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オリ棒は気持ち悪い?

どうも、スカイくんです。

小学3年生か4年生の時、うごメモをやっていた友達がオリ棒というものを教えてくれて、それ以来ずっとオリ棒を描いていたらいつのまにか成人になってました。恥ずかしい!

今日はそんなオリ棒大好きお兄さん(おじさん)の僕が、オリ棒界隈について長話をしていきます。

ほんとに長いので、見やすいように目次を作っておきましょう。



・はじめに

文にまとめる上で、おことわりを書いておきます!

まず一つ目、僕が個人的に考えたことを書きます。言い切りの口調になっていても「~と思います」という語尾に脳内変換しといてください。ここで言われたことをそのまま信じるのではなく、あくまでこういう考えを持ってる人がいるんだな~くらいのノリで、鼻をほじりながら読んでください!

二つ目、僕が見てきた「オリ棒界隈」は基本的に、DSiのうごメモ→3DSのうごメモ→Twitterです。いろんな掲示板とかSNSはあまり把握できていないので、一部しか見れていないことをご了承ください!

三つ目は、この記事を読んで補足や反論などの意見がある人は、リンク貼っとくので僕にDMをくれて大丈夫です!めんどくさかったりして返信しないこともありますが。また、攻撃的な内容になってしまう場合は、なるべく多くの人が見れる場所ではなく僕に個人的に言ってくれると助かります!

スカイくんのツイッター↓
https://twitter.com/zeus9107


最後に、オリ棒界隈について意見を語っちゃってるから苦手な人は見るなよ!自己責任でどうぞ!



目次に①、②、③と書きましたが①はオリ棒のことをあまり知らない人向け、②はオリ棒界隈にいる人向け、③はほぼ僕の趣味みたいな内容です。自分が気になるとこだけ読むのもアリだと思います。

それでは本題に行こう。


まず、「オリ棒」ってなんだよ!

①そもそもオリ棒ってなに?

あたりまえのようにオリ棒と言っていますが、これは「オリジナル棒人間」の略称です。

オリ棒を実際に目にするのは、イラストがほとんどです。中には、それを動画化したPV、MV、memeなどの作品や、漫画、小説もあります。

誰がこれらのキャラクターをオリ棒と呼び始めたのか、いつ最初に描かれたのかは、残念ながら僕も分かりません。一応僕が知っている範囲で歴史を辿ってみましょう。


・オリ棒の歴史

「オリジナル棒人間」の概念は、ニンテンドーDSi LL/DSiで配信されていたソフト「うごくメモ帳」の中で生まれたと考えられます。つまり、2008年あたりと考えるのが妥当です。「うごメモシアター」は現在サービスが終わっており、起源を特定することはできませんが、おそらく棒人間という書きやすいフォーマットと、主に小学生を中心としたDSをプレイする層が集まったことが流行の原因だったのではないでしょうか。

そもそも「棒人間」はどこから来たのか、という疑問ですが、おそらくフラッシュアニメが影響しているのではと僕は考えています。うごメモシアターのサービスが始まってすぐ、「棒人間バトル」の作品が作られ爆発的に流行りました。この、棒人間を戦わせるというものは1999年~2007年あたりまでインターネット上で流行っていたフラッシュアニメに似ています。

まとめると、こんな感じでしょうか。


あくまで僕の推測ですので、違う!という方はぜひ教えてください。まとめている人を見たことが無かったので、ためしにまとめてみただけです。

とりあえず、オリ棒がどのようにして発生したのか分かったところで、次にデザインという観点から考えていきましょう。


・僕の思うオリ棒の定義

見出しのタイトル、だいぶ謙虚にしてみました。
なぜこんな保険をかけたタイトルかというと、この話題は度々オリ棒作者の間で物議をかもし、僕はいまだに解決したところを見たことがないからです。なのでチキって、こういうタイトルにしました。


オリ棒というものがどんなものなのか、参考程度に僕の絵を載せておきます。(本当は実際のオリ棒作者さんの絵を載せたかったんですが、許可をとるのがめんどくさいので僕の絵で許してください)

見てもらって分かる通り、体が棒人間で、顔が丸いのが特徴です。
細かいデザインの特徴は、ピクシブ百科事典に書かれているものを見てみてください↓
https://dic.pixiv.net/a/オリ棒


実際に僕が今までみたことのあるオリ棒を想像しながら、少し例を描いてみました。

作者それぞれがデザインした部分だけではなく、絵柄によっても個性が出ます。


上手い人も下手な人もいる。


…ん?


…棒人間?



さて、ここからが「①そもそもオリ棒ってなに?」の本題になります。始めにオリ棒とは「オリジナル棒人間」という話をしましたが、絵柄の差やデザインの関係で「棒人間」という言葉からは離れたイラストが描かれることがあります。

ここで、「どこまでをオリ棒と認めるべきか」という話になり「オリ棒の定義」を決めようとする論争が起こることがしばしばありました。

実際に、オリ棒を使った作品のコンテストという形で2021年に開催されたOSCでは、審査の関係上棒人間の規定を定める必要性があり、ルールとして記載されていました。

気になる方はこちらをご確認ください↓
https://twitter.com/osc2021grsym/status/1368393972654120962?s=61&t=1gQWgybQAb8Cor_jwWqwhw

賞金が出る大会ということもあり、厳密に決まっていますが、多くの人が思い浮かべるオリ棒の特徴についてはしっかり考えられているルールだと思います。


ここからは僕の意見になりますが、オリ棒の定義は

「オリ棒として作ったオリジナルキャラクター」

でいいんじゃないか、というものです。しょうもなくてごめん!


まあ、そもそも絵や文学、音楽など芸術のジャンルに明確な定義付けをするというのは難しいとは思います。詳しいことは知りません。

オリ棒も一種の芸術として考えた場合、もし「体が棒、顔が丸で、個性を付け加えたキャラクター」という定義にしてしまうとこういうことが起こるのではないでしょうか。

「オリ棒」という概念を知らない人がたまたま作った棒人間のキャラは、オリ棒とは呼べないと思います。それは「棒人間」です。ピクトグラムとかね。



実際にこういう作者さんもいたりします。


また、「デザイン上の個性がないキャラ」がオリ棒と呼べなくなってしまう問題もあります。

オリ棒は、見た目がすべてではなく、設定を作るのも楽しさの一つです。見た目が普通のオリ棒が存在する以上、なにも付いていない棒人間もオリ棒と認めなくてはいけません。


というわけで、僕の思うオリ棒の定義をもう一度紹介!
「オリ棒として作ったオリジナルキャラクター」は立派なオリ棒だ!

さあ、君も気軽に作ってみよう!(こんなことを言ったあとだと棒人間と呼び難いキャラデザをする人が増えそうだけど、一応オリジナル棒人間っていうことは忘れないでくださいね!)

結局は、君が描きたいものを描くのが一番っていうことが言いたかった。


さて、オリ棒の定義論争に終止符を打ったところで((←

変なこと言って怒られるのが怖いから話題を変えよう((殴


(↑僕がDSi時代からうごメモをやってる証拠に、懐かしさをプレゼントしてみました。)


②オリ棒界隈なんで炎上するの?

よくTwitterでこのようなツイートを目にします。僕はぶっちゃけそこまで炎上してるとは思わないんですが、よく炎上しているように見える理由も含めて、自分なりに考えてみました。



その理由に行く前に、少し「オリ棒界隈」というものがどういうものなのか考える必要があります。普段何気なくオリ棒作者どうしのコミュニティという意味で「オリ棒界隈」という言葉を使っていますが、僕はこの界隈が少し変わってると思います。


・オリ棒界隈は変な界隈

一言で言うと、オリ棒界隈は「友達どうし」の界隈だと思います。言い換えるなら、「身内」の界隈…「相互」の界隈…すみませんしっくりくる言葉があんま思いつきませんでした。

説明します。

僕がイメージするインターネット上の界隈を図にしてみました。特徴としては、タレント、ゲーム作品、趣味など様々な軸となるコンテンツがあり、そこに集まっているという構図が多いのではないかと思います。

オリ棒界隈を比較してみましょう。

オリ棒の特徴は誰でも簡単に作れて発信できることです。もちろん「見る専」の人は少なくありませんが、基本的には創作をする者同士で集まっているのがこの界隈です。

そして、創作界隈としては珍しく、原作や、企画の公式のような軸が存在しません。

つまり、元ネタの無い状態で二次創作を行っているような状態なのです。(オリ棒の定義で騒いでる人は、公式が無いのに「公式はこうだ!」と言っていることになっちゃう!)


学校で例えてみました。

アイドルや漫画が来るべきポジションに先生を置いたので、少し分かりづらくなってしまったかもしれませんが、軸となるポジションである、「リーダー」という認識で見てもらえると嬉しいです。


・炎上しやすい理由考えてみた

やっと②の本題ですね。オリ棒界隈がよく炎上する(ように見える)理由は大きく三つ!

・友達どうしの界隈だから

・年齢層が低いから

・インターネットだから


まあほとんど一つ目の「友達どうしの界隈だから」だと思います。

先ほどの学校に例えた図を見てもらうと、オリ棒界隈は先生のいない教室です。

もしクラスに先生がいなかったら、どうなるか想像できると思います。偏差値が高めの学校でも、授業はまともにできないでしょうね。

オリ棒界隈はみんなが創作者であり、お互いにリスペクトしあって成り立っている界隈です。フォローをしあっていなくても、友達の友達、そのまた友達といったように対等の立場にみんながいるものだと思います。もちろん人脈が多かったり作品が人気な人はリーダー的な立場になることもありますが、「オリ棒」を描きにきた人たちは全員が彼らのファンというわけではありませんからね。

全員が対等な立場にいるせいで、どこかで起きた問題を身近に感じます。すると、その身近な問題について自分も発言したくなります。身の回りの友達がみんなその話題になると、あまり興味が無くても気になります。そしてこうツイートします。


「なんかまた炎上してんなぁ…」


テレビの有名人のスキャンダルが気にならなくても、クラスの隣の席のやつのスキャンダルは気になってしまうような感じです。

つまり、こんな感じで多くの人が、小さい界隈で起きた小さな問題を「炎上」と捉えてしまってるんだと僕は思います。

以上、オリ棒界隈でよく炎上が起こる理由を考えてみました!



おっと、あと二つありましたね。

二つ目は、年齢層が低いからというものでした。これは少し考えれば思いつきますね。

DSiのソフトから始まったオリ棒界隈なので、よほど年長者でも20代後半あたりではないでしょうか。僕のように21歳でもオリ棒を描いている人は他にもいますが、体感年下の方が多いように思います。

年齢が低いほど、それだけ目の前に起こる問題が大きな出来事になります。中学生になって笑ってすませた出来事も、小学生のころは大泣きしていたかも。そして、目の前の問題への対応の仕方もまだ身についていないです。みんな色々経験して成長していきます。

三つ目はもっと簡単なことで、インターネットだと現実と違って匿名で暴れることが出来るので、問題を起こしやすいという点です。これはオリ棒界隈に限ったことではないですが、一応書いておきました。


上手くまとめられたかは分かりませんが、オリ棒界隈でよく目にする二つの疑問を、自分なりに解決してみました。


というかここまで読んでる人はいるのか!?勉強したほうがいいぞ!宿題やれ!


③オリ棒にもいろいろある

偉そうに語っていますが、僕はただオリ棒界隈の一部でひっそりと創作をしているだけの人です。(しかも最近は制作をさぼっています。)

一部しか見れていないので、見たことのないオリ棒はまだまだたくさんいるんだろうな~と思いながら生活しています。

でも、オリ棒の種類は、あなたが考えるよりたぶん少ないと思いますよ!これはほとんど僕の趣味ですが、興味のある方はどうぞ。


・オリ棒の種類考えてみた

イラストを描く上では気にならなくても、設定を考えるうちに「オリ棒ってなんだ?」という原点回帰におちいることがあると思います。

たとえば、オリ棒はどうやって親から生まれるの?殴ったら骨は折れるの?そもそも骨ってあるの?ところでPVとかでよく見かける返り血って誰の血なんだよ?などなど…


僕はこういうのを考えるのが好きなので、オリ棒作者さんたちがどのようにオリ棒を解釈しているのかまとめてみました。それがこの三つです!

A 人間の代わりとしてのオリ棒

B 人間に似た生物としてのオリ棒

C 表現方法としてのオリ棒

A
人間ではなく、それに近い存在として棒人間がいる世界線です。棒人間が人間の代わりなので、この世界線だと人間はいません。棒人間は自分たちのことを人間として認識しています。

実際の姿はデザインの通り、またはそれに近い見た目をしています。

たとえば、デザインに髪がなかった場合は本当に生えていない、服を着ていない場合は裸、もしくは黒い服を着ているなど。


B
人間とは別の生物として棒人間がいる世界線です。つまり棒人間は人外というジャンルになります。人間と共存している場合もあれば、Aのように自分たちを人間として認識している場合もあります。人間とはそもそも異なる生物として描かれるため、当たり前のように能力が使えることもあります。

実際の姿はデザインの通り、またはそれに近い見た目をしています。


C
人間のような存在を、棒人間として描いている世界線です。設定があり、見た目に起こす段階で棒人間として表現しています。

実際の姿は、デザインと異なった人間の場合があります。

たとえば、髪がなくて服を着ていないキャラを小説で表現するときに、金髪で軍服姿と描写するなど。



これは以前にツイートした内容ですが、これ以外にもあるぞ!という人がいなかったのでいまだに僕は三つしかない説を唱えています。オリ棒作者さんに出会った時は、「この人はどのタイプで創作してるんだろう。」と思いながら作品を見たりしてるので、ぜひ自分はどれか考えてみてください!


ちなみに僕の創作はCです。(←聞いてないw)


・オリ棒界隈の良さ

我々は元ネタがない二次創作をしていると言いましたが、それこそがこの界隈の良さです。

先ほど紹介したオリ棒の解釈も、一見似ているようで考え方としては全く別物です。こんなにバラバラなのに、「オリ棒で創作をしているから」という理由で繋がり、その人の作品に出会うということはよくあります。自由なのにも関わらず、共通点もあるというのがこの界隈の良さです。

そして作品に出会えるだけではなく、作者やファンと仲良くなり、人との出会いがたくさんあるというのも良い点です。(出会い系みたいな意味じゃないよ!)

実際に僕は好きな作品を通して仲良くなった人もいれば、自分の作品を気に入ってくれてそこから始まった交流もあります。


そして僕の思うオリ棒界隈の良さは、「クオリティが全てじゃない」ということだと思います。この言い方をすると、高いクオリティを目指している人がいないというような語弊を生んでしまうかもしれませんが、そういうわけではありません。多くの人が、より上手い絵をかくため、面白い作品を作るためにがんばっています。

その努力を、友達との遊びの中で行えるのがこのオリ棒界隈なのです。

②では炎上しやすいというネガティブな意味で「友達どうしの界隈」と表現しましたが、これは本来めっちゃ良いことだと思います。お互いに感想を言い合ったり、キャラを描き合ったり、設定を語り合ったりして楽しむ。そこに求められるのは圧倒的なクオリティでも、バズるビジネス戦略でもなく、好きなように楽しむことです。

自分がやりたい創作を発信する、という点でこの界隈は非常に優れています。

棒人間は人間と違って正解がないので、画力を手に入れなくても描けます。
もちろん絵が上手い人は人気になりますが、絵の上手い人は他を探してもいます。せっかくオリ棒界隈にいるんだったら、下手でも自由に表現するのが良いと思います。


僕は、オリ棒界隈は今も昔も創作をし始める入り口としての良さがあると思ってます。


・おわりに

すごい長文になってしまいました!ところで、タイトル「オリ棒は気持ち悪い?」でしたよね。

「オリ棒」と検索するとキモいだの怖いだの出てくるのでこういうタイトルにしてみました。この「気持ち悪い?」という質問に対しては、Yes!という感じですね。

上手い人も下手な人もいる。と描きましたが、だいたいは下手な人です。なぜなら、上手い人は棒人間じゃなくて人間の絵を描くから、オリ棒界隈にあまりいません。

下手な人の描く絵は、気持ち悪いです。あと、人気者になったと勘違いした人が調子に乗ったりするので、それも気持ち悪いです。

それもそのはず、「創作の入り口」と表現しましたが、そもそも絵が下手な僕たちの作品は、自由帳やノートのはじっこの落書きでおさまるのが本来の形なんです。
そこで生み出されたキャラや物語は黒歴史として封印されて、忘れ去られていく運命です。

それを世に発信する入り口として、オリ棒界隈があるんだから、気持ち悪くて当然!

それに自分の絵や物語を見てくれる人がいたら調子に乗って当然!

創作を続けていけるのは、気持ち悪い人だけですよ。そういうメンタルで生きていきましょう。

続けていけば、思い通りの絵が描けるようになるかもしれないし、自分の考えた物語にファンがつくかもしれません。いずれオリ棒を描くことがなくなっても、楽しい思い出として残れば十分だと思います。


僕は居心地がよくてこの界隈にずっと居座っていますが、IKEAとかにあるショールームみたいな家より、ちょっと散らかってて生活感のある家の方が居心地が良いみたいな感じです。例えが少し悪くなってしまいましたが、そんな感じで僕はこれからもこの家に住み続けるつもりなので、やたらと炎上させて火事を起こすのは控えてほしいですね。でも、そのくらいが楽しいというのも正直なところです。


こんなに長い文章を読んでくださってありがとうございました!誰だかは知らないけど、君は最高の人です!本当にありがとう!


それではまた!






一応僕の作品も貼っておくよ↓
 https://youtu.be/r21nbw3ZeyE

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