪ねてみようか。 大人気取りで通った ジャズ喫茶の珈琲と Fly me to the moon。 覚えたての酒と探し 歩いた夜明けの天使。 一つ一つが苦く甘く スッぱい季節と時間。 さてと! 何時までも 夢の中に居ては  今を忘れそうである 開け放した扉を閉めに 戻らねば、呆れ顔

          己を立たんと 欲して 人を立つ 己を達せんと 欲して 人を達す よって立たず! (論語 孔子)  己を立たんと 芸に遊び 己を達せんと 酔人に成 よって立たず! 陽善

          勘違い

          昔は存在していた 当たり前や常識が 今は無くなり、しかも 記憶からも忘れ去られ 四角四面の社会になった。 仕組みを厳格にすれば 社会も良くなると勘違いする インテリ諸氏。 これも又、常識が失せたと 言われる由縁である そう言いや、昔は ケースバイケースがあり 其処んとこ宜しく!が闊歩し 忖度がバランスを取っていた。 いやはや遣りにくい世の中 ではありませんか。(笑) 陽善

          足るを知る。

          足ることを 知ることこそが 幸福である。 と、言ったのは森鴎外 欲のままに足るを知らねば 薄幸な境涯となるが如く であろう。 論点の角度を少し変えれば 人は知ることで教養や伎倆 を積み 進化させることで 人類を幸福にしてきた。 しかし。 進化が思考や記憶を 曖昧にはしていないか 読み書きや数字の記憶は スマホに託し 好みの情報のみを啄み   異論は素通りである。 さてさて!    足ると知るの狭間で 爺は知らぬが仏を 横目に今日の空に

          足るを知る。

          森羅万象の 普遍的法則や 根元的実在 道徳的な規範など 広い範囲にわたっての 概念を意味する。 それらは 名付けることの 出来ないものであり 礼や義などを超越した 真理である。 成る程・・・理解は出来た しかしこのことは 余り 深入りしない方が いいようである。 何故かって? 凡夫の道は 石ころ蹴飛ばすだけの 散歩道で御座る(笑) 陽善

          昇る鯉

          鯉は山合を登る このような 色合いの絵画を 以前 見たことがある様な。 嘗ては 言い当てられない 不安を 老いては 言葉を忘れた 心地よさに! 陽善

          昇る鯉

          御教授

          連休中の書斎にこもり。 40年以上も前から記した 手帳やノートを全て捨てた。  と言っても、仕事上のもの 個人的なものは 既に無い。 今日は。 夥しい枚数の束となった 出会いの名刺を一気に 捨てようと思う。 世の中の 御教授に感謝つつ! 陽善

          御教授

          視界零成!

          募る歳のせいで 空と海の界線が 見え憎くなっている。 遠くは乱視で見え難く 近くは老眼で見え難く お陰で身近に蔓延する 嘘や真実に一喜一憂 する事なく 浮世の片隅で 視界の宜しい方を 選択致し 火糞笑んでおります。 何れにしろ 真実が見えにくい 昨今であります。 陽善

          視界零成!

          諺(ことわざ)

          君子危うきに 近寄らず。 (現代語訳) 立派な人は 危うい事をしない。 ・ ・ 「私にゃ〜無理だ‼️」🍶 陽善

          諺(ことわざ)

          呆けカラス

          惚け空に烏(カラス) 僅かばかりの原稿料が入り 儷(つれあい)と買い物へ。 道すがら 記憶に残る 美女と目が合い 軽い会釈で 遠ざかる。 「どなた?」 「 わからん・・」 妻殿、同伴にて。 カァ〜 カァ〜 陽善

          呆けカラス

          ワイドショー

          ワイドショー 新型コロナ報道 一気に減少! 「口に蜜あり   腹に剣あり 笑中(しょうちゅう)に刀あり」 玄宗/大宗 私の口と腹の中 そして片手に芋焼酎 駆け引きなしの 凡夫酒 迷える日本の 週明けであります。 陽善

          ワイドショー

          よい週末を・・

          夕日  照覧 我が身を捨て 明日に手を合わす。 さてと、週末です! 酒に飲まれても 悔いなき日でありま す。・・・🍺🍶🐟 陽善

          よい週末を・・

          裕(ゆとり)

          悪戯に人を恨むも そこに己の軽断は 吐き捨てては いなかったか この道で誤りは なかったのか・・ 生きる限りには 適度に余白を持ち 風に吹かれる 心の隙間を 開けておくのも 必要ではあるまいか。 さてと! 心と、足腰を鍛えに 里山にでも参りますか。 陽善

          裕(ゆとり)