とらじまみけこ

絵本作りを始めました。何回も読み返したくなるような楽しくて元気が出る絵本を作りたいと思…

とらじまみけこ

絵本作りを始めました。何回も読み返したくなるような楽しくて元気が出る絵本を作りたいと思います。

記事一覧

みけこの散歩18(満開が終わりじゃないこと)

母の日の日曜日の少し前に届いたプレゼントの盆栽 初めて見る、旭山桜という木 まだ黄色い固そうな蕾をつけた小さな木は、少し艶のあるあの見慣れた幹で確かに桜だ。 手…

四葉のクローバー

6
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春のイロハモミジ

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みけこの散歩17 (待ち合わせのない旅のこと)

予約した特急に乗るために、朝早く私を叩き起こし、急ぎ足で駅に向かった。 それにちゃんと乗れば、決められた入場時間に間に合う 時間を守るために急ぐ理由はそれだけ …

2

歯科医院にて噛み合わせ確認中、口に先生の指が入った状態で「高い?高いよね?」と尋ねられ、うんと頷くも、もう一度「高いですか?」と…
そおっと「はい」と答えたけど、やっぱり指を噛んだ。
ビクっと跳ねた先生の指。
こみあげる笑いを止める。
だから無言で答えたのに…でも、ごめんなさい。

4

みけこの散歩16(浮き上がるためのこと)

深い水の底にいた。 底を這うように泳ぎ、息が続く限りそこに居たいような気にさせられる。 ぐったりと力を抜いて横たわる。 ゴボゴボザーザーいう耳鳴りか水の音だけの…

2

みけこの散歩15(葉桜も美しいこと)

明るい日差しと青空に桜が冴えて、すごくちょうどいい気温で… このどこをどう切り取っても、穏やかで平和で何の不満があろうかと思える日なのに、心は憂いでいる。 急に…

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うっかりに癒された

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入学おめでとう

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正解を出せるように努力し、合格ラインを超えて卒業して…
でも社会に出たらほんとの正解はとても分かりにくい。
何十年も経験を積んだ人も偉そうに語る人も、それが本当の正解か、ましてやその先の事なんて分からないはず。
だから、好きや幸せを感じることに打ち込んでるあなたに賛成する。

2

胃カメラで見た私の内側は、綺麗なピンクでどこも壊れてなくて、ちゃんと働いてくれていた。
鏡の中の私は、確実に老いてきているし、最近なんだかしんどいし…元気がしぼみがち。
普段は見えない内側で頑張ってくれてる私の体を確認!
だからきっと、まだまだもっともっと頑張れるはず!

7

みけこの散歩14(承認欲求のこと)

心に湧き起こる物事を自分の言葉で形にして、そっと人目に触れる場所に置く。 noteに投稿するとき、私である事の証明は付けなくていいから、頭からスッポリ着ぐるみを着た…

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元気出せよ〜

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みけこの散歩13(窓に似てること)

きちんと閉まっていない窓が、 ピューピューと音を立てている。 苦しげで悲しげなその風の音を聞くと、まるで外が嵐のように思える。 ぎゅっとしっかり閉めクレセント錠…

5

親との会話、今さっき聞いた話しが2周3周…それに加えて少し前の日の話しが周回遅れで回り出す。
グルグルぐるぐる私の返事も回ってもうすぐオーバーヒート。保とうとしている笑顔が消えそう…
今日はまた寒いよと、お天気の話しにすり替えて私の頭を冷やした。

6

頭の中に浮かんだ絵を描こうとすると、右手に伝わっていく間にクシュクシュっと消えてしまう。
サラサラの砂で形が作れないみたいに。
イメージの色は塗ると、もうさっき頭の中で描いた色じゃない。
ため息ついて、お菓子をつまんで、脱線してつぶやいて…
でもあともうちょっと頑張ろう。

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みけこの散歩18(満開が終わりじゃないこと)

みけこの散歩18(満開が終わりじゃないこと)

母の日の日曜日の少し前に届いたプレゼントの盆栽

初めて見る、旭山桜という木

まだ黄色い固そうな蕾をつけた小さな木は、少し艶のあるあの見慣れた幹で確かに桜だ。
手にとってくるりと眺める。

両手で包みこめるほどの鉢にしっかり根を張っているのを感じた。

根もとの苔は緑が瑞々しく、手のひらに乗るほどの小さな世界に、手入れされた日本の庭が再現されたようで、私はすっかり魅了されてしまった。

数日後、

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みけこの散歩17 (待ち合わせのない旅のこと)

みけこの散歩17 (待ち合わせのない旅のこと)

予約した特急に乗るために、朝早く私を叩き起こし、急ぎ足で駅に向かった。

それにちゃんと乗れば、決められた入場時間に間に合う

時間を守るために急ぐ理由はそれだけ

いつも約束はチケットだけ。

窓側の席に座り、イヤフォンをつけ会話がないことを忘れる

本だって持っている
ゆっくり読めばいい

でもせっかくだからと車窓に目を向ける

流れる緑の鮮やかさ
菜の花の黄色さ
山に残る桜

誰かと分かち合

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歯科医院にて噛み合わせ確認中、口に先生の指が入った状態で「高い?高いよね?」と尋ねられ、うんと頷くも、もう一度「高いですか?」と…
そおっと「はい」と答えたけど、やっぱり指を噛んだ。
ビクっと跳ねた先生の指。
こみあげる笑いを止める。
だから無言で答えたのに…でも、ごめんなさい。

みけこの散歩16(浮き上がるためのこと)

みけこの散歩16(浮き上がるためのこと)

深い水の底にいた。

底を這うように泳ぎ、息が続く限りそこに居たいような気にさせられる。

ぐったりと力を抜いて横たわる。
ゴボゴボザーザーいう耳鳴りか水の音だけの閉じこもった世界。

どん底で悲しくて鼻が痛くて目がまともに開けられなくて、息ができなくて苦しいのに。

けれど、だからそんなに長くは潜っていられない。
空気を吸いたくなる。
もがくように浮き上がり、堪えていた息をしようとする。

体に

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みけこの散歩15(葉桜も美しいこと)

みけこの散歩15(葉桜も美しいこと)

明るい日差しと青空に桜が冴えて、すごくちょうどいい気温で…
このどこをどう切り取っても、穏やかで平和で何の不満があろうかと思える日なのに、心は憂いでいる。

急に誰かや何かを失ったわけでもない。
それなのにものすごく悲しいのは、多分、わがままだろう。

身勝手で贅沢なわがままに違いない。

こんなことを書いても仕方がないことは分かっているけれど…

どうやって、立ち上がっていたか忘れてしまった気が

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正解を出せるように努力し、合格ラインを超えて卒業して…
でも社会に出たらほんとの正解はとても分かりにくい。
何十年も経験を積んだ人も偉そうに語る人も、それが本当の正解か、ましてやその先の事なんて分からないはず。
だから、好きや幸せを感じることに打ち込んでるあなたに賛成する。

胃カメラで見た私の内側は、綺麗なピンクでどこも壊れてなくて、ちゃんと働いてくれていた。
鏡の中の私は、確実に老いてきているし、最近なんだかしんどいし…元気がしぼみがち。
普段は見えない内側で頑張ってくれてる私の体を確認!
だからきっと、まだまだもっともっと頑張れるはず!

みけこの散歩14(承認欲求のこと)

みけこの散歩14(承認欲求のこと)

心に湧き起こる物事を自分の言葉で形にして、そっと人目に触れる場所に置く。

noteに投稿するとき、私である事の証明は付けなくていいから、頭からスッポリ着ぐるみを着たような、そんな安心感をまとっていていい。

ただ、公開する時は舞台袖からみんなの前に出るぐらい、大いに緊張するし、プレビューで見て書き直してを繰り返し、公開するボタンを押す時は心拍数が上がっている。
顔が分からないとしてもいい加減な気

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みけこの散歩13(窓に似てること)

みけこの散歩13(窓に似てること)

きちんと閉まっていない窓が、
ピューピューと音を立てている。

苦しげで悲しげなその風の音を聞くと、まるで外が嵐のように思える。

ぎゅっとしっかり閉めクレセント錠を上げると静かになった。
これで大丈夫、風も雨も音も入ってこない。

ふと思った。人の繋がりは窓に似ている気がする。

ちょっとだけ隙間があると、嫌な音が聞こえくることがある。

耳障りなその音は、きっと私が聞いて楽しい話しじゃない。

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親との会話、今さっき聞いた話しが2周3周…それに加えて少し前の日の話しが周回遅れで回り出す。
グルグルぐるぐる私の返事も回ってもうすぐオーバーヒート。保とうとしている笑顔が消えそう…
今日はまた寒いよと、お天気の話しにすり替えて私の頭を冷やした。

頭の中に浮かんだ絵を描こうとすると、右手に伝わっていく間にクシュクシュっと消えてしまう。
サラサラの砂で形が作れないみたいに。
イメージの色は塗ると、もうさっき頭の中で描いた色じゃない。
ため息ついて、お菓子をつまんで、脱線してつぶやいて…
でもあともうちょっと頑張ろう。