淡想1【旋律の訪れは突然に】
毎週火曜と木曜は、私が部長を務める将棋部の活動日で、食堂2階に有る小部屋へ集まる。
昨年出来たばかりでも新入生が入部し、鼻高々の私は当時アマ三段。
その日もすぐに対局を開始すると、駒音を掻き消す様に突然、激しい音の激流が壁の向こうから押し寄せて来た。

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