白杖35【愛しき撫子】
先日、荘厳な庭園を臨む店でご馳走に舌鼓を打てたのは、誘ってくれた友人のお陰。
だがお喋りに熱が入ると手振りが大きくなる癖から、2度も湯呑を倒してしまう。
なのに「近くに置いたままにしていたから」と我が身を責めるその優しさに、これまで私は何度救われただろう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?