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安くしないと売れない気がする人の、商品の値段のつけ方

今日は完全無料のnoteを書きます。
ヽ(・∀・)ノ

商売の相談で多いのが「値段を高くつけられません」「いくらにすれば良いかわかりません」ってやつで、私もこれ、長く悩んでいたのでめっちゃ気持ちがわかります。
いくら頭では、良いもの作ってお客様に満足してもらえて、収入も増やしたいと思ってても、自由だとわかってても、高くつけたってピンとこないもんはこないし、安くつけるのもピンとこなかったから、落とし所がなくて結構迷ってた記憶があります。

私のところに相談に来る人は、圧倒的にハンドメイド作家さんが多く、つまり、手仕事に値段をつけることになるんで、形のないものだから余計に難しい。
相場もあるようでないし、例えば布マスクなんかを作って売る人も、私が知っている限り一番安い人で300円、高い人で2000円だから、それだけでも差がありすぎる。
あと占い師さんで、値段は好きなようにつけて良いんだって誰かに言われた時に「10万円」とかつけたらしくでも「申し込みが入りません」て悩み出してて、いやそれ自由すぎると。
好きなようにってそういうことじゃないよっていうのもあったり。
でも自由は自由じゃん、それのどこが変だったのだろうと。
実際占い師の鑑定料って、10万円どころか1,000万円って人もいるみたいですしね。

要するに基準がないんですよ、このお値段問題って。

で、この問題は、しょうがない(値段は自分でつけるしかない)のですが、そのために「商売脳」っていうのが必要でして。

商売脳とは、ものを売る時の考え方。
それは「1円でも高く売るためにどうするか」という、商売するには大事な大事な考え方。でも、1円でも高く売ろうとするのが売り手であれば「1円でも安く買いたい」のが買い手なわけです。もうここには折り合いのつかない、謎のルールがあってですね。それが資本主義社会というものなんですけれど。

最近は副業だ起業だってことになっている世の中だけど、私が見るに、会社員とバイトしか経験がなくて、自分の力で1円でも稼いだことがないって人はこの「商売脳」が、ないわけじゃないけど鍛えられていないんよね。

値段をつけられないって人は「1円でも安く買いたい」脳しか鍛えられていないから、売る時にもそれが頭を支配して「安くした方が売れる」幻想から抜け出せない。
だって自分だったら「安く買いたい」んだもの。
つけたい値段をつけることに躊躇し、ちょっと売れなかったら値下げしたリセールしたりする(あるいはしたくなる)そして、何かを売ったときに売れなくて在庫になるのが嫌。
これはみんな「買う脳」なんです。
私も家が商売していたとか一切なくて、後天的商売人だからとてもよくわかるのですよそれが。安くする方が売れるって信じていた時あったし、在庫が出るのが嫌でした。
売る脳が鍛えられていたら、こういう発想にはならんのです。

基本的に売り手と買い手は数字上は落とし所がなくて、仲良くできないんですよね。私はここでずいぶん迷ったんだけど、結局そこに解はなかったっていうか

迷う必要なかった。
そもそも解決しない問題だった。
でも、それでも商売をする、それが商売人ですよ。
商売をするなら、正しい方法で1円高く売ることを考えるんです。
売る時だけは、買う脳を引っ込めて「商売人」になるんです。

メルカリで物を売る時、1円でも高く売りたいですよね。
値引き交渉されて安く売って「こういうやり取りもいいわ」なんて事で、ごましている気持ちは頭ではないと思うけれど、実は深層心理ではごまかしている可能性が高い気がする。
ぶっちゃけ値引き交渉されないで、こっちのつけた金額でサクッと売れて「もうちょっと高くしても良かったかな」って思えるくらいの方が良いじゃないですか。そんなことないですか?
(んな事ないわって人は、あとは読まずに、そっ閉じしてください)
売り手の「感覚」は、みんなちゃんと持ってる。
あとは「実践」していくだけ。そこにブロックがある人は多いけど、実践するだけなんですよ。実践するにあたり、小さいブロックなんていくらでもあります、あるのが当たり前、商売って、お金もらうってそういう事だから。
自分を小さくとも超えていくことだから。
私もいつも小さなブロックを外しながらきたと思う。

ただし大きなブロックがある人はなかなか手強いので、外すお手伝いもしています。

1つ言うと私は、商品を通じて心のやりとりをすることを否定してはいなくって、ただ、それをしたい事と、値段を下げることは全く意味が違う話なんですよって事。
安くして喜んでもらいたい気持ちはわからなくはないけど「安くする」っていうのは、価格を下げる事じゃないんよ。お客様に一切影響のしないところでコストを下げるって意味で、お客様にわからないところでやる企業努力のことなんですよね。
表面上の値段を下げて喜ぶ人ってその時「安いから」喜んでいるだけで「商品に価値を感じて」喜んでいるわけじゃないから。

値段のつけ方に戻るけれど

私が手元に商品を持っていて、お客様を騙したりすることなく1円でも高く売ろうとする時、なんかもうその「騙すわけじゃなく1円でも高く売ろう」自体が矛盾っぽく感じてしまう言葉かもしれないけど
商売人だからねそこは。売るとして。

正しい値段のつけ方として、例えばこういう基準を提案したい。

あなたには、大切な大切な友人がいます。
その彼女に似合うバッグを見つけました。
気軽に贈るにはちょっと高価だけどすごく似合うだろうし喜びそう、買って贈りたいと思う。その金額、いくらですか?

洋服やバッグでも、お掃除サービスでも、美味しい食事でも、なんでも良いけれど、大切な人のために、特別な日じゃなくて、それがとても良いからという理由で贈りたいと思える最高の金額って、私の場合はだけど、実際に何度かそういう贈り物をしているのでそれでいくと20,000円前後ですね。
これを読んでいる人も、正直な金額を出してみてください。

これは、普段話しているコンサルの内容と違う?と思われる方もいるかもしれないんですが、根っこの部分では同じなんでちょっと聞いてくださいな。

誕生日だから奮発とか、命が危ないから助けるとかじゃなくて、たまたま見つけたものを通して「自分が」大切な人に使いたいと思えるお金、少しだけ勇気を出せば使えるなと思える金額っていうのは、割と高確率で「自分がちょっと頑張ればいける、殻をちょとだけ脱いで到達するレベル」という見方ができる。
これって、自分のサービスにちょうど良い価格をつける基準になる。
何でもない時に「推し」にかけられる金額でも良いかもしれない。
抽象的に言えば、現時点での自分の「器」を少し広げる感じをこれで測れるんじゃないかなと。

ちなみに推し活とかやってて、そこにお金を使える感覚がある人は、儲けるのもカンタン。今の若い人は特にお金儲けの才能があるなって思う。
正確に言うと才能というよりは、お金儲けすることへの条件がない、お金に特別な意味を持たせていない、お金を稼ぐ事はゲームみたいなもんだから、ただ増やすか減るかくらいであるという感覚。
つまり、安くしがちな人にある「高く売ったら相手が困る」「相手からお金を奪う」みたいな感覚がゼロってことですね。
親の教育とか環境にもよるところも大きいけれど。

不景気なはずなのに、コロナで大打撃なはずなのに、若者だってシビアなはずなのに、若者の生息する場所で動くお金はたぶんいま、過去最高になってるんじゃないかなと、とある知ってる業界などはそんな感じです。

脱線しましたが、金額、出ました?

自分が提供するサービスの単価を「何もない時にプライスレスだと感じているものに出せる金額」くらいにしておくと、必要以上に無理することなく、かといってぬるま湯に浸かっているわけでもなく、今の自分より少しだけ頑張る必要性が出てくる分、自己成長にも繋げていける、良い金額設定になるのではないかと思う。
その上で、戦略的に安くしたり、高くしたりというアレンジやキャラクター設定はあるし、私の場合は、洋服の型紙1つに20,000円そのままつけられないわけだから、そこにかける時間や手間、技術などをもとに算出して価格を出す。

あるいは「出せる金額」から逆算してターゲット設定するのも良きとも思う。

お金をもらう事って、目には見えない大きな、引き受けなきゃいけないもんがあるから、高すぎても安すぎても、健全じゃないわけです。

お金だけ稼ぐなら、年収何億とかだって、今の時代は可能ですよね。
じゃああれは何と引き換えにしてるんだろうって考えた時に、なかなか、人ひとりには大きすぎるものを背負うことになったりして、破綻が見えている人もいるし、肉体や精神を消耗しながら生きている人もいるし

もちろん稀に、器がめちゃめちゃ大きくって、億万長者に見合うだけの人もいるけれど

いま、私を含めて多くの人は、貧乏をしたいわけじゃない、好きな事で働きたい、でもどっちかっていうとお金よりも自由で時間がいっぱいある人生がいい、ちょうど良い人生を送りたい人なんかなと思ってて。

もしそうなら、世間一般で言う「貯金額」なんかよりも、自分が自分で身の丈のお金を生むことができる人間になるのが一番、安定するし安心もすると思うんよね。
商売とか起業ってちょっと大それた感じがする人もいるかもしれないけど、1ヶ月30万円くらいをいつでも作れるくらいの力があれば、どの時代でも換金できるし、能力は持ってても税金がかからないのでお得だし、安心感があって実際に困らないかなって。
今は初期費用もほとんどかけないでできることが増えているから余計に。

だから商売をおすすめする。

どうしてもみんな「仕入れがいくらで手間賃がいくらだからこれくらい?」といったところから値段をつけようとするし、ほかの人がこれくらいだから自分もこのくらいかなとか、人と比べてしまいがちですが。
ちゃんと自分の誠実な感覚に従って値段をつけるといいと思う。
たまにそれを曖昧にしてしまって「降りてきた」という金額をつける人もいるのですが、女性に多いのですが、あれは私はちょっとダメだと思っている方です。
いや、いいんだけど、どうしてこの値段になったのかっていう説明を自分で自分にできないじゃないですか、それって自分の価値を人にも説明できないってことなんで、つまりそれは、お客様から搾取していることになるんでね。
実際いつも「降りてくる」で値段つけてる人、お金のブロック全然外れなくてお金で苦しんでいるから。

お金の感覚を、ただの感覚じゃなくて、自分なりの根拠に基づいて考えられるようになると、ほんとーーーーーーに無駄使いしなくなるし、余計なものを食べなくなるし、不要な人間関係も整理されてくる。
副次的効果も結構ある、というか、資本主義経済の中に生きているんだから、お金の価値観が変わると生き方そのものも変化するのは自然だなと思います。

マッジおすすめです。

ポルカてんちょ

●ゴノサカコンサル
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