中国経済の現状

中国の経済学者である魏加寧(ぎかねい)の講演内容が全文発表された。
しかし中国政府によって完全ブロック。
中国にとって都合の悪い内容なのだろう。
そして真実味のある内容だと予測され、余計注目が集まっているようだ。

魏加寧の講演内容とは
①2022年4月から経済が急速にダウン。
サプライチェーンの移転の影響が出てくる。
例えばiPhoneがベトナム、インドへと工場を置く。
ロックダウンなどのコロナ対策により人民の懐事情が悪化。
内需だけではやっていけず人民がお荷物になっているという。

②国営企業だけが大儲け。
国は国営企業に仕事を回す。
1 下請けに仕事を回し、さらに下請けへ。どんどん利益がなくなり、底辺の業者は利益がほとんどなく、手抜きになっていく。
建築になってくると人命に関わる大きな事故につながりかねない。
そういった民間業者は資金繰りに苦しんでいるという。
2 国営企業は銀行に低い金利で金を借り、民間企業に貸して金利で大儲け。
そのため国内経済には貢献していないのだ。

3 国営企業が原料を握っている。
原油や小麦などは言い値で民間企業に売っている。
高くても仕方なく仕入れる。
商品を高くせざるをえないため売れなくなる現状なのだ。
そして倒産、夜逃げが頻発しているという。

4 長江デルタや香港デルタなどは財政が潤っていた。
貧しい大陸部の中部や西部に補填をしバランスを取っていたのだが、2021年以降から長江デルタがド赤字。
公共投資、インフラ整備で経済が上向くはずが2022年は良くなっていないということだ。

「中国にはさまざまな意見がある」
習近平の23年の元旦談話では珍しく弱気な発言だった。
独裁国家なのに意見があるというのは問題である。
「一番困難な時期。我慢すれば頑張れば、いずれ乗り越えられる」
全く根拠のない話だ。
人民はどごまで我慢すればいいのだろうか。

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