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3歳6ヶ月 初手術

この度3歳6ヶ月の息子が初手術をした。
その経緯と手術当日の様子を
自分の備忘録がてら記録しようと思う。

まず、息子の陰嚢水腫に気付いたのは
1歳を過ぎた頃だった。
それまで何も指摘されたこともなく
気になったことも無かったのに
お風呂に入ってたら
息子のいわゆる男の子の袋の片方が
倍ぐらいに膨らんでいる!!

お風呂上がって自分なりに色々調べて
袋の部分に光を当ててみたり
ネットであらゆる情報を収集した。
するとどうやら陰嚢水腫かなと心当たる。
近々小児科で予防接種の予定があったので
その時に先生についでにみてもらった。

すると先生はにこやかにこういった
「一応大きい病院で診てもらったほうが
安心だろうから紹介状書くね〜」
と。

あら、あらあら。
そんなに大ごとなのかとちょっとビビる私。

そして1ヶ月後大きい病院を受診。
主治医は小児外科担当の
明るく気さくなおじさん医師で
とても話しやすかった。
3歳までに小さくならなかったら
手術しましょうとのことで、
1年ごとの経過観察で様子見ることに。

通常生まれつき陰嚢水腫で
1歳くらいまでにだんだん通常に
戻ることが多いらしいのだけど
息子の場合は1歳過ぎてなってるから
なかなか自然に戻るのは難しいかも…
とも言われた。ような気がする(うろ覚え)

そして2歳、3歳と定期受診を経て
全く変わりなかったので手術に至った。

最初に手術予定にしてたのは今年の1月。
色々病気も流行る時期だし
とにかく体調を崩さないように気をつけた。

が。

手術2日前。
保育所に迎えに行くと保育士さんから
衝撃の一言。


「今日保育所でノロウイルスの子がでまして。」


うちの子が当時通ってたのは
私の職場の保育所で
在園児も少ない小規模だったので
一個病気が流行ると大体次々にうつり、
ほぼ全員なるのがいつものスタイル。

これはヤバいかも…
どうにか乗り切れ…手術日までは…
そう思って就寝した。

矢先だった。
夜中息子に肩を叩かれて目が覚めた。

そこには吐瀉物だらけの息子の姿。

私は嘘だ。これは夢だと思いたくて
もう一回寝ようとした。(最低)

でも現実だった訳で。
ノロウイルスの感染力だとそりゃ
そうなるわな。
とにかくその夜中と次の日は
息子の嘔吐処理に追われ
手術どころじゃないので
延期にしてもらった。

そして迎えた5月だった。
今度こそ!!!とまた体調管理も万全にし
前日も緊張しながら息子に初浣腸。
嫌がるかと思いきや私のスマホで
YouTube見ながらリラックス←
私の緊張返してって感じだったよね。

絶食指示もあったので
早めに寝かせて朝起きてすぐ
家から出発する予定で挑んだ。

手術は8時半から。
私は夜中も緊張やら体調も心配で
何回も起きた。

朝起きてすぐ着替えさせて出発。
イメージは完璧だった。

ただ、ひとつ誤算があったのだ。

上のパジャマ脱ぎたくない!
このまま行く!!!!!

まさかの発言。
お腹すいた!と言われるイメージは
していたもののこれは予想外。

出発時間になっても息子をなだめることが
出来なかった私はそのままの格好で
出発させた。

上はゾウさんの柄のTHEパジャマ。
下半身はシンプルズボンにスニーカーという
へんてこな格好で病院に出発した。

病院に着き、手術センターの受付を済ませる。
息子は私のスマホでお化けのトーマス?の
動画を観ている。
手術前の問診で看護師さんや麻酔科医にも
「これ見て!」と
訳のわからんお化けのトーマス見せて
反応に困らせていた。

手術着に着替え
私と手を繋いで手術室まで歩いて行った。
手術センターの雰囲気は独特で
一気に緊張感が高まったが
私が緊張してるのが息子に伝わると
嫌がるかと思い、なるべく気丈に振る舞った。

手術室の前で私と息子はお別れ。

さすがにここは嫌がられるかな、
ごねられるかな、、
って不安だったのだが
私の不安をよそに彼は後ろを振り返ることなく
手術室へと入っていった。


え、涙の別れとかになるんじゃないの?
辛くない?ママと離れるの!
と私の方が涙目。


一緒に案内してくれていた
手術センターの受付のお姉さんも
勇敢な息子の姿に感銘を受け
「鳥肌が立った!凄いです!」と
言ってくださった。

病室に案内されるまでの間
1人で待っている時に
急に涙が溢れてきた。


私が17歳の時に膝の手術をした。
その時に手術室に行く際
母は泣いていた。
当時の私は
「死ぬ訳じゃあるまいし泣くなよ」
と母に対して思っていた。


が、今ならわかる。
めっちゃ泣くわこの状況。
子どもが何歳になろうと心配になるし
泣ける自信がある。

あぁでもとにかく今は信じて待つしかない。
病室に案内され待ち続けた。
落ち着かなくてスマホいじるけど
何していいやらわからず
いじっては閉じ、寝てみたり起きたり
荷物整理したり(ちなみに日帰り)
なんだかんだであっという間に
息子が帰ってきた。

ワゴンみたいなのにちょこんと座った
息子が帰ってきた!可愛い!
麻酔からさめたばかりで
放心状態でこっちをみている!可愛い!
先生から少し説明を受けて
ベッドに移動する息子。可愛い!

大ハグかましたいのをグッと堪えて
淡々と先生や看護師さんの説明を聞いた。
息子は寝ればいいのに
「寝ない。座っとく。」と
ゆらゆら揺れながら今にも寝そうになりながら
睡魔と闘っていた。可愛い。

遂に力尽きて寝てしまった。
そりゃ疲れたよなぁ。

しばらくして起きた息子。
第一声はか細い声で
「ママ…だいすき」だった。


泣く。

いや、泣いたわ。


よく頑張ったね!痛かったね!!!!
凄いよ!ママも大好き!!!!
と大声で抱きしめたかったが
大部屋で他に人も居たので抑えた。

一緒に本を読んだりして過ごすも
しんどいようですぐ横になる。
また寝て水分テストして
食事も食べれるものを食べて
尿が出るのを待った。

尿が出たのを確認できたら帰れると
言われたのが14時のことだった。

もう帰れるじゃん!と思っていたが
待てど暮らせど出ない。なぜ。

結局尿が確認できたのが16時40分。
だいぶかかった。
でも出てくれて本当に安堵した。

帰り道おぼつかない足取りで
でもしっかり自分の足で歩いて
病室から車まで行くのに30分以上かかった。
(通常なら10分程でいける)

病室でも小声で話していたため
爆発したように息子は大声で
色々と話しながら歩を進めていた。
「ここは行き止まりなのか?」
「おかなな(魚)みて帰ろ!」
と、目に映るもの全てを言葉に出していた。
水槽があるのでそこの魚をしばらく見て帰った。

帰りの車内
「手術怖くなかった?泣かずに行けてすごかったね」と私が言うと

「怖かった。でも〇〇くんは
強いんだもーーーーーん(変顔)」

と言っていて
息子が強過ぎて泣いた←

幼稚園でもお利口ですと言われるが
家では大癇癪太郎で
王様なのでワガママ放題なのだが
ほんっとに外では我慢強い。

息子の強さを思い知り成長を知り
家ではワガママ言わせてあげなきゃ、
自分の素が出せるような
家庭でなきゃこの子は潰れてしまう
と改めて感じさせてもらう
出来事でもあった。

今でももう走ったりして
通常通りの生活が送れているが
この当たり前だった生活にも
感謝しなければいけないなと思った。

今回の日帰り入院で普段行くことのない
小児病棟に行って
色んな子がいることも知り
家でたわいもないことで笑ったり
怒ったり泣いたり出来てることって
当たり前じゃないんだなって感じた。

明日からまた仕事だ!
気を引き締め直して頑張ろ。

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